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手刻み
  
こんにちは、天然住宅の田中竜二です。 
 
 先日、岡山に打ち合わせに行って来ました。 
 
その前に、現地工務店にて、まもなく上棟予定のお宅の、手刻み中の木材を見学しに行きました。 
 
6寸角の吉野杉の柱は圧巻です。 色も綺麗。四面無節! 
 
それよりもっと太い松の曲がりの梁は、昨年松の市で競り落としたもの。 
 
刻み方は地域によっても、大工によっても、特徴が違いますね。
 
 丁寧に刻みをしてくれていて、上棟が楽しみです。 
 
手刻み
手刻み
手刻み
手刻み
手刻み
岡山で建築中

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外部に使用する建材

ウッドデッキ
私たちは自然素材や安全な素材にこだわって家づくりをしています。
そして、できるだけ国産の木材を使用しています。

外部の木材についてもそのこだわりを貫いています。
ただ、それは様々な課題とも表裏一体です。

木材は家の構造や室内に使用すると耐久性や快適性など優れた効果を発揮してくれます。
しかし、外部で無垢材を使用するときは、気を使わなければいけません。

外部に使用する素材は風雨に耐える強度はもちろんですが、
耐水性耐湿気、そして紫外線劣化への対策が必要です。

例えば、雨樋はよい例です。
多くの住宅で使用されているものは塩化ビニル製ですが、
樹脂(プラスチック)製品は、外部では熱と光(紫外線)によって劣化してしまいます。
※樹脂は高分子化合物ですが、加熱されることにより酸素と反応し、分子結合が分解されてしまいます。
また、光エネルギーによって結合が切断されます。→参考ページ

塩化ビニルの雨どいはだんだんともろくなり、割れたり、折れたりしやすくなっていきます。
それなので、私たちは、雨樋をガルバリウム製にしています。
外壁も同じように紫外線劣化のリスクを鑑みて、
樹脂製である窯業系サイディングを使用しないようにしています。

外部では、木材も同じように紫外線による影響を受けます。
外部の木材の経年変化は、
紫外線劣化水はけの悪さが原因になります。

それなので、無垢材でつくるデッキも、
10~20年後にはメンテナンスが必要とお伝えしています。

また、今までの経験から少しずつ仕様を変えているところもあります。

例えば、無垢の杉でデッキをつくることもありますが、
無垢のままで使用すると環境(風通しが悪かったり、水はけが悪かったり)によっては、
痛みが早い場合がありました。
もちろん、問題のないお宅もあります。

ご提案の際には、そのリスクもお話し、
加えていくつかの方法をご提案しています。

塗装

ウッドデッキ 塗装
杉を使用する場合には、塗装をすることをお勧めしています。

塗装する色もポイントがあり、
薄い色よりも、濃い色の方が耐候性は高くなります。→参考ページ
塗料も身体や環境に影響の少ない、安全なものを選んで使用します。(U-oilLivosなど)

ヒノキ

ウッドデッキ 桧
より耐水性のある樹種を使用することもあります。
杉よりもの方が水に強く、外部でも長くもちます。

エステックウッド

ウッドデッキ エステックウッド
国産材のデッキ(外部)用製品で、「エステックウッド」というものがあります。
「窒素加熱処理」で加工された木材です。
窒素を加圧注入しながら木材を高温で乾燥させた木材で、
でんぷんなど内部の製油分をなくすことにより、菌やカビなどが繁殖できず、
薬剤処理をしなくても、劣化しにくいというものです。

耐湿気、耐カビ性能が高いので、ウッドデッキや木塀にはおすすめです。

普段、高温乾燥木材は、当社では構造には使用しないのですが、
外部では高温乾燥することでメリットを得ることができます。



デッキ材は、一般的には、防腐・防カビ剤を注入した木材を使用することがほとんどです。
もしくは、外材で外部に使用できるような硬い材を使用することもあります。

外部ですので、比較的身体への影響も少ないところではあるので、
そこまでこだわるべきなのかはお客様と相談しながら進めることが良いと考えています。

ただ、お客様に聞かれたら、上記のような方法をお勧めします。
手や足に触れる部分ではありますので、
できるだけ安全なものを提供できるようにしたいと考えています。

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短冊

くりこまツアーから約1か月経ちました。
もうすぐ七夕ですね。

家に帰ると、笹の葉に子どもたちの書いた短冊が飾られていました。

くりこまツアー2019
かたそうる...
なんだろう、好きなものを書いたのかな?

「○○になりますように」という体裁ではないのだね。
親や祖母たちは、そのような指示はしなかったのですね。

しかも、お兄ちゃんは「そ」がうまくかけず、
泣いていたらしい。

名前にも「そ」が含まれるのに大丈夫だろうか。

この書いていた時間を想像すると、笑えます。
本人たちは必死だったのだろうけど、それがまた笑えます。

森の写真を!

今年もくりこまツアーに行ってまいりました!

