先日、くりこまくんえんの大場さんのFacebookにとても興味深い投稿が立て続けにアップされました。
それは、板倉造りの建物の解体作業の様子。
この建物は、進学塾「日能研」の大船校で、大船駅前の再開発に伴い、4年間という期限つきで、仮設教室として建てられたものでした。
数年後に解体することが分かっているあくまで仮設ですから、建てるのはプレハブ小屋でもよかったかもしれません。
しかし、代表の高木幹夫さんは、「仮設という状況をも子どもたちの学びにつなげたい」「木に触れることから生まれる持続可能な学びを大切にしたい」という思いで、板倉構法という昔ながらの伝統的な技術を用いた木の学び舎づくりに挑戦することに決めました。
4年間の役目を全うし、ついにその仮設教室が解体されることになりました。
解体後は宮城県鳴子に運ばれ、個人宅として生まれ変わるそう。
ちなみに一般的な住宅は役目を終えると、そのほとんどは産業廃棄物になってしまいます。短命な建物が、リユースもされず、ごみになってしまうのが今の社会の当たり前なんです。
大場さん達は、その行動をもって、そうではない循環型の持続可能な社会を実現しようとしています。
天然住宅のミッションも「家づくりを通して持続可能な社会を実現する」こと。
大場さん達と一緒に活動していることを改めて誇りに思いました。
前置きが長くなりましたが、ここで大場さんの投稿をご紹介します!
引越し
2月某日、4年間の役目を終えて日能研大船校の引越しが始まりました。まずは机や椅子の引越しからです。最後の授業を終えて入り口にて記念撮影をする親子もいました。塾の役目を終えた校舎は私達の手により解体され、宮城県鳴子温泉サスティナヴィレッジ鳴子に移築されます。
解体開始
3月某日、解体工事が始まりました。建具を取り外し、電気器具、衛生器具の取り外し、全面の板倉の塀とデッキを解体して場所の確保!子どもたちがいなくなり、机と椅子がなくなりがらんどうになった教室木製黒板も取り外して宮城へ持っていきます。森たびの会で使えるかな?
看板
看板の取り外し この看板もサスティナビレッジ鳴子に持って帰ります。シカクいアタマをマルくする学びの場にしたいですね。答えのない無限の人生があることを子どもたちに気づいてもらえる場を作りたいですね。
塀とウッドデッキの解体
板倉の塀とウッドデッキを解体!込栓で止めているので抜くと簡単にバラせます。
思い出
朝鮮張りの床板を剥がします。当時子供達と一緒に張った床板です。記念に板の裏に名前を書いてもらいました。丁寧に剥がしてこれも宮城に持って帰ります。電磁波対策のスパンボンドも剥がして使えるかなとおもったけど無理そうでした。
サスティナライフ森の家のウェブサイトで、解体工事の模様をさらに詳しくレポートしていますので、合わせてご覧ください!
>> こちら
日能研大船校仮設教室の施工写真
>> こちら(サスティナライフ森の家のサイトに飛びます)
「くりこま」に関連するその他の記事
・田中優コラムより
くりこまくんえんの大場さん |カーボン・ニュートラル
くりこまくんえんの大場さん |木材のエネルギー利用
くりこまくんえんの大場さん |森を守る
植林&皮むき間伐イベントの開催レポート
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大場さんによる子供達への林業教室
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