千葉県船橋市 Y様
天然住宅を知ったきっかけは何ですか?
第二子を妊娠中に、食材の宅配の「大地を守る会」を始めたのですが、その注文カタログの中に入っていたチラシを見たのがきっかけです。
その当時、上の子の幼稚園探しをしていて、その中でシュタイナー教育を取り入れている園に出会い、自然のサイクルに寄り添って暮らすことに興味を持つようになっていたことや、周りにアトピーやアレルギーを持ったお子さんのママが多く、化学物質に対して敏感な人が身近にいたこともあって、目に留まったのだと思います。
天然住宅で家を建てた決め手は何ですか?
家を建てようと決めてから、住宅展示場にも足を運びました。季節が冬だったので、高気密高断熱で家中暖かいのがセールスポイントの住宅メーカーさんがあったのですが、すごく息苦しい気がしました。少し寒くても外に繋がっていて、季節が巡るのを感じられる家がいいなと思いました。
天然住宅の家にお住まいの方のお宅を訪問した時、木の香りがして懐かしい感じがしてホッとしました。その頃住んでいた家は冬の結露で木の窓枠のカビがすごかったのですが、天然住宅の家は冬に家の中もしっかり暖かいのに結露しない、とのことで窓枠がきれいだったのでここにしようと思いました。
その当時、天然住宅にお住まいの方は重度のアレルギーやシックハウス症候群をお持ちの方が多い印象で、アレルギーも何もないけれど、化学物質を使った家に住むのには何となく抵抗がある、という程度の私達のような家族がお願いしても大丈夫だろうか、と思いましたが、最初にお話させてもらった田中さん、早田さんはじめ、スタッフの皆さんがいつもこちらの質問に丁寧に答えてくださったことなど、スタッフの皆さんのお人柄も決め手になった大きな理由の一つです。
夫は、一般的に家は新築時が一番きれいで、時間が経つとともに劣化していくけれども、天然住宅の家は経年変化が劣化ではなく味わいになっていくから、天然住宅の家にしたい、と話していました。
実際の住み心地はどうですか?暮らしの変化はありましたか?
家にいる時間が長くなりました。出先でちょっとカフェに寄ってコーヒーでも、という時も、コーヒー豆を買って帰って家で飲もうか、という感じになりました。
床板が、5月の終わり〜6月になるとだんだん膨らんできて床板の間の隙間が無くなり、そろそろ梅雨時だなと思ったり、秋が過ぎてだんだん隙間が空いてくると寒くなってくるなと思ったり、自然のサイクルの中にいることを感じられるようになりました。
無垢の木材や漆喰の壁はむやみに洗剤を使えないので、手入れしづらいかなと思っていたのですが、床板は濃い茶色に塗装したのもあって汚れがあまり目立たず、壁も静電気が起こらないからか埃もつかないので、特別な手入れをすることなく過ごしています。
2階は天井を張っておらず梁が現しになっていて、天井高を生かしてロフトを作りました。子供はそこで寝ることもありますが、最近多いゲリラ豪雨や台風のときには大きな雨音がガルバリウムの屋根に響いて気になるそうです。そこは想定外でした。
1年半程前から猫を二匹飼い始めたのですが、二匹が梁に登ったり降りたり。キャットタワーなど買わなくても猫仕様の家だったので、それは嬉しい想定外でした。
家づくりを考えられている方へのメッセージ
最初から完成形のものを作ろうと思わず、最初はたくさんの余白を残して家づくりをして、その時その時の暮らしに合うものを足したり引いたりしながら、経年変化を味わいつつ、長く家づくりを楽しんでほしいなと思います。
Y様邸のお住まい訪問記はこちら
https://tennen.org/read_contents/12747