安全住宅
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安全
長寿命
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安全住宅を考え直す
安全な家・長寿命の家・耐久性ある家
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住宅の安全性、耐久性は、基礎、柱や梁などの構造材、構造/工法などで大きく決まります。
また、火、虫、カビ、地震、犯罪などのリスクへの対処についても気をつけたいところです。
今までの家、寿命はなんと30年・・
日本の住宅の平均寿命は 30 年という驚くべきデータがあります。この原因はなんでしょう。
(住宅・土地統計調査 1998,2003。26年とするデータもアリ。 )
構造的寿命
・基礎のコンクリートがもろくなってしまうから ?
・土台の木材がもろくなってしまうから?
・壁の内側が結露して柱や梁も、もろくなってしまうから?
機能的寿命
・構造的な問題とは別に、ライフスタイルの変化などの理由?
リフォームしないで建て替えてしまうから?
などの原因を思いつきます。
諸説ありますが、"30年"ということについては、「古いので耐震性能が悪く、大地震が不安」とか「(構造部材ではなく)床のベニヤ板がベコベコしてきた」「壁観が汚れてみすぼらしくなった」「夜寒くて夏暑いので愛着が無くなってきた」など、必ずしも構造的なものというよりは、機能的もしくは感傷的な観点での建て替えも多いようです。今の日本では、同じ家を代々住み継いでいくのではなく、世代が変わるたびに建て替えるというケースが多いということでしょうか。「息子の代にもなるし、ちょっとヒビなどもあるみたいだし、建て替えれば雇用が増えて経済も成長するから、それは良い事だしね。」という大量生産大量廃棄を是とする高度成長期の成長神話がまだ続いているかのようにも思えます。
(図:建て替えの理由)
出展:リクルート社。2005年 注文住宅と住宅設備に関する動向調査(月刊『HOUSING』調べ)
ご参考: * 2007年 注文住宅と住宅設備に関する動向調査(月刊『HOUSING』調べ)
ご参考: * 2004年 注文住宅と住宅設備に関する動向調査(月刊『HOUSING』調べ)
しかし「寿命は 30年」という話が一人歩きし、 「平均寿命が30年という市場で売るのなら家は性能としても30年保てばいい」というように、30年程度での全建て替え利用を前提にした性能が住宅業界の常識となっていないでしょうか。もしくは、建築基準法をクリアするギリギリまでクオリティを抑えた結果、30年でスクラップ&ビルド(全建て替え)を繰り返す業界となってきていないでしょうか。
建て替えが増えれば当然ビジネス的にはうれしい話です。雇用もうまれ経済も成長するでしょう。住宅メーカーとしても一般的な寿命のころになると、ヒビなどの小さな不具合をきっかけに「そろそろ寿命ですから建て替えた方が・・」的な営業もされているとも聞きます。30年ほどで建て替えてしまうのでデータが少ないのですが、コンクリート基礎にしろ、土台や壁、柱や梁は、一般的な住宅においては現実には50年程度の寿命でしょうか、少なくとも100年単位で想定されているものではなさそうです。(コンクリートについては、50〜100年と言われていましたが、酸性雨などの影響でもっと短くなっているようです。)
また、昨今の欠陥住宅問題は、業界の子請け孫請けの仕組みによる弊害もあるのかもしれません。コストダウンを極めた結果、30年以上の性能は無駄として排され、下請け業者はまったく余裕のない中でギリギリの性能しか出せないところまで切り詰められてきたということはないでしょうか。
これが危惧でなければと思います。実際、現在の法律では、壁の量だけを元に簡易に構造計算をすればよいことになっています。現場がどうであれ、図面の世界で決まってしまうのです。また、役所の場所によっては審査が甘かったり完了検査がなされないままというケースもあるようで、厳しい目を光らせていないと、素人目にはわからないからとヒドイ目にも会いかねません。完了済み証がないと融資が出ないケースもありますので、それを逆手に取って納得がいくまでチェックされた方がよいでしょう。
福田首相が「200年住宅ビジョン」を出し、この2008年2月に国会にも挙がっており、国をあげても200年住宅を応援するということです。これからは少なくとも100年以上、200年を見据えた安全性を基準にしたいものです
200年住宅が満たすべきポイント
・構造躯体の耐久性があること
・耐震性が高いこと
・内装・設備の維持管理が容易にできること
・変化に対応できる空間が確保されていること
・長期利用に対応すべき住宅ストックの性能があること
・住環境へ配慮されていること
・計画的な維持管理や保全の履歴を蓄積すること
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ご参考:
・国交省木造住宅振興室室長に訊く「200年住宅」
<オススメ>
・MSN ニュース 首相肝いり「200年住宅」 政府・次期通常国会で法案提出へ
・H20.2.26 長期優良住宅の普及の促進に関する法律案 として提出済み。
・All about 最近よく聞く「200年住宅」を徹底解説!
