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【訪問記】家づくりの始まり、くりこまへ

こんにちは、広報の田村です。

先日、天然住宅の木材の生まれ故郷、くりこまの製材所へ行ってきました。
今年1月に入社したばかりのわたくし。念願&感激の初訪問となりました!

くりこまの空気や、くりこまの林業に関わる人、その空気感が伝われば幸いです。

くりこま高原駅に到着


東京駅から新幹線に揺られること約2時間。あっという間にくりこま高原駅に到着。
今回は、工事部の3人と、同じく1月に入社した設計の神山の5人での訪問です。

その日、東京は土砂降りの雨。雨は降っていないね!と安堵の4人。

 
改札前で出迎えてくださったのは、株式会社KURIMOKUの富張さん。
長年、天然住宅に木材を提供してくださっている、森のエキスパートです。

製材所までは車で20分ほど。車内から見えるのは、どこまでも続く田園風景。
ふさふさと風に揺れる稲が、なんとも気持ちいい。

「木材たちは、ここで育って運ばれてきたのかぁ」としみじみ。

「製材所に行く前にお昼を食べましょう」と、近くの定食屋さんに立ち寄ることに。
みんなそれぞれ食べたいものを、私は冷し中華を注文。

麺と具が別。初めてのタイプの冷やし中華

 
冷やし中華、もちろんおいしかったのですが、さらに驚いたのは、水のおいしさ。
出していただいた飲み水が、とってもおいしい。
それも、あの森の木々のおかげなのかと、製材所へのわくわくがどんどん高まってきます。

おなかも満たされ、いよいよ製材所へ


ついに、お待ちかねの製材所へ到着!

現在は株式会社KURIMOKUに社名変更

 
(株)KURIMOKUは、植林・育林・伐採から製材・乾燥・加工そしてお客様の手に届くまでを自社で一貫して行っている製材工場。薬剤は一切使用せずに、本物の「木」の持つ良さを最大限に生かせるよう、低温燻煙乾燥を取り入れ、安心・安全な木材製品を製造しています。

特徴的なのは、完全オフグリッドを目指しているということ。

製材時に出る端材やくずの利用だけでなく、それらを燃やす際に出る熱エネルギーを、木材を乾燥させるエネルギーに利用したり、自家発電装置を備えたりなど、エネルギーの循環にも力を入れているんです。

端材を利用した募金箱。セブイレブンのレジ横などに設置されているこの貯金箱は、ここKURIMOKUで作られています。

使い古した募金箱は、KURIMOKUに返却され、木の部分はチップなどに、プラスチック部分は再利用されるそう。そんなところまで循環を実現してるんです。

切られた原木は、皮をむかれ、大型ののこぎりで鮮やかに製材されます。
写真右側にあるのが、製材された直後の角材。左端に見切れているのが、切り取られた外側の部分。
外側の部分も、廃棄されず、チップなどに利用されます。

ミリ単位で、まっすぐに製材していく職人さん。にこやかな笑顔で挨拶していただきました。
この職人さんあってこそ、天然住宅の丈夫な家が出来上がるのだと思うと、「いつもありがとうございます」と感謝の気持ちがこみあげてきます。

製材された木材は、低温燻製乾燥にかけら、60度くらいで10日~14日くらい燻していきます。
低温でじっくり時間をかけて乾燥させることで、水分は飛ばしつつも、木の油分は残すことができ、しなやかな木材を作ることができるのだそう。

燻煙乾燥後の木材。においをかいでみると、燻製のいい香り…
色見もすこし飴色っぽく。

なんと、木材の中に、天然住宅の建主様のものも発見!
ここから運ばれて家の一部になっていくんだなあと、くりこまと家のつながりをしみじみ感じます。

「僕が気付かないように写真撮ってね~緊張しちゃうから(笑)」と富張さん。
林業が本当に好きなんだろうなと伝わってくるほど、楽しそうに説明してくださりました。

新施設!宝来工場も見学


今回は、約半年前に増設した宝来(たからぎ)工場も見学してきました。
廃校になった宝来小学校を仕上げ・家具工場として再利用したこの工場。

小学校の校舎の横に作った、板倉づくりの新しい工場。木材の香りが漂います。
どんと構える立ち姿、圧巻です。

工場は小学校の校舎そのまま。各教室を作業場所にしています。
事務所や建主様宅でも使っている家具もたくさん並んでいました。

興味津々で見学する大迫と神山。「4年」なんて看板の下にいると、二人とも小学生に見えてくる。なんだかほっこり。

宝来工場には、自家発電装置や新型の乾燥機械など、新しいものが沢山。
どんどん進化していく(株)KURIMOKUさん。天然住宅として関われていることを誇りに感じます。


 
建主様もスタッフも、たびたび訪れているくりこま。
林業者の様子や想い、その顔が見られることは、家づくりをするうえで安心につながります。

「工務店である天然住宅」と「木材を提供してくださる林業者」という関係にとどまらず、「家づくりの仲間」として、建主様含めチーム全員で作り上げる家。
そんな家づくりに関わっているんだなあ、と改めて感じたくりこま訪問でした。

最後は、天然住宅のセミナーにも登場していただいている大場さんも交えて記念写真。
貴重な時間をありがとうございました。

KURIMOKUのホームページはこちらから
 
▼天然住宅のショートムービー「森を守る編」もあわせてご覧ください。

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