1、シロアリ駆除剤を使用しません
シックハウスや化学物質過敏症になる時に多いのは、だんだんと生活の中で化学物質を体内に蓄積させてしまい発症するケースと、もう一つは、一度に大量の化学物質を吸い込んでしまい、発症するケースがあります。その中でも代表的なケースとして、農薬散布とリフォーム、特に白アリ駆除剤の施工が原因になることがあります。
人体への影響を考えると床下に施工するシロアリ駆除剤は大きな影響があります。
なぜなら、床下から登ってくる空気は、吸い込む空気の約7割だからです。
リフォームでは、施工中はもちろん室内にいない方がよいですし、新築でもシロアリ駆除剤には、特に気をつけて欲しい部分のひとつです。
2、シロアリ駆除剤とは何か
シロアリ駆除材には、大きく分けて2つの種類があります。
「有機リン系殺虫剤」と「ピレスロイド系殺虫剤」です。
有機リン系には、クロルピリホスを含むものがあります。クロルピリホスはシックハウス法で内装に使用制限がある毒性のある化学物質です。果樹栽培などに使用される農薬と同じ成分です。一般的に有機リン系は神経毒性が有り、免疫力の低下や生理不順など様々な症状を引き起こす可能性があります。
ピレスロイド系というのは除虫菊などの成分ピレトリンに似せた化学物質という意味です。動物実験で発がん性が認められています。
上記のような毒性があることから、私たちは人体に有害な薬剤によるシロアリ駆除はしません。
3、私たちは、ヒバオイル・ホウ酸による防蟻処理をします。
シロアリは基本的に、湿気の多い木材や、外材を好みます。もし米ツガやホワイトウッドなど土台に使用されていればそれは、シロアリにとってはケーキのお城です。どうしても、強力な防蟻処理を施さなければならなくなります。
私たちは、シロアリの被害の可能性の大きい土台に関しては、ヒバの芯持ち材を使用します。ヒバはそれ自体に匂いが強く、虫を忌避する効果が有ります。また、芯持ち材は硬く、シロアリはそのような木材を好みません。
また、床下を乾燥させるために、土台を浮かせる工法をとっています。床下は空気が循環し、湿気が留まらないようにしています。
基礎と土台の間にステンレス製の金物「ダイカラット」を挟み込み、床下の通気を確保することで、湿気を閉じ込めないようにしています。
さらには、防蟻処理剤として、天然のヒバオイルと木酢液の防蟻材を使用します。この防蟻処理剤はヒバの匂いが強いので、他にもホウ酸を原料にした防蟻処理方法もあります。ホウ酸は「ホウ酸団子」のような防虫剤としても使われていますが、人間や虫のように肝臓のない動物にとっては、死に至る効果が有ります。肝臓のある動物は体内で分解できるため、人間には無害です。食べても問題ありません。ホウ酸による防蟻処理は無臭です。保証もありますので、安心です。