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Vol.3エコハウス

エコ&
省エネ
エコハウスを考え直す

環境(自然界+人間界)によい家・悪い家

ストップ地球温暖化 CO2 削減はもちろんですが、そもそも私たちの浪費型のライススタイルと消費産業が自然環境破壊を進め、生きものたちの生態系を破壊しています。
集成材や合板で作る家ばかりになっている今、木材伐採は世界中の自然破壊と温暖化を促進しています。そして熱効率の悪い住宅では、冷暖房のエネルギーを無駄に使うため、さらに温暖化を進めてしまいます。現在の日本のエネルギー事業では、一度しか使えない化石エネルギー資源が無駄に使われ、無自覚な電力使用は原子力発電を知らず知らず進め、放射線被害が続き、恐ろしい事故の恐怖は暗に日々の大きなストレスとなっています。

一方、 住宅は、多くの資源を使い、また日々使うエネルギーの多くを占めているので、これを転換することで大きなチャンスともなりえます。「モッタイナイ」のココロで生活していきたいものです。

<マレーシア・サラワク州で壊されつつある熱帯林の森>

背景

自然破壊

世界で貿易される熱帯材の実に2〜3割が日本で消費されています。それも長年かかって育った木が切り刻まれてベニヤ板などの合板に加工されて。 (ベニヤ板は建築現場での使い捨ての用途が主です。)
南洋材の伐採地は、フィリピン→インドネシア→マレーシアのサバ州→マレーシアのサラワク州と移動し、現在はパプア・ニューギニアが伐採の対象となっています。 この結果、土砂崩れや多様な生態系の破壊が広範囲で起こっています。


(▲日本の木材需給状況 H16年度)
林野庁「森林林業白書 平成16年度版」から


一方、北洋材として輸入されるシベリア木材ですが、この伐採によって永久凍土が融け出します。この中には大量のメタンガスが含まれているのですが、メタンガスは二酸化炭素(CO2)の20倍以上の温室効果をもつガスなので、言うまでもなく地球温暖化を促進します。温暖化はさらに凍土を融かし、悪循環が加速しています。 なお、温暖化の結果、例えばヒマラヤだけでも氷河が溶ければアジアを潤す大河(インダス、ガンジス、メコン等)が枯れてしまうだけでもその影響は想像を超えます。

 

ご参考:「発展途上地域における原材料調達グリーン化支援事業 サプライチェーンを遡ってみれば」

体験談 ( 副代表 田中優)

私が初めて訪れた海外は、マレーシア・サラワクの先住民の村でした。今から20年近く前、熱帯林破壊の現実を知るためのツアーでした。熱帯林の森は意外とすっきりしています。突出して高い木、高い木、低木と森が三段に重なり、森の下には光が差さず、ある程度見通しが利きます。ところが伐採された森では面積の半分の木々が押し倒され、赤茶けた表土がむき出しにされます。伐採する木は100メートル四方に3−5本程度しかないのですが、道のない場所です。運び出す道路を含めると、面積の半分の木々が倒されてしまうのです。そこからは血のように赤い土が流れ出し、川を茶色に染めます。その後は、いわゆるジャングルと呼ばれるような鬱蒼と低木と草が生い茂った状態になり、地元の人たちは獲物を見つけられなくなるのです。しかも日本はこうした伐採を、その国の森がなくなるまで続け、なくなると次の国の森へと移っていくのです。最初に壊されたフィリピンでは、森が奪われたために、雨のたびに洪水に襲われるようになりました。その後、マレーシア半島部、インドネシア・カリマンタン、マレーシア・サバ州、マレーシア・サラワク州と順に壊し続けています。今残されているのはパプアニューギニア、ソロモン諸島で、これもまた風前の灯の状態です。推定では、2020年頃には地球上の熱帯雨林は公園以外では失われてしまうだろうと言われています。