今回はパンフレットに載せたいという気持ちで、
森の写真をとることを一つの使命にしておりました。

より私たちの想いを反映した森の写真を撮りたい、と思い、
森に入りました。

そういうつもりで森を見つめていると、
ミューズ(森)はとても健気で、力強い表情を見せてくれます。
くりこま 森の写真
森の写真の下の方に杉の林があります。
これは、約9年前に植林した杉です。

牛を放し飼いし、
下草を食べてもらった場所で、
とても順調に育っています。
もうそろそろ間伐が必要なくらいになってきました。

私がくりこまツアーに参加して、約7年ですが、
とても長い時間に感じます。

森や森を守る人たちの環境もだいぶ変わってきました。

でもこの杉が家に使える構造材になるまでには、
あと40年くらいかかります。

この木を住宅に使える日が来たら、
きっととても感慨深いものがあるでしょう。
それは、息子の代?いや孫の代かもしれないですね。

年に二回会って成長を確かめる、
森や杉の木の叔父さんのような気持ちになります。

森ちゃん

森のことを話すとき、なぜか擬人化して話したくなります。
なぜ擬人化して話したくなるのか、、
自分でもわからなかったのですが、
多分くりこまの人たちが、木を大切に扱っているからだと思いました。

大場さんは、木を無駄なく使いたい、
それも木の特徴を活かして使いたいと、
様々な取り組みをしています。

その観点からすると、
木は合板にはしないし、
薬剤処理もしない、というのは頷けます。

森を守っている人たちに会って、
家に使用されている木材がどれだけ大切に扱われているか、
知ることができると、家に対する思いも変わってくると思います。
くりこまの木材
くりこまの木材
くりこまの木材
くりこまの木材

森の時間

森時間
森の時間はゆっくりと流れています。

人も、時間の感じ方もゆっくりな感じがあります。
東京からついたころはまだ慣れていないけど、
2日目くらいからは「ゆっくり」に体が慣れてきます。

森は、鳴子温泉のお隣「川渡温泉郷」の近くにあり、
ツアー中は毎日温泉にはいります。
おそらく、温泉の成分にそういう効用が含まれているのだと思います。

作業もそんなに急ぎません。
それは、作業が危険を伴う場合もあるので、
慎重にするという理由はあります。
実際、林業は危険な仕事ですから。

あとはやはり、森の仕事は、
50年、100年、200年という時間の流れを前提にしていることも
あるのだと思います。

「焦ってもしょうがないじゃない?」と森が心に話しかけてきます。

家族を連れて

ツアーには、いつも義母(通称:ゆうちゃん)が息子を連れてきてくれます。
スタッフも、子供を連れてきています。

一緒に森に入って、作業をしますが、
森の中に入るのは斜面でもあるし、
足元も悪くて、
「痛い」「できない」「喉乾いた」
と、文句を言いながらやってます。
そして、すぐに飽きます。
子どもと森へ
次男は植林は手伝っていましたが、
午後の皮むきの間はトラックで寝てました。
子どもと森へ
研修施設に戻ると走り回ります。

ぜんぜん想定と違う、思い描いてたのと違う!と毎回思います。
体験させたいことはあまり乗り気ではなく、
どうでもいいところで本気を出します。

参加者の皆様には本当にうるさくてごめんなさい、と思っています。

「でも、きっと連れて行ってよかったと思う日が来るはず」と
自分に言い聞かせて、できるだけ連れていきたいと思っています。

子どもは何を感じているかな?
僕と同じように、いつか森を従弟(いとこ)のように感じてくれる日がくるのかな?

たぶん、子育てをしている時間は、必死すぎてわからないのかもしれません。
振り返った時に、その時間を思い返して笑えたらいいかな。

とりあえず、短冊に願いはかかないで、
「つよそうる」と書いておこう。

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先日、「室内で白ありを見た」のでと、ご相談をいただきました。

そして、
「小さい子供もいるので安全な白あり駆除をしたい」
と天然住宅を探して問い合わせをしてくれたとのことでした。

シックハウスや化学物質過敏症になってしまう原因として多いのは、
「新築時」と「シロアリ駆除工事」だと思います。(→防蟻処理にご用心)

だから、このようなときに天然住宅にご相談いただくことは本当にありがたいことで、
本当に私たちの経験を役立ててほしいと感じていることです。

早速現場にうかがい調査すると、明かな「蟻道(ぎどう)」がありました。
蟻道
蟻道
また、工事中には、現場でシロアリを見ることもできました。
シロアリ
(普段は明るいところには出てこないのですが、解体時に木材を割ると中にいました)

壁を開けてみると、思ったよりも被害は大きく、2Fの床付近までシロアリの被害がありました。
特に外材と思われる間柱がボロボロになっていました。
おそらくヒノキと思われる土台、柱は被害は比較的少ないように見えました。
シロアリの被害 間柱
柱はおそらく桧、間柱は外材。間柱の被害が大きい。
シロアリの被害 土台
土台はおそらく桧、比較的被害は少ない。
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梁近くまで被害が広がっていました。

