都心のコンパクトハウス

施工実績

制約を楽しむように

住宅密集地での建築です。
限られたスペースを有効に使い、
コンパクトながら使い勝手のよい動線と、
空間を広く感じる工夫を考えて設計しました。

間仕切りをせず、
なるべく居室部分を広くとれるようメリハリのある間取りにしました。
洗面、トイレ、洗濯など水回りをコンパクトにまとめ、
効率よく、でも不便のない寸法と動線を検討しています。

リビングを2Fにして、
陽の光の入る明るいリビングになるように、
窓の配置を検討しました。

住宅の距離が近いので、
視線も気にせずに暮らせるよう、
通り側の窓にはルーバーを設け、
通風や採光をとりながらも視線を遮る工夫をしています。

リビングの屋根なりに広がる勾配の天井を「開く」部分と、
ロフトで天井をつくり「閉じる」部分のバランスを考えるなど、
生活に必要なスペースと、
暮らしを楽しむ余白部分をうまく組み合わせていきました。

建築にあたり、家を構成する柱を、
栗駒で伐採してきてもらいました。
2Fのリビングから、伐採した木材を見ていただけます。

フロアごとにブナ、サクラなどの広葉樹のフローリングを使い分け、
部屋ごとに、板張り、うみびとほたての塗り壁など
暮らしのシーンに合わせて内装にも変化をつけています。

無垢杉でつくる木製の建具は框のないデザインに。
また、断熱を考えて、窓には内窓とハニカムサーモを設置しています。

ご夫婦とお子様で、心地よく暮らせるよう、
将来のことも考えながら、設計を進めてきました。

建て主様は、将来を見据えて森や環境を守ること、
家を長持ちさせることによって、地球に負荷を与えないようにすること、
そういった思いを当初から持って家づくりを始められました。

大切な押さえるべき部分をしっかり押さえ、
遊べる部分をつくっておくこと。

コントラストをうまくつけると、
狭さは、広い部分をもっと広く感じさせることができます。
制約はむしろ自由を拡幅する役割を果たします。

建て主様のこだわりの家具が入り、
暮らしに馴染んでいくのが楽しみです。

この建てものについて

竣工年
2021年
所在地
東京都中野区
構造/規模
木造/2階建て
敷地面積
16.71坪(55.24㎡)
延床面積
16.70坪(55.20㎡)
外部仕上げ
屋根:ガルバリウム鋼板
外壁:ガルバリウム鋼板
内部仕上げ
床:広葉樹
壁:漆喰
天井:くんえん杉
設備
キッチン:ホーローシステムキッチン
洗面:造作
風呂:ステンレスユニットバス
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