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昔ながらの畳を使う理由

1.スタイロ畳は使いません


昔ながらの建材である畳。寝室や落ち着いてお客さんとお茶を飲めるようなゆっくりできる部屋は畳敷きが良いですよね。畳は、日本の生活スタイルに馴染んでいると思います。しかし、最近では昔ながらの畳は希少と言っても過言ではありません。しかも形態はそのままに素材だけ変わっているので、なかなか気づきません。

今の多くの畳は、わら床にはポリスチレンフォームやインシュレーションファイバーボードなどが使用されています。
なぜそのような素材の畳になっていったかといえば、元来の畳は湿気に弱いためです。
昔の民家のような風にさらされる通気性がある家では、長持ちしていたのですが、最近の高気密住宅やマンションなどに畳が使われると途端にカビたり、虫がついたりします。それゆえ、最近の住宅情勢に合わせた、カビの生えない発泡スチロールが使われ始めました。

しかし、やはりそういった素材には人体への影響があります。
ポリスチレンフォームはポリスチレン樹脂に発泡剤を添加し、膨らませたもの。スチレンモノマーは、発がん性物質です。インシュレーションボードは、木質繊維を接着剤で固めたものです。
また、畳表にはい草にマラカイトグリーンという着色料が使用されています。そのおかげで、畳表は日に当たっても変色せず、緑色を保ちます。マラカイトグリーンは発がん性が示唆されています。
また、カビや虫がつかないように、高濃度の農薬(有機リン系の薬剤)を染み込ませた紙が縫い込まれていたり、注射されていることもあります。

そのようなスタイロ畳は使用しません。

2.私たちは昔ながらの畳を使っています


畳床には、低農薬栽培のわらをつかいます。そしてコナダニを忌避するために、炭化コルクを挟み込んでいます。
畳表には、低農薬栽培のい草を使用しています。もちろん、防虫紙や防虫の薬剤を使用していません。畳の裏には麻布を使用しています。畳職人さんに採寸を採ってもらい、敷きこみまでしてもらいます。

天然住宅は高気密な住宅をつくりませんし、また調湿性のある木材などを下地にしていますので、伝統的な畳を敷いてもカビがでません。もちろん、このような畳では、扱いに少し注意していただく必要はあります。布団を敷きっぱなしにしていたりするとカビやすくなりますし、適度な換気もしていただく必要はあります。い草の色も初めは青々としていますが、だんだんと黄色く落ち着いてきます。

本物の畳では、心地良いい草の匂いがして、ゆっくりと安心して落ち着ける和室をつくりあげることができます。

3.マンション用でも使えます


もう一つ、畳があります。マンションリフォームなどによく使用する畳です。

天然住宅の新築であれば、調湿や通気性などを考え、一から素材を選べるので、わら床の畳が選択できるのですが、マンションなどでは場所や周りの素材などを選べない場合があります。わら床は湿気に弱く、そのような環境下ではカビてしまう可能性もあります。
その場合は、安全なボード畳をおすすめしています。

ボード畳は、畳床にインシュレーションボードを使用しています。木質繊維を固めたものですが、接着剤は使用していません。わら床と同じように炭化コルクを挟み込んでいます。
畳表はい草、裏には麻布を使用しています。

こちらはマンションリフォームや、置き畳としてお使いいただいています。

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