・何でも飲み込む「顔なし」首相の「200年住宅」は砂上の楼閣?
安全/耐久性 を支える構造部分
以下、「コンクリート」「基礎」「壁」をはじめ、安全性のためにチェックしておきたい項目を並べてみました。
コンクリート 固さだけでなく耐久性にも注意
コンクリートの強さには大きくわけて、2種類あります。ひとつはその強度(圧縮強度、引張強度、曲げ強度、せん断強度。この内、圧縮強度が最も重視されます。)、もう一つはその耐久性としての強さ(具体的には水とセメントの比)です。
圧縮強度はニュートン値: N(例:24N/mm2 = 1cm2当たり約240kgの荷重に耐えられる)で表され、住宅金融公庫の「木造住宅工事共通仕様書」よると、一般の木造住宅なら24N/mm2 とされています。( コンクリートの打ち込みから28日後までの期間の平均気温が 10度以上の場合の「呼び強度」)
そして、24N/mm2の場合 大規模補修不要予定期間は65年、供用限界期間は100年。
18N/mm2の場合 大規模補修不要予定期間は30年、供用限界期間は65年ということです。
ただあくまでその家ごとに必要十分な値は異なるので、作り手(工務店、設計士、ハウスメーカーなど)に確認した方がよいでしょう。
なお、引っぱり強度については鉄筋とミックスして鉄筋コンクリートとすることで、鉄とコンクリートのお互いの長短を補いあいます(コンクリートは圧縮には強く,引張りには弱い材料ですが,鉄筋は圧縮には弱く,引張りには強いという性質を持っています)。
もうひとつの、耐久性としての強さは、コンクリートを作る際の、水セメント比率(水とセメントの比)で決まります。水で薄めて工事している場合もあり、シャブコンと言われて以前に問題になりました。
100年単位での寿命を目指すには、施工のしやすさを表すスランプ値( 値が小さいほど、固練りで作業性は劣るけれど、耐久性が高い。右写真参照)で、基礎であれば 12 くらい(現在の一般の住宅では 18 ほど)、他の部分でも 15 は欲しいところです。スランプ値を12程度で施工するには、より高い技術を要します。
また、セメント量を増やし、対応する水の量を少なくして、水セメント比を高くした高耐久のコンクリートを目指すと共に、コンクリートの表面をガラス質化することにより、コンクリートの中性化の進行や、内部の鉄筋の錆びの進行を抑える必要があります。
(中性化:二酸化炭素によって生じる、鉄筋コンクリートの劣化のひとつ。コンクリートは主成分がセメントであるため内部がアルカリ性であるが、外部からの炭酸ガスの侵入によって中性になると鋼材の不動態被膜が失われ、耐腐食性が低下する。 )
ご参考:
Wiki コンクリート
Wiki 中性化
All About 家の寿命に影響するコンクリート強度とは?
