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建主様インタビュー vol.1

※この記事は2014年に公開したものを再編集しています。
文中に出てくるお子さんの年齢は当時のものになります。

30年経っても消えてなかった「シロアリ駆除剤」の有毒性


建主のUさんご夫婦には、9才と7才になる息子さんがいます。
ふたりとも生まれつき重度のアトピー。
それに加え、喘息や食物アレルギーも持っています。
 
痒がる息子たちの体を夫婦交代で夜通し掻き続ける日々が続いていました。

Uさんが天然住宅を知ったのは今から10年以上前。講演会がきっかけでした。
 
「シロアリ駆除に使われる有機リンが、サリンの親戚のような化学物質」だと知った時の衝撃は今でも覚えているそうです。

それから年月を経て、自宅の建て替え時期がきた時、天然住宅に真っ先に相談しました。
 
当初はリフォームを考えていたため、自宅を見てもらうことに。
築30年になる古家の床下に、シロアリ駆除剤の臭いがまだ残っていたことが分かりました。
 
一度使えば年月を経ても消えない。
子どもたちの健康を考えても、建て替えるしかない!と決意しました。

しかしネックになったのはお父様の説得です。
公認会計士であるお父様は、これまで大小関わらずたくさんの会社を見てきました。
大企業ですら倒産していく時代。大切な家づくりを託す会社に安定性を求めるのは子を思う親心。

しかしどうにか分かってほしいと、コンサルティングに同席してもらいました。
するとお父様の考えが一変し、今度は強力な応援者になってくれました。
 
「多くの健康住宅は、悪いものの引き算。でも天然住宅はそもそも悪いものを使わない。いいものだけの足し算なんですよね。考え方がとてもシンプルだし、言っていることに嘘や矛盾がないところにも惹かれました」。

子ども達が「心地よさ」を素直に体現できる家


Uさんの家が完成したのは、2011年4月、東日本大震災のわずかひと月後でした。
震災当日はたまたま現場監督と設計士が現場チェックをしていました。

「あれ、地震かな?」という揺れを感じた後、外に出て初めてその被害の大きさに気付いたそうです。
大きな地震があっても家の中にいれば大丈夫、そう実感した出来事でした。

 
お引渡しの翌日、Uさんから天然住宅に一本の電話がありました。
 
「全身アトピーの息子たちが、初めて朝までぐっすり眠れたんです。添い寝していつでも掻けるように準備していた私の心も穏やかになれました。本当にありがとうございました」。 


Uさんは言います。

「子どもは本能で生きているのでとても素直。その息子たちが天然住宅に初めて足を踏み入れた日、着ている服を全部脱ぎ出して裸で床の上を転がりだしたんです。気持ち良さを本能で分かって、それを体現したんでしょうね。長男は、『学校で嫌なことがあっても、この家に帰ってきたら全部なくなる』と言い、次男は『完全に気持ちいい!』という名言を残してくれました(笑)」。
 
以前は、小児科、皮膚科、耳鼻科と病院通いの日々でしたが、去年は歯医者に行っただけで、体は年々、強くなっているそうです。

また、花粉の季節になると近所に住むお父様が出勤前に必ず家に寄っていくのだそう。

「天然住宅は花粉症患者にとってのシェルターだと言ってました。そのすぐ後、やっぱりオレも建てる!と隣に天然住宅を建てたんですけどね(笑)」。
 


 
Uさんにはこれまで何度もお住まい見学会の開催にご協力いただきました。
自身の経験があったからこそ、必要な人に届いてほしいといつも応援してくださっています。
Uさん、貴重なお話をお聞かせくださりありがとうございました。

                               (おわり)

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