住宅と快適性
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住宅の快適性を考え直す
居心地のいい家・居心地の悪い家
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家は、第3の皮膚とも言われるほど、健康はもちろん、日々の生活、生きる事のこころよさと切って切り離せないものです。空気のよどんだ家は、家族を閉じ込め、運気も逃してしまうくらい精神衛生上よろしくありませんし、風通しのよい家(物理的にも心理的にも)は、ストレスもたまらず、元気が湧き出てきます。快適な生活には、なかなか数字には表れにくい、住み心地、心地よさ をこそ大切にしたいところです。

<栗駒山の小川>
全体のバランス そして信頼
家の部分性能ばかりに目を向けるのでなく、基本となる性能が全体として統合されていることが大切である事がたいせつです。私たちの体も健康であるという事は全体としてバランスがとれていることが最も大切であるように。住宅もまた、健康(素材)、エコ、安全 をバランスよく作っておくことは快適さに結びつきます。アンバランスな家はやはり疲れやすいものになってしまうのです。
どんなに格好のいい家で頑丈でも、家族の健康を害しては元も子もありません。
●まず第一に健康を最優先して安心しておき、
(具体的には、素材にこだわるということです。
わたしたちが頭で考える以上に、「からだ」は心地よさに正直です。
できれば見学会等で「からだ」の声に耳を傾けてみてください。
)
次に、後でリフォームや交換のきかない構造部分にこだわって
●100年以上永く住むことを前提とした安全性/柔軟性を見つつ、
(具体的には、構造、工法にあたります。これも安心に結びつきます。
基本部分がしっかりできていれば、後は住みながら変えやすく考えておけばいいのです。)
そして、エコな側面で省エネ/創エネにこだわる
●日々の光熱費を、省エネ第一と補助的なエコ設備で。
(具体的には、遮光、断熱、エコ設備など。
地球環境との共生も、罪悪感を減らし、光熱費の不安を減らします。
いずれは売電などエネルギーを外に与えられれば、より健全な意識にも役立ちます。)
という風に優先順位を考えていけばどうでしょう。
室内環境については、ある程度相反する、
● 通気性/気密性、断熱性、調湿性 のバランスも大事です。
(具体的には、機械換気で高断熱高気密に頼るのでなく、
いかに自然な換気/通気/風通しで、高断熱だが適度な気密の家とするかがポイントです。
調湿は、カビを避け、アレルギーのリスクを減らし、不快指数を減少させます。
)
安心と安全とコストをしっかり押さえたら、デザインや間取り、収納などに思う存分集中できます。
そして信頼
最後に、信頼とつながり。これを忘れてはいけません。
●どこからきた素材によって、誰によって家がつくられるのか、安心できること。
●山や自然とつながっている実感があること
どこで育った樹なのか、誰が手入れをしたのか、誰が伐り、誰が刻んだのか、誰が部材を選び、誰が建てたのか、誰が仕上げてくれたのか、誰が設計し、誰が紹介してくれたのか。
トレーサビリティを支える、さまざまな顔をもった一人ひとりの人が、自然や地域の人々が、つながって「住まい」をつくります。
◎人
結局は、どんな技術や素材やシステムがあろうと、家は関わる人がつくります。人に誠意がなければ全ては絵にかいた餅。営業さん、設計士さん、監督さん、大工さん、職人さん、銀行さん、関わる人を見定めることも必要です。独り合点による期待や誤解はトラブルの元、疑問に思った事はすべて確認しながら信頼を築いていってはいかがでしょう。
◎素材
例えば一般的な住宅は、特に材料の面で、合板、集成材といった工業製品的なものを使います。触ってみれば感じられますが、そこには木の命はもう感じられないといっても過言ではありません。作り手にとっても、命ある部材であれば、いい住まいを作りたくなるものです。
◎実感
誰かや自然にできるだけ迷惑をかけず、素直に感謝して住める事、命がつながっている実感があることは、日々の暮らしを励まし、感謝を呼び起こします。これが、「心地のよい家」 としての体感、実感に直接結びつきます。そういったつながりがあるからこそ、安らげ、日々の活力の源となり、子ども達が育っていく応援ともなるのだと思います。
| 機会があるなら、山に入り、伐採や植林を体験してみることをオススメします。命としての山、木に触れると、いろんなことを山や木から教わります。お子さんがいらっしゃるなら、ぜひご家族で。家を建てる時は、ぜひカーボンオフセット(CO2を発生させたら、その分を減らすアクション。売買も含む )の意図も含めて木を伐った分を植林してみてください。 |