日本コンクリート工学協会
総合コンクリートサービス |

器にセメントを入れてひっくり返したところ。天辺と残った高さの差がスランプ値となります。

<天然住宅では、基礎はスランプ 12 で基礎を施工します。>
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基礎 湿気ではベタ基礎。磁場では布基礎。地盤よければ布基礎。
布基礎とベタ基礎の2種類が一般的です。
■布基礎:
土台の下のみ逆Tの字型の鉄筋コンクリートを設ける基礎。一般的。
床下の湿気対策として基礎パッキンを設け、床下を換気します。
また、土台下以外の部分は土のままの場合と防湿コンクリートを打設する場合があります。
■ベタ基礎:
土台下だけでなく、建物の下全体を一体型鉄筋コンクリートとする基礎。
地盤の弱い敷地向きなので最近は地盤の弱いところが増える傾向であることもあり、一般的になってきました。
土と接する部分が少なくなるため、土からの湿気対策には有効(とはいえ通気口や基礎パッキン等の対策は必要ですが)。
しかし鉄筋が縦横に張り巡らされるため誘導電流により磁場が乱れてしまうことも懸念されます。

天然住宅では、誘導電流による影響を抑えるためにも布基礎をオススメしています。ただし、湿気の状況や地盤の強度にもよるので、ケースバイケースで考えていきます。
ご参考:・住まいの水先案内人 |



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柱や梁 (はり)/構造の骨組み部分
構造、工法によって、また材料によって大きく異なります。
以下の構造/工法、建材 の章をご覧ください。
壁:壁内結露に注意 腐朽菌が構造材を腐らせる
壁の内側の構造材が腐ったり、断熱材にカビが生えたりしてしまうのは、原因として壁内部の結露が挙げられます。
もろくなった外壁部分から水がしみ込んでしまう場合もありますが、室内と外気の温度差や断熱材の欠損により壁の内部に結露が起こり、その水分が原因となっていることが多いようです。湿度の高い部分には腐朽菌が繁殖し、構造に関わる木材が腐っていくのです。
最近の高断熱高気密の場合も、竣工当初は問題ないと思いますが、経年変化や地震等により、高気密のシートの一部にスキ間ができてしまい、そのスキ間から水蒸気が壁体内に入り込んでしまうと考えられます。一度壁内に入ってしまった水分は、高気密ゆえに今度は出て行けずに内部で結露してしまうでしょう。
また、一般住宅で使用されている断熱材はグラスウールやロックウールが一般的ですが、それらは一度水分を含むと放出しにくい性質があります。
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写真:内部結露した壁の内部の例 |
壁の中の通気と、断熱材や素材の調湿(湿度の調整)にも配慮しましょう。
<天然住宅では、天然ウール断熱材を使用する事により、断熱材自体が水分を吸放出してくれます。また、外部に通気を設ける事により余分な水分は外部へ放出できる構造とするなど、内部結露が起こりにくい工夫や、壁の内部がいつも乾燥した状態を保てる工夫をしています。>
ご参考:エコハウス編 環境(自然界+人間界)によい家・悪い家>省エネ:断熱いろいろ。気密のしすぎにも気をつけて。
地盤
ここでは書ききれません。土地は見なくてはわからない最たるものです。
・陽当たり(時間により変わるもの、ほか)
・近隣に何があるか
(ゴミ焼却場、電磁波の出る鉄塔/高圧送電線。繁華街、ホテル街、大きな通り、崖・・・)
・地磁場や空気など、その場の雰囲気
など
とにかくまずは必ず現地へ行って確かめることをオススメします。
場合によっては、地盤改良も視野に。
ご参考:JGCA 社団法人 全国地質調査業協会連合会
建材:コストパフォーマンスでは、木材が一番
木材の強さ

木は、 1 cm2 あたりの強度で見ると、とても優れた材料であるということがわかると思います。また、炭素も貯めてCO2も増やしません。
さらに杉や檜(ヒノキ)などの無垢の木材は 2〜300年間は強度が上がっていく素材です。その後ゆるやかに落ちていきますが、1300年前の法隆寺の桧の柱と昨日建てられた新築の柱の強度は同程度だとも言われているほどです。(全ての材が時間を経て強くなるわけではありません。例えばケヤキは最もと言っていいほど強い材で価格も高いのですが、年を追って強くなるわけではありません。)
調湿能力は3mの10cm角の柱1本で、一升瓶1本分の水分を出し入れできるといわれており、結露を防ぎます。
熱伝導率は鉄の 200分の1、コンクリートの4分の1の低さであり断熱/蓄熱効果もあります。
さらに安らいだり、空気が心地よくなるなど、癒し効果もあるそうです。
ご参考:財団法人日本木材総合情報センター/木づかい運動・国産材・間伐材など
林野庁 木を使うといいことがあるって本当?
