こんにちは、スタッフの井上です。
先日、お客様を大工の刻み加工場に案内してきました。
国産材のものづくりや家づくりに興味を持ち、現在、学校のプロジェクトで「国産材の活用方法」について考えている中学一年生のTくん。
お母様からの相談をきっかけに、“大工の話を直接聞ける機会”を作らせていただきました。
迎えてくれたのは、この道20年超の中村大工。
見せてもらったのは、彼が手刻みしたまもなく上棟を迎える家の構造材。
手刻みとプレカット加工の違いや、手刻みの難しさ、道具の種類や使い方など丁寧に教えてくれました。
マンツーマンの特別授業、Tくんにとっても興奮する時間だったかもしれません。(同席したお祖父様が、昔、宮大工に憧れていたそうで、目をきらきらさせていたのも印象的でした^^)
Tくんから後日、感想をいただきました。
・大工さんが木を切って柱同士を繋ぎ合わせる手作業の技術に感動したし、道具の使い方がとにかく上手かった。
・家の構造の図面が分かりやすくてきれいでかっこよかった。自分も飛行機の設計図を描く時は、あんな風にしっかり描いてみたい。
・難しいことを教えてくれているのに分かりやすく伝えてくれたのがすごいと思った。
・相模原ベースに行って、家になる前の木材はただの長い大きな棒だけど、それが大工さんの技術で大きな家になっていくのが面白いと感じた。
・もらってきた木を見ていて、自分もこの木材で何か作りたいと強く思っていて、そのためには木をカットしたらり加工する道具も大切で、そこをどうするか考えている。
▲ Tくんが小学生のときに作った飛行機。
おじいさまの影響で、小さな頃からかなり本格的な木工をしているそうです。
「これは輸入材で作ったけど、いつか国産材で作ってみたい」とのこと。
この日も、お土産にたくさんの建築端材をお持ち帰りいただきました。
どんな作品を作るのか、楽しみです!
ご家族が帰られた後、中村大工と話をしました。
中村大工は、40代前半の大工で3人のお子さんがいて、35〜36歳頃に独立したそう。
現在、天然住宅以外の仕事もされていますが、手刻みの家には思い入れが強いそうで、「建売をつくるより、自然と気合いが入る!」とおっしゃっていました。
完成したら見えなくなるところに、ひとりの大工の心意気、技術の結晶が詰まってる。
もっと見てもらいたいと思いました。
「いつか、大工指名されたらうれしいな。井上さんもっと宣伝がんばってよ」と託されました。
はい…!頑張ります。
Tくん、中村大工、ありがとうございました!