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第60回 秋雨前線と電気不足

秋雨前線と電気不足

ついにこの秋、電気が足りなくなった。万が一のために発電機を用意しているが、あいにくぼくが東京に出かけている時期。メールで「発電機を運んでつなげて…」と説明したが、「発電機が重すぎて運べない」とのことであえなく撃沈。電気がない中で家族が気の毒に思ったが、さっさと近くの温泉ホテルに泊まりに行っていた。

なんで電気が足りなくなったかというと、やってきた台風が秋雨前線を刺激して、なんと一週間も晴れ間が出ないで雨ばっかりだったからだ。一応三日分の電気は貯めているが、それでは足りなくなった。バッテリーの充電量を増やしたいが、今はまだ高くてつらい。発電機さえつなげられれば、不足しても大丈夫なのだが。

細かな消費電力対策

ケガの功名で、そんなときの対策にも気づいた。電気を浪費してしまう装置がまだあったのだ。我が家の仕組みでは、メインブレーカーを落としても冷蔵庫だけは電気が止まらないように作ってある。だから夜にはメインブレーカーを落としてしまえば最低限の電気消費になる。もちろん旅行するときなどにもここから落とす。

そして分電盤についた各ブレーカーにも、その配線がどこがつながっているか書いてある。全部で八つついたブレーカーには、『一階リビング』とか『一階エアコン』とか、『二階コンセント』とか『東側照明』とか、どこにつながっているかが書いてある。使わない部分だけ落とせば、気づかないような電気消費をなくすことができる。

今回見つけたのが、たとえば深夜、コンセントに小さく光る明かりの電気消費だ。わずかだが、こんなときには小さな電気消費に困るのだ。朝になると、そこだけ小さな羽虫の死がいが集まっている。虫は紫外線に集まるので、LEDならこれほど集まらないはずだ。開けてみると普通の小さな麦球がついている。早速配線を切って二度と点かないようにした。このわずかな電気消費のためにもインバーターもまた働くのだから、無視できない電気消費量になってしまうのだ。
分電盤(ブレーカー)

一週間ぶりの晴天

さて今日は一週間ぶりの晴天。朝からガンガン発電している。昨日は発電機で電気を補充したが、今日は太陽光発電が頑張っている。何の音もしないのに、『バルルルル…』とうるさく騒ぐ発電機の倍ほど発電している。朝方、残りたった14%だったバッテリーは、夕方には98%まで充電された。その間にも洗濯機を二回回したのに、ほぼフル充電された。明日も午前中は晴れるから、再び安心して電気が使える状態に戻るだろう。

庭やベランダには、たくさんの洗濯物がはためいている。晴れた空を見上げるのが好きだ。もともと好きだったが、実際の暮らしに欠かせないものとなるとさらに親しみというか愛着というか、心の底からうれしく感じるようになった。室内の湿度計も、あっという間に20%も下がった。秋は「天高く」という秋晴れと同時に、秋雨前線と台風の時期でもある。三年前に電気が足りなくなったのもこの時期だった。天候を気にしながら暮らすのも、なんだか楽しいのだ。
晴れの日の発電量
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