「西岡常一と語る 木の家は三百年」(宮大工の棟梁。薬師寺や法隆寺の復興にも携わった方)
集成材と無垢材
無垢材は節や反りなどにより一本ごとにバラツキが多く、強度試験のデータにもバラツキがあります。その点集成材はデータも安定しているため、一般的には無垢材よりも集成材の方が強いと思われているようです。
確かに集成材の方が実験の数値を見る限りではバラつきも少なく安定した性能(圧縮、引っぱり、曲げ、強度など)を示す材料です。が、接着剤で加工しているため、有害化学物質の問題や経年変化(年を経る過程での変化)に伴う接着力の変化、火災時の接着力の変化など、気になる点があります。
集成材だけでなく合板も含めた接着剤の量は、一軒で1トンともいわれ、シックハウスの大きな原因です。工業製品のように品質がみな同じなので住宅メーカーとしては使い勝手のいい材料ですが、
ユーザーとしては果たしてどうでしょうか。 |

参考: Wiki 集成材
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法隆寺や古民家を例に出すまでもなく、職人の目利きで材を使うなら、無垢材は強さに関しても、接着されたものより長く保たれます。実際、火事になった時、無垢の梁はよほどのことがないと落ちない、というのが定説だったのですが、最近の火事現場では集成材は接着剤の強度が熱で弱くなり、早々と落ちる。との噂も聞きます。
ご参考:健康住宅編 ただいるだけで病気になる家・健康になれる家
Wiki 集成材
木材の乾燥
木材は乾燥させてから使うことで伸び縮みやゆがみを最小化することができます。自然乾燥は、木の細胞を痛める度合いが少ないのでよい方法です。機械を使った高温機械乾燥材 (KD材) がよく用いられていますが、実際には 内部に多くの割れがあることも多いようです。100〜120度以上の高温によって約一週間で含水率15% まで強引に乾かすため、ヤング値といった固さの値は高くても、構造材として地震に耐えうる強度をもっているのか、長年の耐久性はどうなのか、疑問を持たざるをえません。
乾燥の質に関してはしっかりと確認しましょう。例えば、きちんと燻煙低温乾燥していれば、強度も高く、虫もつきにくく、また腐朽菌も増えにくいのです。
<「天然住宅」では、木の長所を生かす乾燥方法として、構造材や板材は燻煙で前処理した後に自然乾燥したものを使用。一部の板材には短時間で効果の高い画期的な低温乾燥を採用しています。>
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(高温乾燥材の中身を露出させた例。割れが見られる。) |
ご参考:燻煙乾燥木材(くんえん前処理天然乾燥)
低温乾燥 愛工房
水中乾燥
木は場所を選ぶ
適材適所の文字通り、木の種によって適した場所がありますので、気をつかいましょう。
土台部分はヒバやヒノキ、構造材は杉やヒノキ、梁はマツ。など、特性によって選ぶと良いのですが、できれば一本一本を匠の目で選びたいものです。
参考リンク:適材適所の会
木と金物
木造で金物を使う場合、金属を使う事で強くなるというよりは、木と金属の相性(熱伝導率など物理的属性が異なる)の違いから、長期的には接合部が弱点になってきます。出来うる限り、木造なら金物は使わない方がおすすめです。ただし、現在の建築基準法上、金物により強くなるという前提があるため、金物を使わなければなりません。

<天然住宅では金物は極力使わない仕様としております。>
構造・工法
「構造」は大きく分けて、木造、鉄骨、鉄筋 の3種類があり、柱主体か、面主体かでおおざっぱに分類できます。
構造 |
柱主体で構成 |
面主体で構成 |
| 木造 |
軸組 筋交い(在来) |
2X4 |
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軸組 伝統構法
(貫、板倉造り) |
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| 鉄骨 |
ラーメン構造 |
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| 鉄筋 |
ラーメン構造 |
壁構造 |
「工法」としては、一軒ごとのオーダーメイドか、ある程度パターン化しておくプレハブ工法かの2種類にわけられます。
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一軒ごと |
