森で深呼吸するように
シックハウスの最も多い原因は、室内の空気です。
人は生活する中で、食べ物や飲み物の約5.5倍の空気を体内に取り入れています。
その中でも、長い時間を過ごす家の空気を、安全なものにすることが大切です。
そのためには、家づくりに使用する建材一つ一つにこだわる必要があります。
その積み重ねの上ではじめて、深呼吸しても気持ちのよい室内の空気を手に入れることができるのです。
素材にこだわる
一般に流通している建材には、様々な化学物質が含まれています。
化学物質が体調に影響を与える可能性があり、その規制も十分でないのが現実です。
私たちは、そのような安全性に疑いのある化学物質を含む建材を「使用しない」ことから始めます。
その上で、考えうる中で最も安全な素材を「厳選」しています。
木材のトレーサビリティ
建築に多用される合板や集成材は、木と接着剤でつくられています。
この接着剤も、安全なものとは限りません。
無垢の木材と言われていても、薬剤で防腐・防虫処理がなされているものがほとんどです。
私たちは森と直接つながることで、接着剤を使わない、防腐・防虫処理のされていない、安全な木材を使用した家づくりをしています。
森づくりから関わり、顔の見える関係の中で木材を使えることは、安心につながり、さらには愛着のある家づくりにもつながります。
あたたかい家
ヒートショックや様々な疾患の原因に冷えがあります。
家をあたたかく、温度差を小さくすることで、体調を整えることができます。
「室温」だけでなく、「体感」としてのあたたかさをつくるのは自然素材です。
その代表的なものは、国産杉材です。
日本の森の大部分が杉の森で、昔から私たちと暮らしを共にしてきました。
杉は内部に多くの空隙があり、断熱性・蓄熱性・調湿性をあわせもちます。
杉のフローリングはやわらかく、あたたかく、きもちよい。
自然素材の特徴を活かしながら断熱性を高め、健やかな空間をつくっています。