伐採された後には「あぶらやし」のプランテーションが襲いかかります。彼らの伝統的な焼畑の権利は無視され、どんなに抵抗しても土地を奪われます。森の中での暮らしはとても豊かなものです。彼らはあくせく働くこともなく、必要に応じて森の果実や野菜を取り、川や森に住む生き物を取り、人手のかからない焼畑で必要な穀物を得ていました。だから彼らは何も貯蔵しません。森に入れば何でも手に入るからです。ところが森が伐採されてしまうと、彼らは暮らすことができなくなり、都会のスラムに行くか、奴隷のようなプランテーション労働に入るしか方法がなくなってしまうのです。

その彼らを日本に招いたことがあります。彼らが一様に驚くのが日本の森の多さです。日本はあれだけ他人の森を奪うのですから、当然緑のない国だと思って来るのです。しかし飛行機が低空に入ると、土地はまるまる緑に覆われているのです。「なぜ日本はわれわれの森を奪う必要があるのだ」と彼らは憤るのです。

エネルギー問題

現在のエネルギーの主役は、石油、石炭、天然ガス、原子力と思われていますが、これは埋蔵量を考えるといつまで続くのでしょう? 100 年後には石炭以外はもうすでにありません。石炭は温暖化を考慮すると選択は困難です。 
(ご参考:Wiki ピークオイルチェンジエージェント



ではどうすればよいのでしょうか? 

自然エネルギー/再生可能エネルギーというものがあります。風力、太陽エネルギーが最近話題です。さらにバイオマス、木や植物や地熱もあります。

特にバイオマスは、森林の場合、木が育つときにCO2を吸収し、燃やすときに戻りますので、温暖化に対してはプラスマイナスゼロというメリットがあります。使いすぎないように使っていけば半永久的に使えるわけです。

さらに、使う時も、木>柱>板>家具>ペレット という風にだんだんと小さく使っていけば無駄にエネルギーも使いません(滝のようなのでカスケード利用といいます)。

持続可能な利用とは、育つ資源(更新性資源)を使い、育つ時間より早く使いきらない事。これさえ守れば大丈夫。知恵を使うことで「もったいない」ライフができるわけです。

生活と省エネルギー


出典) 温室効果ガスインベントオフィス

ご参考:全国地球温暖化防止活動推進センター http://www.jccca.org/

家庭でのエネルギー使用を見ると、電気が約37 %、車が 27 %でこの 2 つで 6 割を超えます。

車はカーシェアリングや自転車利用でまずは減らし、どうしても必要なら燃費の高い車や軽自動車、ハイブリッドカーに乗り換える(大事なのは使用総量を減らす事)として、

電気をもっと考えてみると・・・ エアコン、冷蔵庫、照明、テレビで 3 分の 2 を占めています。

 

これらは、まず最新のものに買い替える事で省エネ+光熱費削減が可能になります。特にエアコンは、住宅を省エネ化してしまえば、根本的な解決が可能です。

 

さらに左図の「給湯」(お風呂、台所)は、太陽熱温水器を使う事で(多少の曇りの日を含めても)大幅な省エネが見込めます。

住宅とCO2

住宅における「もったいない」の度合いとして、 CO2(二酸化炭素)の排出量を基準とすると、建てる時、使うとき、壊すとき の3つの出方で考えられます。

 


 建てるとき:

建てるときには、建築自体のエネルギー、CO2排出はもちろんですが、素材の生産と加工、運搬を主に考えます。

たくさん加工したものを使うほどCO2がたくさん出ます。例えば、加工エネルギー比較だとプラスチックの箸1膳を作るのに要するエネルギーは割り箸200膳を作るエネルギーと同じ。なぜならプラスチックの場合、石油の掘削から輸送、加工に要する電気エネルギーに廃棄のためのエネルギーまで全部を含むから。木材も伐材運搬を含めて考えています。同様に鋼製家具は木製の15倍。アルミサッシは電気を大きく使うので木製サッシの31倍の加工エネルギーを使います。)
特に外材はウッドマイレージともいって、輸送時の CO2が大きくかかります。国産、できれば近くの山の木を使えば大きく減らすことができます。
(ちなみに、食に関しては、「フードマイレージ」という考え方があり、なんとブルーベリー200gの方が8キロのドライブよりもCO2を出しているという計算ができます。)