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志ある仕事は、快(こころよ)さ、癒しをもたらします。そしてそれは、志のつながった仕事によってしか生まれないと私たちは信じています。
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「天然住宅」では、国産の無垢の木を最大限に活かし、健康/環境/安全 等の全てにおいて総合的にバランスのとれた住まいを、林産地や職人との顔の見える信頼関係を大切にしながら、一棟一棟つくっています。>
ご参考: 天然住宅とは
天然住宅/住まい手の声
デザインと間取りの変更 おおらかに住む
住んでいるうちに、子どもが生まれたり、大きくなったり、独立したりと、家の間取りへのニーズもいろいろと変わってきます。その時々のニーズに応じて、柔軟に対応できるよう設計に気を使いましょう。
基本的には、年月を経ても変わらぬ部分はしっかりと、変わる部分は軽やかに。
基本的な構造をどっしりとおおらかにに作っておき、変わる部分は間仕切りの建具やカーテン、タンスなどの家具で時々に応じて仕切っていく感じがよいでしょう。
スケルトン&インフィルの考え方も参考になるかもしれません。
<スケルトン・インフィル>
(
職人がつくる木の家ネット:国交省木造住宅振興室室長に訊く「200年住宅」より引用)
「構造躯体(スケルトン)はしっかりと、耐久性のあるものとしてつくる。耐震性能としては、大きな地震があってもつぶれない、改修すれば住み続けられるぐらいをイメージしています。そしてその長持ちさせるスケルトンの中には、それよりも短い期間で交換、修繕などが必要になる内装・設備(インフィル)を入れ子にする。インフィルを動かすことがスケルトンに影響しないよう、構造的に分離させておく。それで、内装や設備については、30年ごとの計画、つまり一世代ずつまわしていくというイメージです。」
子供部屋については、いろんな考え方がありますが、個室にこだわる必要もそんなにないかもしれません。思春期になればプライバシーが欲しくもなるでしょうけれど、逆に家から出て行きたくなるように思うのも自立支援かもしれません。ゆるやかなつながりを念頭に。
(ご参考:建築家と建てた家での生活:子供部屋について考える )
先に見た目やデザインから入ってしまうと、結果的に飽きやすい面も出てきて、決して住み心地がよいとはいえないケースが多々あります。家をつくること/住むこと は、自分のニーズをライフスタイルとして見つめ、変化しながら一緒に成長していくプロセスでもあります。
シンプルで強くおおらかな構造、柔軟性のある間取り を自分なりにその時々で追求し、その中でライフスタイルも明確になっていき、自然に生き方を住まい方として表現するようなデザインにたどりつくのがひとつの理想かもしれません。
参考リンク:All About スケルトン&インフィル
国土交通省
バリアフリー/命の最後を過ごしたくなる家
階段の幅や角度、お手洗い、玄関などの段差・・・バリアフリーは、いまや当たり前。多世代の共生を前提に考えたいものです。
簡単なところでは、 「段差を極力減らす。」「ドアは引き戸を基本にする。」 「適度な位置の手すり」「車いすが入れるスペースづくり」など。いずれは自分も、の視点で考えたいところです。
また、これからは、「死」をタブー化するのではなく、おそれずに「死」とつきあっていくことが大事になっていくでしょう。これは、家だけでなく、在宅ホスピスケアなど、コミュニティ医療などと一体のことですが・・・例えば、死ぬ間際まで家族と楽しく暮らし、ある日ポックリ往く、そんな逝き方ができるような住まいはどんなでしょう。
百年単位で物事を考えていくと、そうした視点も必要です。
ご参考:建築物におけるバリアフリーについて
木のここちよさ/無垢の木とつきあっていくこと
杉の無垢材10cm角柱1本で 一升瓶1本分の調湿力があります。しかもスイッチ、電源いらず。
国宝などを収める博物館の収蔵庫は、補助的にエアコンを使用していますが、基本は全て板張り。
これが「呼吸する家」をかたちづくります。
私達人間は、「木」無しでは恒温恒湿の部屋を作れないということを思い出すべきでしょう。
その香りの良さ自体もさることながら、リラックスさせる効果もあります。実際、無垢の木の家に越してから家族の喧嘩が減ったという声は少なくありません。
(ご参考:林野庁 木を使うといいことがあるって本当?)
