こんにちは、スタッフの井上です。
先日、「川越の家」の上棟式を執り行いました。
建主様が教えてくれました。
「上棟後、見にきた両親が興奮していたんですよ」と。
「頭では分かっていたけれど、本当に形になるんですね。すごいなぁ」とも。
天然住宅の家は、無垢の木を使って家を建てます。
集成材や合板は使いません。植物としての木、そのものを使います。
すべて国産材。防虫、防カビ、防腐処理もしていません。
木の細胞を壊さない方法で乾燥させ、構造材は大工による手刻みが基本。
今では珍しいやり方で家を建てています。
上の写真は上棟時のもの。
数人の職人がテキパキと木を組み上げていきます。はじめは部材だった木が、だんだんと「家」になっていく。迫力があり、何度見ても興奮します!
上棟式にはご両親も参列してくださいました。
ご家族で玉串奉奠
兄弟で仲良く四方払いをしたり
込み栓打ちも体験してもらいました。
おじいちゃんやおばあちゃんがそばで見守ってくれて、「いいね、いいね!」と褒めてくれたり、できたら「すごいね!」って自然と拍手が沸き起こったり。あたたかで素敵な光景でした。
打ち終わると得意げな顔を見せてくれたお兄ちゃん、かっこよかったなぁ。
棟梁の中村大工が子ども達を2階にあげてくれました。
「これ覚えてる?前に歩いた木だよ」
これです。ひと月前、刻み見学の時に梁の上を歩いてもらいました。子ども達、この時も本当に楽しそうでした。「もう一回、もう一回」と何度もやっていたなぁ。
穴に木屑を入れては出してを繰り返す。
これだけでずーっと遊べるね。
1ヶ月前も同じことしていたなぁ。
最後に建主様からこんな言葉をいただきました。
「子ども達と家づくりの過程を一緒に体験したり楽しめていることが嬉しいです」
家づくりの過程を見る中で、お子さんの口から自然と「楽しかった!」や「木の香りがするね」「柱が立ったね」などと感想が出てくるそうです。それが嬉しいのだとおっしゃっていました。
私たちも同じ気持ちです!
建物が長寿命でも、住み継いでいきたいという人の想いが続いていかなければ、家は長持ちしません。
ということは、子ども達(ちいさな建主様)にこの家を気に入ってもらうことも、長持ちする家には欠かせないこと。
それだけが理由ではないけれど、家づくりにまつわる楽しい思い出、これからも一緒につくっていきたいと思いました。
S様、この度は上棟誠におめでとうございました。
完成を楽しみにしていてください!