 使うとき:

主に光熱費に相当。冷暖房、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、パソコン、照明、給湯、お風呂、上下水というところでしょうか。電気やガスの使用を通じて CO2を排出します。
とにかく、まずは省エネ。
温熱環境を良くして省エネし、自然エネルギーを使うことで大きくCO2を削減できます。
その上で必要と時期を見定めて、エコ設備を整えましょう。
(なお、ソーラーパネルについては、電磁波の面にお気をつけください。ご参考:健康面

 壊すとき:

リユースできる木材や金属を主体に建てておけば、リユースはもちろん、リサイクルが可能です。 現存の住宅のほとんどは、もちろん有害な化学物質を使っている事もさることながら、複雑な構造であるために一緒くたに破壊されて分別もされないことで産業廃棄物になっています。(産業廃棄物は毎年1,000件以上、1,000トン以上が不法投棄されているといわれ、その多くを建築関連が占めています。)  
もちろん長持ちさせれば廃棄コストが少なくなります。 


 ご参考:CO2(二酸化炭素)からだけでなく、再生可能/不可能な資源とのつきあい方の面からは、ナチュラルステップの 4 つのシステム条件の概念もぜひご覧ください。

対策

モッタイナイ"精神で

基本は、

 3R(リデュース/無駄しない、リユース/再利用、リサイクル/再生)

の考え方="モッタイナイ"の精神 を意識しましょう。左から順番に優先です。設備を増やすよりまずは減らしたり少なくできるように考える。次にできるだけ素材から循環、再利用できるものを選び、やむを得ず再利用できない場合は、それごと何度も使う。多く建て替えればその分多くCO2を排出することにもなりますから、手入れをしながら永く住むのも大きなポイントです。これって決して禁欲的な我慢ライフスタイルではなく、ほんとうに永く使える、いいものを選び、感謝しながら愛情を持って住まいやモノとつきあっていく方が、豊かで楽しいライフスタイルってことではないでしょうか。

まずはシンプルな構造に

構造をシンプルにすることが最も効果的かつコスト安です。例えばシンプルな正方形や長方形といったように、まず全体の構造を出来る限り、シンプルにすることを心がけましょう。表面積が小さくなるためエネルギーの無駄が小さく、耐久性、メンテナンスのしやすさ、強度の面でもメリットが多くあります。デザインとの兼ね合いになりますが、何を優先にするのかを改めて考えながら決めていただければと思います。
また、部材の組み合わせも単純にしておけば、廃棄時の分別も簡単です。

パッシブソーラーを 取り入れよう

大陽発電や太陽熱温水器などのエコ設備(アクティブソーラー)を考える前にまず、太陽熱 そのものや風、植物、地形などの有効活用を考えましょう。
風通しのよい設計にすることはもちろん。南向きの家であれば太陽熱を有効に活用できます。
季節に応じて、太陽の熱や風をうまく屋内に流す/防ぐように設計することができます。
例えば、庇(ひさし)の調整で、夏は陽が入らず、冬は奥まで陽がさすようにもできますし、西の窓を小さくすることで西日を避けることでの夏の暑さ対策も有効です。





緑のカーテン

左のように、植物を育てて「緑のカーテン」にすれば、夏は葉っぱが日除け+水蒸気の気化熱による冷房効果、冬は枯れて陽が入るという、自然のエアコンともいえる快適さと温熱環境の両立が可能です。


以下に延べる省エネ(断熱と適度な気密化)と組み合わせれば、地方によっては冷暖房が要らなくなるくらいの効果があります。 風通しなどは、家だけでなく、家の周囲の環境も含めて考えるといっそう有効です。

 

なお、上記のように構造や仕組みによる冷暖房/換気の仕方は機械に頼るよりも、故障がない、人手で対応ができるため、長い間のメンテナンスが容易、低コストとなるメリットも見逃せません。

 

