埼玉県所沢市で、築8年のお住まい見学会を開催しました。
竣工は2011年。新築時は、建主のTさんが営む鍼灸治療院を自宅に併設していましたが、閉院に伴い、3年前に住宅仕様にリフォーム。お子様が独立し、現在はご夫婦と犬2匹が暮らしています。
Tさんは、学生時代から環境系の雑誌を何冊も定期購読し、高校時代はアルバイト代で、(有機野菜や食材の宅配サービスを行う)「大地を守る会」を利用していたそうです。
環境問題や、健康的な暮らしへの関心が強いTさんが、家づくりに際して調べに調べ、ようやくたどり着いたのが天然住宅でした。
以前、話を伺った時に、選んだ決め手についてこんな話をしてくださいました。
自然素材の住宅会社は他にもたくさんあったけど、基礎や工法へも配慮し、森のことも考えた会社は他になかった。
住みはじめてからは、こんなことも思ったそうです。
家はいろいろなバランスの中で成り立っているから、単に最高スペックを集めた住宅がけっして最高なわけではないことが分かった。
それぞれの機能を絶妙なバランスで配置し、家としての機能を高める術を知っていることが大切で、そのバランスのとり方が天然住宅はうまいと思う。
いかに快適に暮らすことができるかを実験のように試してきたというTさん。
冷暖房はエアコンを使っていますが、住宅の断熱性を徹底的に高めたことで、エネルギー消費は電球ひとつ分(夜間使用時)とわずかです。それでも家全体が快適な状態なのだそうです。
Tさんの話を聞いていると、基本性能の高い家をベースに、家電も上手に利用することが、快適な住まいづくりのポイントだと分かります。
今回、築10年近い家のお住まい見学会を開催させていただけることになり、私たちも経年変化が気になっていました。たくさんの写真とともに、ご紹介します。
屋根は洋瓦。外壁は塗り壁とレンガと板張り
塗り替えなしでもきれいなままでした
紅葉がきれいでした
ギャラリーのような空間は、新築時は治療院。3年前にリフォームで住宅仕様に
ブルーグリーンのモザイクタイルがアクセントに
鉢皿を使用しないので、たまった水を捨てるのに重い鉢皿を持ち上げなくてすむそう
リビングダイニング
インナー木製サッシを設置することで、断熱性がアップ
寝室、書斎スペース
仕切り壁は双方から使えるクローゼットに
シーリングファンの使用で一階にも冷気が届きます
節のない、美しい木目
脱衣室
冬場以外はここで洗濯を干します
10年、15年…これからの変化も楽しみです
きれいに住んでいるからかもしれませんが、見学会の参加者には、自然素材住宅の経年変化について、とても良い印象を持っていただけました。
これから、10年、15年とさらに年月を重ねる中で、どんな変化があるのか(ないのか)、見せていただくのがさらに楽しみです。
Tさんは家電マニアでもあるそう。道具についてもこだわりをお持ちでした。
最近のおすすめは「麻素材」で、キッチンクロスや台ふきん、タオルや寝具類も、コットンから買い替えているそうです。(いただいたヘンプの布巾が使いやすくて、毎日愛用しています!)
お会いするたびに、なるほど〜!ということや、思わず真似したくなる暮らしのアイデアを教えてくださるTさん。
またお会いできる日を楽しみに。
どうもありがとうございました!