今回は、普段から日陰になり、水回りも固まっている、じめじめしやすい、家の北側に被害が集中していました。
(南側はまったく被害がありませんでした)

また、基礎の立ち上がりがあまりなく、床下の風通しが悪いことも原因の一つだと考えられます。

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(雑草が人通口をふさぐように生えています)
私たちは、防蟻処理にホウ酸系のものを使用します。
使用したのは「エコボロン」です。

エコボロンは、シロアリを駆除するものではなく「忌避」するものです。
ホウ酸はにおいがなく、人体への影響はないと考えてよいものです。

人間はホウ酸を舐めても分解ができますが、腎臓のない昆虫は分解ができないため、
ホウ酸を体内に取り入れると死にます。
ゴキブリを退治するホウ酸団子は有名ですね。
ヒノキで補強
エコボロンを施工した後、桧で柱を補強。
もちろん、防虫処理、防カビ処理など施していない無垢の木材です。

低温で乾燥させた木材は、木の本来持つ虫を忌避する力を保っています。
また、桧やヒバなどは特にシロアリが食べない樹種です。

あとは、できるだけ乾燥状態を保ってあげることが大切です。
この後、調湿性能の高い断熱材「ウールブレス」を充填し、
外壁を補修しました。
私たちは、安全な建材を探して、提案し、使用します。

その際、どうしても一般的な建材を引き合いに出してその危険性を話さざるを得ません。

ただ、そのように話すことは果たして正しいことなのか、と悩むこともあります。

その人にとって、知らなくてもいいことを、わざわざ知らせているのではないか?
という気持ちになることがあります。

病は気からというのは確かにそういう面もあると思うし、
知らずにいれば、楽な気持ちで日々を過ごせたかもしれません。

でも、にもかかわらず、私がそのことを言わなければいけない、と思うのは、
その方に「守らないといけない人」がいるからだと思うのです。

自分以上に大切な人がいて、その人を守りたいと思うのであれば、
それは知っておかなければいけないことになると思うのです。
知らぬ間に加害者にならないために、知らないといけないことがあると思います。

一般的な施工に比べて、安全な建材を使った施工は安くない場合がほとんどです。
でも、勇気をもって、その決断をするお客様をぼくは尊敬します。

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シックハウスや化学物質過敏症になってしまった方からのご相談を受けることがよくあります。

今まで健康だった人が、「あること」をきっかけに発症してしまう可能性があるのがシックハウスの怖さです。

発症の原因はたくさんありますが、
その中でも特に多いと感じるのは二つです。

「新築時」、そして「防蟻処理(シロアリ駆除)工事」です。

特に冬の間は大丈夫だったけど、
夏にそれらが揮発して体調が悪くなったという方はとても多い。

新築時は、様々な接着剤や合板をはじめとする化学物質を含む建材を使用して建築するので、
そのリスクは当然高くなります。

安全な建材を使用して建築をされることをおすすめします。
「F★★★★(エフフォースター)」だからといって安全とは言えません。
ぜひお気を付けください(→一般的な安全基準)

そして、意外に知らずに工事してしまうのが「防蟻処理」です。
防蟻処理は新築時にもしますが、
リフォームの際にシックハウスになってしまったという方が多くいらっしゃいます。

シロアリ
リフォームでは、住みながら施工したり、施工後すぐにそこでの生活が始まる場合がほとんどなので、
自ずと揮発量が多く人体に対する影響が大きくなります。

また、揮発する化学物質は、床から室内に上がってくる量が、壁や天井に比べ多くなります。
床下に施工する防蟻処理が体に良くないものだと、体への影響も大きくなります。

今まで一般的に使われてきたのは、有機リン系殺虫剤クロルピリホスのシロアリ駆除剤でした。
その有害性が、知られてきたので、現在使用は禁止されています。

そして、その代わりに今使われているのが、
「ピレスロイド系」と「ネオニコチノイド系」です。
(→詳しくはこちら)

特にネオニコチノイド系の防蟻処理は最近増えていると感じます。
また、ネオニコチノイドは、建築用の建材にも多様に使われています。

ネオニコチノイドは、農薬としてシェアを伸ばしてきた化学物質です。
それが、ミツバチの大量死や大量失踪を引き起こすということで、その危険性が徐々に知られてきました。
また、人間の脳の神経伝達物質にも異常をきたす可能性が示唆されています。

何度も、田中優のブログでも取り上げてきましたが、
ヨーロッパでは使用が規制され始めているこの化学物質は、
日本では、まったく規制されていません。

やっかいなことに、ネオニコチノイドは無色透明、においもしません。
それゆえ、そういう現場に行っても「くさい」と感じません。
だから一層危ないと思うのです。

気づかずに過ごしていて、原因もわからず体調を崩す可能性もあるのです。

>>「安全な防蟻処理工事」につづく