ご参考:パーマカルチャーなど:
パーマカルチャーセンタージャパンウレシパモシリ安曇野パーマカルチャー塾環境goo

国産材利用で、自然破壊なしで林業も復活。永く楽しく暮らす。

日本の森には毎年自給できるくらいの蓄積量(約1億立法メートル(m3/年))があります。国産材を使えばいいと思いませんか。林業にお金がまわれば雇用も生まれ、経済面でも持続可能な仕組みができます。

できれば、最寄りの山の木が使えれば最高です。
なお、国産材の中でも、防腐防虫がされていない無垢材を選びたいところです。
現状、大手メーカーさんでも国産材が再注目されてきてもいます。が、皮肉な事に増分においては、無垢材として利用されているのはごく少なく、切り刻まれて合板や、ラミナなどエンジニアリングウッドといった集成材の形で利用される方が主となっています。果たしてこれでよいのでしょうか。たしかに国産材でつくる家ではあるのですが・・

蓄熱を考えよう

レンガやコンクリート、無垢材などには蓄熱の効果があります。これをうまく使えば、夏は夜の涼しさを昼の涼しさに、冬は昼の熱を夜まで利用することができ、とっても省エネです。
冬はストーブの周辺や床暖房周辺での輻射熱と連動した蓄熱、夏は壁に水を流す蓄熱。などは効果が高いやり方です。
昔は井戸が、夏は冷たい水、冬は暖かい水を提供してくれました。今後は地熱の利用も考えていきたいところです。 でも住宅が長寿命なら、後から加えることもできますね。

体感で

エアコンより、床暖房が暖かく感じたり、合板より無垢材が暖かく感じたり、体感としての暖かさ/涼しさが存在します。体感温度はおおまかに、室内の温度(対流熱)と、モノの表面の温度 (輻射熱)の二つを足して、二で割った数字になります。だからエアコンで 作る室内温度より、体感での暖かさ/涼しさを工夫すれば、 エネルギー を使わなくても快適になる方法があるのです。
(ちなみに天然住宅は壁の仕組みののおかげでしょうか、室内温度のより体感温度のほうが快適になっています。 だから多くの方がエアコンを使わずに暮らしているのです。 )

最大は省エネ。温熱性能が良ければ冷暖房要らず。

省エネは、家全体の温熱性能(気密性、断熱性)に大きく左右されます。 家自体が、冬は熱をにがさず、夏は熱を入れず風通しがよければ、つまり温熱環境性能が良ければ、冷暖房は実はほとんど要りません。光熱費半減は十分可能ですし、究極的には無暖房/無冷房住宅も夢ではありません。
温熱環境については、以下に述べる、高断熱適気密がオススメです。

省エネ:断熱いろいろ。気密のしすぎにも気をつけて。

あらゆる素材や材料には、熱を伝えやすい/伝えにくい性質があります。これを断熱性といいます。

出典:住まいの水先案内人

上記の図の材料の断熱性能は同じですから、コンクリート造りの家より断熱性の高い木造住宅をつくることも可能です。断熱には2つの側面があります。

  • 夏期は外からの熱を遮断し、室内の熱を上げない事。
  • 冬期は屋内の暖房の熱を逃がさない事。

熱は素材を伝わっていくので(「ヒートブリッジ」もしくは「熱橋」:熱を断熱の内外に伝える部分))、伝わっていく経路の途中を断熱材で残らず遮らなければ効果が上がりません。

鉄筋なら外断熱がオススメ

最近は「外断熱」が話題のようです。若干コストが高めですが、特に鉄筋 (RC)の場合は有効といっていいでしょう。ベランダなどのヒートブリッジの施工には気をつけましょう。

木造は 断熱だけなら、内/外 互角

充填断熱(内張り断熱)、外張り断熱(外断熱) の2種+双方の融合パターンがあります。

・充填断熱(内張り断熱):建物の構造材の間に断熱材を充填する。木造では多い施工法です。
・外張り断熱(外断熱):構造駆体の外側。外壁の内側にウレタン等の断熱材を挟む工法。


