こんにちは、スタッフの井上です。
先日、小田原で上棟を迎えました。
「こんなにたくさんの木を使うんですね!」
建主様も驚かれるくらい、近くで見ると迫力のある光景。
すべて無垢材。
防カビ・防虫処理に薬剤を使用しない、国産の木材で建てている天然住宅の家。
しかも家を支える構造材は、すべて中村棟梁による手刻みです。
同じ樹種でも1本1本異なる木の「特性」や「癖」を見抜き、適した向きや配置を考えながら刻まれています。
今では珍しくなった職人の手刻みによる家づくり。技術力のある大工が力を発揮できる家。「気合いが入るんだよな」と言ってくれる家。
スピードやコストパフォーマンスは機械のほうが優れているかもしれません。
でも、彼らの姿を見ていると、なくなってほしくないと思うんです。
▲大工の刻み加工場に、建主様が見学に来てくださった時の写真です。中村大工は余った木材で、土台、柱、梁の模型を作ってくれていました。ホゾ穴にホゾを差し込み、込栓を打ち、組み立てるのをお子様にも手伝ってもらいました!
上棟当日も、ご家族で見学に来てくださいました。
「離れたところまで木の香りが届きますね」と。
お子さん達も興味津々です。
天然住宅を選んだ決めてを伺うと、「見せてもらったお家のどれもが心地よかったこと」「要望を柔軟に対応してもらえたこと」「娘が代表の田中さんに初めて会った時に抱きつくくらい懐いていたこと(その後も会うたび仲良しなのだそう)」と教えてくださいました。
理念とやっていることが一貫しているのも信頼に繋がったそうです。
「地場の工務店など、他にも検討していたところはあったけれど、天然住宅さんのことを知れば知るほど、他は考えられなくなったんです」とのこと。
「今しか見られない木だけの骨組み。本当に力強くて美しい」
「家を建てることで持続的な森も、手仕事も守られ、住んでも心地いい。三方よしの家づくりですね」そんな有難い言葉もいただきました。
何十年かけて育ち、山から伐り出された木材が、新たな場所で次の役割を担ってくれる。育てた人、作り手、住まい手とバトンを繋いで…
家づくりはなかなかにドラマチックな営みですね!
無事に上棟してひと安心。
小田原初の天然住宅。完成が楽しみです!
お子さん達、最後は現場監督・渋谷の手伝いをしてくれましたよ。
晴天の中、和やかな上棟になりました。