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伐採体験のススメ

こんにちは、田中竜二です。

日本では、家の寿命は30年と言われています。
家の価値は15年でゼロになります。

世の中に安普請の家が多いこともその理由の1つではありますが、もう一つはライフスタイルの変化に対応できないこと。
そして、顕在化しにくいホンネの理由としては愛着がないということがあるのではないでしょうか。

愛着を持って長持ちする家を、私たちは建てていきたいと考えています。
そのためには、温かみのある無垢材や経年変化を楽しめる自然素材で家を建てること。丁寧に家づくりをすることが必要だと考えています。

また、家づくりに建主様に参加してもらい、一緒に建てていくことも愛着につながることだと思います。

天然住宅では、季節が合えば、家の構造に使う木材を伐採してもらうことができます。

木の伐採期は本来、限られています。
伐採期は、だいたい8月下旬~4月末くらいまで。
その間、木は地面から水を吸わなくなります。
木の持つでんぷん量が減り、伐った後木材が腐りにくくなります。

この期間に家づくりを始められる建主様は、少し遠出ではありますが、山に行って伐採してもらうことをおすすめしています。

昨冬にも、3組の建主様に宮城県の栗駒まで行って、伐採をしてきてもらいました。

▲ご自宅に使用する木材の伐採時。「命をいただきます」と拝礼。

山に行ってもらえると、どんな人が木を伐っているのか、製材しているのか、山を守っているのかということが見えてきます。

そして、木材を提供する山側の人たちにとってもそれはとても貴重な経験です。
建主様の顔がわかって、木を伐ったり、木材を扱うということは、やりがいにもつながりますし、自ずと心を込めて仕事をすることにつながると思うのです。

顔の見える関係性の中で家づくりができることは、安心につながることだと思います。

▲くりこまの大場さんが、木のこと、山のことなどお話してくれています。

また、山に行っていただくと、くりこまでは、どのようにして山を守っているのか、木を大事に扱うのかということがわかります。

そのような「思い」を知っていると木材に対しても、思い入れが違ってくると思います。

栗駒の大場さんは言います。
「ご家族で来られた場合、お父さんやお母さんと一緒に伐採した木が家になっているわけです。そうすると、少なくとも子供たちの代は家を大切に思ってくれるはず。おじいちゃんやおばあちゃんが切った木なんだよという話を聞いていれば、孫の代までは家を大切に守ってくれるのではないか。」

家づくりは、ただの買い物ではなくなりますね。
「命の継承」であり、「教育」であり、「未来への投資」であり、「持続可能な社会への寄与」にもなります。「愛着」もお金では買えないものかもしれませんね。

建てた家にぜひ長く住んでいただきたいと思います。
そのために、愛着のわくような家づくりをしていきたいと考えています。

お盆が明けたこれから約半年間は、伐採ができます。
もし家づくりをこれから検討されている方は、ぜひこの時期に家に使う木を伐採してみてはいかがでしょうか!
 

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