木造の場合、外張り断熱の方が微妙に断熱性能に勝りますが、コスト高。充填断熱でも十二分に効果はあり、断熱だけならコストパフォーマンスは互角といってよいでしょう。

断熱以外では、健康/安全面で充填断熱(内張り断熱)に軍配。内部結露にも注意。

外張り断熱はほとんどが化学物質利用のパネル断熱材なので、健康上のリスクがあり、特に火災の際は有毒物質が出るので気をつけた方がよいでしょう。

また、構造上、外壁と駆体の間に施工するため、地震時の耐久性に疑問が残ります。 断熱材を固定している部分が比較的もろいので、地震などの影響で遮断部が破損すれば、内部結露を起こすというリスクを背負っています。地震の多い日本にあっているとはいえません。(よく耐震実験の事例がありますが、新築時はともかく、何十年間も外断熱と耐震性が両立するのかは疑問です。)
一度内部結露が発生すると、 腐朽菌が壁の内側を腐らせてしまうため大規模な修繕が必要になるので、気づくころには既に遅かったということになりがちです。
また、施工時もピッチリと詰めていかないと断熱効果が落ちるため細かな精度が要求されます。コストにも返ってきますし、長い年月の間ピッチリを保つのも大変ではないかと思われます。

一方、充填断熱は、耐震性もありますし、断熱材も化学物質を使う場合が多いのですが、天然ウールなどの自然素材も選べます。天然ウールは吸湿性がよく、オススメです。
天然住宅では断熱材に天然ウールを用いた断熱材をふんだんに使い、柱も含めてくまなく ウールで覆っています。)

高気密住宅には気をつけよう

 シックハウスの危険性

 

高気密住宅の場合は、新建材や集成材、合板を主に素材としていますので、どうしても空気汚染のリスクがあり、シックハウスの危険性が大いにあります。実際、高気密高断熱住宅が普及しだしてからシックハウス症候群も増え、その最低限の対策として 24 時間機械換気を義務づけるシックハウス法が成立した経緯があります。機械換気し、エアコン等で除湿しながら暮らす事になりますが、どこか不自然であることは否めません。そもそもそれは「高気密」の目的と矛盾しているのではないでしょうか?

元々が北米(カナダ)/北欧の乾燥地域からやってきたものなので、高温多湿の日本にあわないのはしょうがない面もあるのでしょう。エアコンに依存するので地球温暖化にも悪影響を及ぼし、結局は気温がさらに上がる事にもつながってしまいます。

(ちなみに、アメリカではLEED というグリーン建築認証があります。日本のCASBEE は主に健康面で不十分な面があると考えています。)

 家に呼吸させよう

例えば木造住宅では、断熱材を天然のウールをベースとした断熱(充填断熱/外張り断熱 どちらでも)とし、外気との遮断をさけるためにビニル(防湿気密フィルム)等の防水シートのみとすることで、緩やかな空気循環を行い、適度な気密、湿度調整を行うことが可能です。ウールと木が通気と調湿を行い、まるで家が呼吸しているようなイメージです。下図は、「天然住宅」における例です。


天然住宅における、
高断熱・適気密の施工例


原理的には充填断熱です。板倉の外側に充填しているので、あえて書くと充填断熱(外張り)となります。


断熱材が熱の移動を防ぐ一方、湿気(水蒸気)は緩やかに壁を抜けていきます。これにより、壁内結露を避けると同時に、心地よい通気を実現しています。 高気密住宅では完全にシャットアウトしようとするので、水蒸気が通れないまま小さな隙間などに巣食っていき、逆に結露につながりやすくなります。
通気性を確保して家や素材が本来持っている力を引き出せば、無理な気密を行って機械換気をする必要もありません。(機械換気はあくまで補助、保険として考るべきではないでしょうか。)地震等による破損も起こりにくいので内部結露にも結びつかず、適度な湿度対策になるので、カビやアレルゲン等の発生も最小化されます。
ちなみに木材は、熱伝導率が鉄の 200 分の 1、コンクリートの4分の1の低さ。調湿能力は 3 m の 10 cm 角の柱1本で、 一升瓶1本分の水分を出し入れできるといわれており、結露を防ぎます。

高断熱・適気密 がオススメです。

ご参考:天然住宅とは(詳細。エコハウス)

オール電化はエコじゃない?