プレハブ |
| 木造 |
木造軸組筋交い(在来)
2X4(木造枠組壁構法) |
木造軸組筋交い(在来)
2X4(木造枠組壁構法) |
| 木造軸組伝統構法 |
(天然住宅。
オーダーメイドと規格型を選択できます) |
| 鉄骨 |
鉄骨 ラーメン構造 |
鉄骨 ラーメン構造 |
| 鉄筋 |
鉄筋 ラーメン構造
鉄筋
壁構造 |
鉄筋 ラーメン構造
鉄筋
壁構造 |
木造
大きくわけて、柱を基本とした軸組工法と、面で構成する 2X4 工法の2種類です。
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木造軸組工法 |
2x4(ツーバイフォー)木造枠組壁構工法 |
■軸組 柱を基本として骨組みで構成する。
・在来工法(筋交い工法)
木の柱と筋交いで、構造を組み立てる。戦後最も一般的な日本の木造住宅。
柔軟性があり、比較的安い。ただし質は大工/工務店の腕次第。
いい大工さん/工務店を見つけましょう。
・伝統構法:
究極的には石の基礎までこだわる。
金物をほぼ使わない木組みで柱や梁を組み上げる。
構造は貫構法(柱を貫通させて組み合わせる)、板倉造り(壁部に板材を落とす)などの、
木組みで構成。
大工、棟梁の高い技術がないとつくれないためコストは高めだが質も高い。
建築基準法の改悪の影響で 2007以降、構造計算コストが上がっている。石置き基礎は現状使えない。
なお、板倉造りは、面の部分を落とし板で敷き詰めており、2X4 的な面もありひじょうに強い耐震性があります。
■2X4(ツーバイフォー。木造枠組壁構法):
米国から来た技術。柱でなく、2X4 inchの枠と合板パネルで面によって構造を固めた工法。安く耐震性もあるが、防蟻剤、接着剤を多く使う。
ご参考:Wiki 木造枠組み壁工法
Wiki 木造軸組構法
鉄骨
ラーメン構造という、鉄骨を柱に使用し、鉄骨の骨組みで構成した構造。強度が安定しており、プレハブ工法で主に使われています。
しかし、火災に弱く、誘導電流も発生するためあまりオススメしません。
鉄筋
壁工法:鉄筋コンクリートで主に面で構造を形作ります。2、3階建てくらいで使われます。きちんと施工すれば耐久性が高いのですが、コストもそれなりに。
ラーメン構造:鉄筋コンクリートと鉄柱で、柱と面で構造を形作る。マンション等の比較的大きな建物向け。きちんと施工すれば耐久性も高いのですが、コストも高いです。
プレハブ工法
部材を工場で生産・加工し、建築現場では加工しないで組み立てる建築工法。
軸組(筋交い)、2x4 の構造でよく使われており、できあいのモデルプランからの選択を前提としています。コストダウンが図れるため、メリットは高品質に対して割安で造れるところ。服で言うと「オーダーメイド」というよりは「既製服/吊るし」ですが、部品の組み合わせである程度の柔軟性は持っていますので、服のイメージですと「イージーオーダー」が近いかもしれません。
コストパフォーマンスでは、在来工法か伝統構法を、いい大工/工務店と。
私たちとしては、2X4は接着剤の有毒化学物質等による健康リスクが大きいため避けた方がよいと考えています。
鉄筋は、妥協できる範囲と思いますが、コンクリートの混和剤が健康上必ずしもよいとはいえません(ネズミの生存実験では、コンクリートでは生存日数が短いという結果があります)し、値段がどうしても高価なところがネックです。また重いため、地盤の弱いところではオススメできません。
在来工法含め、組み合わせもいろいろですが結局は誰がやるのかで大きく異なってきます。できれば腕のいい工務店/大工の在来工法(木造軸組筋交い)または伝統構法(それなりに高いですがこだわり次第)がコストパフォーマンスとしてはよいといえます。日本の住宅の6割は今でも工務店、職人がつくっています。資金に余裕があれば、長く安心して住まうためにも、ぜひ伝統構法にチャレンジしてみてください。一本一本の木を活かした家はたいへんによいものです。100 年以上の長寿命を前提にすれば決して高いものではありません。
