
神奈川県藤沢市 K様

天然住宅を知ったきっかけは?
夫が田中優さんとお仕事をさせていただき親交があったので、天然住宅さんのことは以前から知っていました。
ただ、「徹底したエコな暮らしは自分たちには難しいかも」と感じ、勝手にハードルが高いと思い込んでいました。
また、「良いものを作るには費用もかかるのでは?」「自分たちには到底手が届かないのでは?」と、これまた勝手に思い込んでいました。
ちゃんと吟味する前に諦めてしまっていたのかもしれません。
天然住宅で家を建てた決め手は?
家づくりを考え始めた頃、いくつかの工務店に相談し、お話を聞いたり、実際に見学にも行きました。
どこもそれなりに良いとは思うものの、なかなか決めきれず、時間だけが過ぎていき、どうしたものかと思っていました。
とてもおしゃれで素敵なお家を建てている工務店もありましたが、その工務店が手がける建築中の家を見に行った際、臭いのキツさに頭が痛くなり吐気がしてしまいました。
ありとあらゆる化学物質に体が拒否反応を示している状態で、それ以上話を進めることはできなかったのです。

そんな時、引き渡しから6年半経過した天然住宅のお家の見学会に参加しました。
玄関に入ると、木の良い香りがします。気持ちの良い空気に包まれ、「この心地良さは何なんだろう」と思ったのが天然住宅に惹かれた最初の瞬間でした。
この時にはもう、「これは良いに決まってる」と五感で確信したように思います。
その後は、「こんな健やかな家で暮らせたらどんなに良いだろう」という気持ちがどんどん膨らんでいき、迷いが消えていきました。
今思えば、辿り着くべくして辿り着いたのが天然住宅だったのです。

我が家は、大工さんがほぼお一人で、丁寧に作りあげてくださいました。
建築中は毎週末見に行っていましたが、以前、他の工務店で感じたような頭が痛くなる嫌な臭いを嗅いだことは一度もありませんでした。いつ訪れても心地良かったです。

幾重にも重なる壁の構造も、プロセスを追いながら見ることができました。工事の過程を見ていたお隣さんも、大工さんの丁寧な仕事ぶりに感心したとお話ししていました。天然住宅さんにお願いして、本当に心から満足しています。
実際の住み心地はいかがですか?
暮らしの変化はありましたか?

とにかく心地良いです。家がちゃんと呼吸しているのを感じますし、湿度を自然にコントロールしてくれるので、常に快適、空気が健やかです。
杉の肌触りも格別で、床暖房との相性も良く、最高に気持ちが良いです。さらには、もともとよく眠れるタイプですが、さらにぐっすり眠れて、翌朝気持ち良く目覚めることができ、睡眠の質が上がったと実感しています。
お掃除もいろいろ試してみる中で、やはり箒で掃くのが良いようだと思い至り、使い続けるうちに床に艶が出てくると聞いた棕櫚箒(しゅろぼうき)を手に入れました。
床の変化を楽しみに、お掃除するのもなかなか良いものです。

この棕櫚箒は天然住宅の方に教えていただいたお店で購入したのですが、店員さんといろいろお話ができてとても楽しい買物でした。
納得のいくものを手に入れて、大切に使う。それが、とても心地良い。まだまだ全てこんな感じでやっているわけではありませんが、住まいという大きなもので妥協しなかっただけあって、本当に自分が求めていることは何なのか、ごちゃごちゃ考えずにシンプルにそれだけを見つめて行動できるようになった気がします。
良い意味で、妥協や我慢をしなくなったんです。自分に言い訳をすることなく、自分や環境が削られるようなものに対してはNO、と取捨選択できるようになったのではないかと思います。

以前のマンション生活では無縁だった、庭とのおつきあいもはじまりました。
夏は早朝に、朝露に濡れた雑草を取ります。どこにそんな力を隠していたのか、夏草は圧倒的な生命力で生い茂ります。その勢いは、空気が冷たくなるにつれ消えていつの間にか枯れ、木々の葉も落ち、冬の庭は淡い色彩に変わります。乾いた枝にぽこぽこと角のような芽が出てきたり、梅や杏の蕾が日々膨らんでいく様子を眺めながら春を待つのもまた豊かな時間と感じます。
次の秋には、先日新たに植えた木々の紅葉も楽しめるかもしれません。私は、この家と、この庭と一緒に歳を重ねていくのがとても楽しみになりました。

家を建てるにあたり、子どもたちと一緒に栗駒に行って伐採体験をし、切ったばかりの木の瑞々しさを知り、時間をかけて無駄なく丁寧に加工されていく様子を見てきました。
この家は、きっと私よりも長生きです。私がいなくなっても、この家がそういう木々で作られていることを知っている人たちが、ずっとずっと大切にしていってくれることと思います。

家づくりを考えている方へ
百聞は一見に如かず。とにかく、天然住宅の良さを全身で感じてみてください。自身のこころとからだの声を聴き、自身が一番喜ぶ選択をしていけば、間違いはないと思います。