最近増えているのがオール電化住宅です。火を使わないので火事の抑止にはよいかもしれませんが、エコということでは、あちこちで取り上げられているほどには決してエコとは言えないようです。

CO2の排出も少なくない?

テレビコマーシャルや電信柱の広告とは違って、オール電化住宅は二酸化炭素排出量が増える場合が多いと思われます。
夜間の電気を 6円/KWH という原価割れの価格で買うことができ、この電気を使ってヒートポンプ型の給湯器、「エコキュート」でお湯を沸かします。ヒートポンプは1の電気で外から熱を 5倍集めてくるので、確かに経済的には有利になることもあります。ただし、朝方にお湯を大量に使うなら…です。
「夜間の電気は二酸化炭素を出さない原子力発電所の電気が多いので、二酸化炭素の量が少ない」と言われていますが、これも正しくありません。原子力発電は、夜間は通常でも100%の出力で動いており、ここにさらに深夜電力を増やせば、間違いなく火力発電が動きます(火力は需要にあわせた調整ができるので。原子力は固定需要向けの供給でいっぱい)。火力発電で計算すると、二酸化炭素の排出量は約 2 倍になり、その結果、オール電化住宅は最善でも、二酸化炭素排出量を 1.3 倍は増やすのです。つまり、増えるのは火力発電なのに、原子力で計算して広めているわけです。 「WBCSD (持続可能な開発のための経済人会議)」という組織は「二酸化炭素排出量の計算をするときには、火力発電単独で計算する」(マージナル電源係数による)と定めているのですが・・・。

全てを電気にするとエネルギーの利用効率は低い

発電とは、多くの場合、まず燃焼です。石油やガスを燃やします。CO2 は家庭で出なくても発電所での燃焼時にまず出ます。熱仕様の場合、燃焼してできた熱をそのまま使えばロスが少ないものを、一度電気エネルギーに変え、また熱エネルギーに変えれば当然ロスが大きくなります。
たとえば各住宅において太陽熱温水器で熱を利用し、太陽電池で電気を利用すれば効率は高いといえます。

原子力発電は危険

「CO2が少ないので環境に良い、エコ。」と宣伝中の原子力発電ですが、処理出来ずに埋めるしかない大量の環境破壊放射性廃棄物を今だに生み出し、周辺の住民や環境にも放射線被害をもたらし続けています。ずさんな事故が起こり続け、情報は隠蔽され続け、不健全な状態のまま運転を続けています。特に静岡の浜岡原子力発電所は、なにかあれば首都圏は全滅と言って過言ではないのに、地震の起こりやすい場所に建ち、果たしてこれは正気の沙汰なのか・・。さらに 1日で通常の原発 1年分の廃棄物を出す、再処理工場が青森県の六ヶ所村で稼働直前の状況です。とてもエコとはいえないことは言うまでもありません。これまでに途方も無いお金をかけてもいまだに解決できないこの発電よりも、太陽、マイクロ水力、風力、バイオマス、地熱、などお金(税金)のかけ先はあるのでは。

ご参考:ストップ ロッカショ.JP 、 ストップ浜岡原発

光熱費が安いのはトリック?

オール電化で光熱費が安くなる というのは、決してエネルギー使用量が減るから安くなるわけではなく、上記のように電力会社のサービス戦略です。エネルギーの使用量は、生活スタイルによって大きく異なります(Wiki オール電化住宅)。安くなる気がするのは、「深夜電力料金を活用した特約料金」がその秘密で、昼のピークにあわせた設備投資を夜も使って回収しようと言う事でしょう。夜に安くして昼を高くするのですから、一般の方の電気代に跳ね返ってきます。であれば、「みなさんオール電化に」、というのは乱暴な気がしませんか。原子力発電の開発研究は税金で、電気料金は全部電力会社に、というだけでも変な話なのに・・・(「総括原価方式」など電力会社優遇の仕組みにも注意)。