また、敬遠されがちな「節」は、目玉に似ているため、子どもの感性の発達に良いという説もあるそうです。ここは、今一番多くて使いたい、「杉」が活かせるかもしれません。
無垢材であれば、10年ぐらい経過した時に木の油成分 が少しずつ出てきて、木らしい風合いが出るのですが、集成材にはそれがありません。無垢材は自然の 木らしい風合いが出てメンタルな面において人を和ませてくれます。
ただ、無垢の木の場合、年月が経つと反ったり縮んだりすることがあります。自然乾燥や低温乾燥でしっかり乾燥させること。それでもどうしても多少でてくる変化は、生きものなのですから、それを楽しむくらいの余裕でつきあいたいものです。
これまで無垢の木や自然素材を生かす施工が避けられてきたのは、「音が鳴る」「反る」「曲がる」「汚れがつく」などが原因。つまり住む側が求めてきた事にもよります。
一方、施工等の業者もクレームを避けたい ということから、必要以上に新建材を選び、ユーザーにも薦めてきた面もあります。住まい手とのやり取りを機械的にやればよくなるのでやはり楽になるのです。その結果、実際以上に無垢材が曲がるイメージがついている面があります。実際、高度成長期に乾燥などをしっかりしないで用いたためにそうなってしまったこともあるのでしょう。
しっかり乾燥させるならば、そしてしっかりした職人が関わるなら、少々の遊びはクレームの対象ではなく、そこも味として楽しむことで、結局はよりよい家を手にいれることができます。 食べ物も一品一品全く同じ味ではなく、季節や体調、所に応じた微妙な変化を味わいとした方が、より食という命を体験できるように。
作り手は一本一本を見つめた材の采配に努力しつつ、住まい手は自然素材とゆるやかにつきあって生きていく事をオススメしたいと思います。
実際、日本の民家は無垢材が当たり前の世界で、手入れしながら何百年と住み続けてきた実績があります。
無垢の木のよさは、体験しなければわかりません。木の家作りをしてらっしゃるところへの見学、オススメです。ぜひ住んでいる方のお声をお聞きください。 |


(写真は古材利用の家)
(ご注意:「国産材の家」といっても必ずしも無垢材を使っているわけではありません。主に集成材と思われます。かならず確かめる事をオススメします。なお、無垢材だからといって極端に建築コストがあがることは決してありません。)
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もちろん「天然住宅」は、木の心地よさを最大限に引き出すことに注力した結果、多くの方から歓びの声をいただいています。>
ご参考:天然住宅/住まい手の声
「みなさんほんとに、気持ちがいいとおっしゃっていただいています」
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最も身近な木、スギ。
<最も身近な木>
スギはほぼ日本の全域にわたって分布する常緑針葉樹です。
芯材は「アカミ」と呼ばれ、桃色から赤褐色、濃赤褐色までかなり幅があり、時には黒くなっているものもあります。アカミは水分と鉄分を多く含んでおり、伐採時には含水率が高いため非常に重いのですが、乾燥すると強度が増して腐りにくくなるという性質があります。このことから、アカミだけで製材した角材を住宅の土台に使用する地方もあります。
また辺材は「シラタ」と呼ばれ、その名のとおりほとんどが白色で、芯材との色の差は一目でわかります。
<スギは目(木目)を売る>
一般建築用材としてのスギは、柱や桁などの構造材から、下地材、鴨居、天井板、内外装材として広く利用されます。その他、建具、家具、たる、造船など、あげればきりがないほど用途の広い木材です。
スギの材質は、生産地の範囲が広いために、造林方法や品種、気候、土壌の違いにより幅広く区別されます。(同じスギでも生産地によって、同じ地方のスギでも木の挽き方(製材方法)で、表情が変わります。)
年齢は明瞭で、はっきりとスギの樹齢を数えることができます。
製材をしてから十分に乾燥させたスギは、温和でぬくもりがあり、年数を経た良材は木目と木肌とも非常に美しく昔から愛されています。スギは昔から日本にあり、日本人と共存してきた木です。誰でも一度はその名を聞いたことがあるでしょう。スギは皆さんのすぐ近くにあり、「銘木」「天然木」と呼ばれるスギ以外は、安価で安易に手に入ります。
<木は呼吸しています>
スギはヒノキと共に、我が国を代表する貴重な造林樹木です。第二次大戦後、他の木材に比べ成長性が早いのと生産性の面から、全国各地で植林が行われました。ご承知のように樹木は、二酸化炭素を吸収して酸素を排出してくれます。若い樹木はその働きが非常に活発で、老齢化した樹木の吸収率に比べ約三倍ともいわれています。
近年問題化されている地球温暖化や、二酸化炭素排出などという環境問題は、そのかなりの部分が、成長の早いスギの人工林によって解決されるともいわれています。成長したスギの木をふんだんに活用し、そして次世代のスギを育成することが、環境や国土保全という面からも重要になっていると思います。
<「季のある住まい」編集・発行 つくば緑友会 の一部より引用>
ご参考
参考リンク:財団法人日本木材総合情報センター/木づかい運動・国産材・間伐材など
林野庁 木を使うといいことがあるって本当?
私の森 . jp
リンク 職人がつくる木の家ネット
天然住宅とは
天然住宅/住まい手の声
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