
▲ご家族で伐採した大黒柱を囲んで、記念の一枚です
文京区で建築中だった 「記憶をつなぐ家」。
先日、無事お引き渡しをさせていただきました!
建主さまが天然住宅を知ったのは、当時住んでいた家の近所にあった図書館で、たまたま見つけた一冊の本、「天然住宅から社会を変える30の方法」を読んだのがきっかけだったそうです。
家を建てても、壊せば大量の産業廃棄物になってしまう。
なるべくなら、20〜30年というサイクルでなく、もっと長く住み継いでいける家を建てたい。もし壊すことになってしまっても、なるべく再利用できたり土に還る素材で家を建てたい。そのような思いをお持ちでした。
本を読み、天然住宅の家づくりのコンセプトには自分たちの考えに通じるものがあると感じたそう。
家と森が繋がっているというところにも共感し、家を建てることに決めたそうです。
▲伐採した木は、お子さんの部屋の梁にも
奥様は、化学物質や電磁波に敏感だったため、自分が住める家は建てられないんじゃないか、そう思っていた時期もありました。
「(病気になったのは)けっしていいことではないけれど、そのおかげで天然住宅さんと出会えたんだと思うと、それも良かったなと思うんです。まさに奇跡の出会いだったなって」
そんな風におっしゃってくださった言葉が印象的でした。
お引き渡し後、無垢のフローリングに皆で「蜜ろうワックス」を塗りました。
一部の居室には米ぬかの自然塗料「キヌカ」 も。
蜜ろうワックスを広葉樹に塗ると、色が特に濃くなります。(肌触りはさらっとしています)
「何だか新たに命が吹き込まれていくみたい!」と建主さまも嬉しそうでした。
▲キッチンは水跳ねが気になる箇所を広葉樹にしました。広葉樹部分のみ、蜜ろうワックスを塗りました ▲奥が、蜜ろうワックスを塗った広葉樹。手前は何も塗っていない針葉樹(杉)です。蜜ろうワックスを塗った箇所は艶やかになりました
▲下足箱の天板は欅の木 ▲書斎スペースのカウンターは栗の木です
▲黙々と作業に集中しています
スタッフの田中も「僕、こういう作業ずっとやってられます!」と嬉々とした表情で、率先して塗っていました。
他に塗るところはないですか?と、予定になかった窓枠まで塗らせてもらってましたよ(笑)
▲最後はご夫婦揃って趣味の楽器で一曲披露してくださいました!
笑顔溢れる和やかで楽しいお引き渡しとなりました。
建主さまはこんなこともおっしゃってくださいました。
「この家を自分たちだけで住むのはもったいないから、若い人たちと共有できたらと思っているんです。天然住宅さんと何か一緒にできたらいいですね」
そんな嬉しい提案もいただけて、今後のつながりにも希望が膨らむばかり。
素敵な建主さまに出会うことができ、天然住宅を選んでいただけて、家を建てていただいた。そしてとても喜んでくださっている!
その姿を、笑顔を、しっかりと目に焼き付けたいと思いました。
こういう瞬間が、仕事をしていて大きな励みになるからです。
Sさま、この度はおめでとうございます!
そして末長く、よろしくお願いいたします。
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