また、家庭の全てのエネルギーを電力だけにしてしまえば、長い目で見れば顧客の選択肢を狭められ、囲い込みが出来るという戦略もあるでしょう。家が一度建ってしまうと後から工事するのはたいへんです。ガスと太陽熱温水器のハイブリッドやコジェネレーション、自然エネルギー、バイオガス等 複数のエネルギーへのリスク分散を考える方が、何か会ったときのことを考えてもより安心で安全と言えるでしょう。
(なお、原子力発電にかける研究開発や地域へのバラマキのお金を、自然エネルギーや省エネにまわせばとっくに、そしてこれからも原発なしでやっていけるはずです。)

ご参考:脱原発入門講座オール電化は本当にエコか?オール電化はエコじゃない!? 東京電力「企業優遇」の商魂

エコキュート

オール電化住宅に多くの場合セットになっているエコキュートはヒートポンプという技術を利用し、技術としては悪くないものですが、生活のスタイルによってはエコではありません。
エコキュートできんきんにお湯が沸くのは、深夜電力の最後の時間の午前 6 時。それ以降、電気は高くなり、お湯はどんどん冷めていきます。夜の入浴時間にはだいぶ冷めていて、追い炊きしたくても、エコキュートは追い炊きが苦手。実際のデータを調べてみると、カタログデータの半分程度に落ちているそうです。追い炊きさせないためにはお湯のタンクを大きくすれば良いのですが、さらに効率は落ちることになる。しかもこの外の熱を集めてくるヒートポンプは、外気が冷えすぎる寒い日には機能しなくなる・・・。夜間に湧かして朝にお風呂に入るような方には適しているかもしれませんが、軽い朝シャンくらいでは元がとれるかどうか・・・。給湯目的なら太陽温水器で十分ではないでしょうか。大事なのは、省エネです。

IH クッキングヒーターは電磁波の危険?

電磁波の影響にはネット上にもさまざまな意見がありますが、IH 調理器は、電磁波の危険性がゼロとはいえません。予防原則といって、完全に安全であるという科学的な根拠がなければ安心とは言えないのでは?と私たちは思います。特に妊婦の方などは子宮の位置にIHがあります。避けた方が懸命ではないでしょうか。日本にける薬害や水俣病の歴史もそうですが、何かあっても誰も責任をとってはくれません。ヨーロッパでは、電磁波の危険性はもっと知られていることです。電気式の床暖房や電気毛布も同様な危険性をはらんでいます。
たった4ミリガウスの電磁波で、小児白血病が倍になるというデータもあります。IH 調理器の電磁波の基準は、10 センチ離れて 40 ミリガウス。これではたして安全と言えるのか?
国連機関である WHO (世界保健機関)は、「平均 3〜4 ミリガウス以上の磁界に日常的にさらされる子どもは、もっと弱い磁界で暮らす子どもに比べ、小児白血病にかかる確率が 2 倍程度に高まる可能性を認めた。WHO は新基準に基づき、各国に予防策をとるよう勧告する」と 2007 年 6月に発しています。
火を使って調理した方が楽しいという面もありますし、少なくとも危険か危険でないかが明確になるまでは避けた方が無難ではないでしょうか。

もちろん、パソコンや携帯電話も電磁波の害を持っています。どうせ電磁波まみれと降参してしまうのではなく、少なくとも自覚しながら使うべきと思います。
なお、ネット上の情報を調べる時は、言うまでもありませんが、スポンサーは誰なのかも含めて考えましょう。

ご参考:住宅の電磁波対策 (レジナ) 
関連:送電線などの磁界規制へ 経産省、省令改正の方針

ソーラー発電は電磁波対策を忘れずに

エコ住宅、光熱費ゼロの住宅 を思い浮かべるとたいていはソーラー電池パネルが屋根にある家を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、例えば太陽熱温水器(太陽給湯)と比べても効率は必ずしもいいわけではありません。効率など技術開発も進んでいるので、電磁波の影響 (インバータの付近に特に強い電磁場があります)を考えても、急ぐ必要はありません。太陽熱温水器から組み入れていくことをオススメします。 導入される場合は、インバータ付近も含めた電磁波リスクに気をつけ、生活圏と距離をとるなど対策をしたほうがよいでしょう。

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