<「天然住宅」では、上図で言う伝統構法をいわばプレハブ的に行っています。柱や材は手刻みで、伝統的な技術を継承しつつ、板倉造りの部材をモジュール化する事で、低いコストかつ属人的でない(個人によるムラを最小化した)クオリティ、耐久力のある住宅を実現し、いいとこどりができたと自負しています。標準規格型の伝統的工法とお考えください。ただし、規格といっても機械的なイメージというよりは、たとえば伝統的な数寄屋造りにおいて、畳が規格化されているような感じで捉えていただけるとよいかもしれません。(もちろん地方によってサイズも多少異なるくらいの)。寸法や比率は決まっていて効率化がはかれるけれども、間取りなどは自由にアレンジできるように、ある程度の標準規格と自由設計を組み合わせています。住み継げやすく、長い年月飽きの来ない、コモンデザインとしてのメリットもあると考えています。)
さまざまなリスク 耐震 防火 カビ
耐震/免震/制震
「耐震」は、構造がガッチリとつながって地震に耐える性能です。構造物自体も壁、柱、梁などががっちりと組まれ、土台や基礎と構造物もしっかりと緊結し、地震に耐えます。
耐力壁の質と量、バランスの良い配置、柱等の接合(金物や木組み)、の3点が主なポイントとなっています。
「免震」は、土台の上を若干滑るようにして振動を逃がすもので、古くからの建築物で石の上に構造物を乗せていたのと同じ原理です。
「制震」は、地震の力を吸収する方法で、水など振動係数の異なるものを用いたり、油圧ダンパーを基礎に用いたりします。ただし、戸建の場合はコストパフォーマンスはこれからのようです。
神戸の震災で木造が弱いという話になっていますが、きちんとつくっていれば木造も地震に強いことは意外に知られていません。木組みの部分は柔よく剛を制すの言葉通り、力をうまく逃がす仕組みもあるためです。
特に板倉造りは、柱と筋交いでも強固な在来軸組工法と2x4の面パネル工法の強さを併せ持ち、壁倍率認定、耐力壁の認定を国土交通省で取得している工法であり、耐震性だけでなく耐久性、防火性・断熱性・調湿性・快適性に優れています。
新築時の耐震だけでなく、数十年後の耐震性をどう確保するのかがポイントです。
できるだけシンプルな構造にすることが秘訣です。

<「天然住宅」では、耐震は複雑な仕掛けよりも単純な構造で対応した方がより長期で有効と考えています。昔ながらの板倉造り(板倉構法)を採用しながら、現在の建築基準法にも合致するように改良を重ね、規格型の新板倉工法として実現しました。>
防火
意外なことに、木は燃えにくいことをご存知でしょうか。無垢の木の柱は、しっかりしたものだと芯まで燃え尽きるのに3日はかかるそうです。
また、焼杉は古くから日本の民家の外壁として使われています。杉の表面だけを燃やしたもので、表面が炭化することでかえって燃えにくくなる性質を活かしています。
一般的な木造の外断熱の場合、注意しなければならない点としては、断熱材が熱をおびる事によって火災時に危険な化学物質を出すものがあります。木が燃える煙であれば、ある程度耐えられますが、化学物質の煙は神経に作用してしまうので、意識がなくなってしまうこともあるようです。逃げる事さえできなくなってしまうというリスクをもっていることは意識しておいてよいでしょう。
天然住宅の外壁は、焼杉、ガルバリウム、など、いろいろとお選びいただけます。
シロアリ、虫
木の土台であれば、しっかり乾燥させた木を使うこと、乾燥状態を保たせることが有効な対策になります。
土台の木の種類としてはヒバやヒノキがよいと言われています。
床下を乾燥させるためには、換気口を設けたり、木とコンクリートの間に湿気対策として基礎パッキンを用いる事が有効です。右図はステンレスのパッキン。コンクリートと土台の間(高さ約 2cm)に入れ、木材を乾燥状態に保つと同時に床下の湿気を逃がす効果があります。 |

天然住宅では、
ステンレスの基礎パッキンを使用
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シロアリ除けとしても、住人の健康のためには有害化学物質は避けましょう。何年も家に残り、健康に影響を与えるものもあります。ヒバ油、木酢液、月桃油などの自然素材のものがオススメです。また、材そのものへの燻煙前処理も効果があります。
カビ
アレルゲンの大きな原因となります。
対策としては、結露しないように断熱に配慮し、家全体および各部に、通気をもたせることが一番です。
しかしカビは、種類も多く、完全に排除する事は難しい問題です。防カビ剤などもありますが、住民の健康に害を及ぼす恐れのあるものもあります。 注意しましょう。
天然住宅は、断熱と通気性に配慮し、結露を排しやすい構造としています。
ご参考:エコハウス編 環境(自然界+人間界)によい家・悪い家。
セキュリティ まずは近所とのおつきあい
防犯
「犯罪にあいにくい家」のための設備に、CPマーク(「防犯性能の高い建物部品」の共通標章)がつくようになっています。調べてみてもよいでしょう。
が、「CPマークがついてるので安心だなぁ」と気持ちが緩んでしまっては逆効果。まずは近所付き合いなど、生活の節々に気をつかうことから始めることを忘れないようにしましょう。余計なお金もかかりますし。
ご参考:空き巣の防犯対策(警視庁)
トレーサビリティ
「食」の面でも話題になっていますが、その食材がどこから来たのかを明らかにし、辿れるようにすること がトレーサビリティです。住宅においても、それを追求すべきでしょう。木材はどこから来て、どこで保管され、どのように加工されたのか、漆喰は?、木材以外の建材や施工作業時に使う接着剤等には何が含まれているのか。施主が全てを調べ尽くすのは困難としても、いつでも調べられるように、全てがつまびらかになっていることが安心、安全につながります。どこでとれた木材か、体に害を及ぼす処理がされていないか、などがしっかりと記録され、トレースできることを確認しましょう。
現在でも、無農薬無肥料野菜や無農薬有機野菜などのオーガニックな食品では、その流通過程の倉庫なども安全な空間にしていくなど、有機JAS法と関連づけた有機空間検査・認定(認証)の動きがあります。子の考え方を住宅にもとりいれていく必要が今後は求められるのではないでしょうか。
また、「住宅履歴書」は、修繕記録を残すもので、長期における住宅の資産価値を考える上でもこれから重要になってきます。日本では中古住宅市場はたいへん小さいのですが、欧米では活気があるのは、この面が充実してるためだそうです。物理的な寿命(構造や部品としての長保ち)+社会的な寿命(管理や情報面での長保ちの仕組み)の2つあわせての長寿命住宅としたいものです。動きをチェックしておいた方が良いでしょう。
ただし、現状では表示もさることながら、擬装が問題になるようなご時世ですので、取引先の会社単位でしっかり確認しないといけないかもしれません。長い目でメンテナンスをどう図っていくかも含め、各業者と信頼あるつきあい方をしていくことが、住まいとつきあっていくことの一つの面として大切なことです。

「天然住宅」におけるトレーサビリティは以下プロセスの徹底により実現を目指しています。

ご参考:有機空間住宅(エイサック)
完成保証 品確法 建築Gメン
欠陥住宅。嫌な言葉です。不安のある方は、完成保証と、性能保証もしくは瑕疵担保責任保証のいずれか、に工務店が入っているかどうか確認しましょう。ただし、実は保証に入ったからといって全てが保証されるわけでもないので注意。(完成保証は発注金額の2割(Aタイプ)または5割(Bタイプ)を限度。性能保証は、1〜2年の保証は特定部位。10年保証は、基本構造部分のみ。)
完成保証:住宅保証機構をご参照
住宅性能保証:住宅保証機構をご参照
瑕疵担保責任保証:住宅保証機構をご参照
地盤保証:住宅保証機構
をご参照
また、 品確法「住宅の品質確保の促進等に関する法律」は、性能表示制度とセットになっていますが、数字で表示できる性能ばかりで住宅の住み心地の全てがわかるものではありません。数字重視の品質評価が無垢材から集成材への、いわば工業製品化を進めてしまったように、メーカーにとっての管理上のクオリティと消費者のクオリティの体感の間にズレがあることは自覚しておくべきです。また、性能を認定する主体と認定される主体が同じハウスメーカーということもあり、性能表示制度自体の信頼性を疑問視する越えもある事は否めないようです。数字についてはあくまで参考程度に。
欠陥住宅に対しては、以下のサイトもぜひご参考に。
欠陥住宅問題に取り組むNPO-建築Gメンの会
リンク
・リクルート社。2005年 注文住宅と住宅設備に関する動向調査(月刊『HOUSING』調べ)
・国交省木造住宅振興室室長に訊く「200年住宅」/職人がつくる木の家ネット
・住まいの水先案内人
・JGCA 社団法人 全国地質調査業協会連合会
・適材適所の会
・財団法人日本木材総合情報センター/木づかい運動・国産材・間伐材など
・林野庁 木を使うといいことがあるって本当?
・有機空間住宅(エイサック)
・空き巣の防犯対策(警視庁)
・欠陥住宅問題に取り組むNPO-建築Gメンの会
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