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危険なシロアリ駆除

シックハウスや化学物質過敏症になってしまった方からのご相談を受けることがよくあります。

今まで健康だった人が、「あること」をきっかけに発症してしまう可能性があるのがシックハウスの怖さです。
発症の原因はたくさんありますが、その中でも特に多いと感じるのは二つです。

「新築時」、そして「防蟻処理(シロアリ駆除)工事」です。

特に冬の間は大丈夫だったけど、夏にそれらが揮発して体調が悪くなったという方はとても多い。

新築時は、様々な接着剤や合板をはじめとする化学物質を含む建材を使用して建築するので、そのリスクは当然高くなります。

安全な建材を使用して建築をされることをおすすめします。
 
「F★★★★(エフフォースター)」だからといって安全とは言えません。ぜひお気を付けください。
 
そして、意外に知らずに工事してしまうのが「防蟻処理」です。

防蟻処理は新築時にもしますが、リフォームの際にシックハウスになってしまったという方が多くいらっしゃいます。

リフォームでは、住みながら施工したり、施工後すぐにそこでの生活が始まる場合がほとんどなので、自ずと揮発量が多く人体に対する影響が大きくなります。

また、揮発する化学物質は、床から室内に上がってくる量が、壁や天井に比べ多くなります。床下に施工する防蟻処理が体に良くないものだと、体への影響も大きくなります。

今まで一般的に使われてきたのは、有機リン系殺虫剤クロルピリホスのシロアリ駆除剤でした。その有害性が、知られてきたので、現在使用は禁止されています。

そして、その代わりに今使われているのが、「ピレスロイド系」と「ネオニコチノイド系」です。(→詳しくはこちら)

特にネオニコチノイド系の防蟻処理は最近増えていると感じます。また、ネオニコチノイドは、建築用の建材にも多様に使われています。
ネオニコチノイドは、農薬としてシェアを伸ばしてきた化学物質です。それが、ミツバチの大量死や大量失踪を引き起こすということで、その危険性が徐々に知られてきました。

また、人間の脳の神経伝達物質にも異常をきたす可能性が示唆されています。

何度も、田中優のブログでも取り上げてきましたが、ヨーロッパでは使用が規制され始めているこの化学物質は、日本では、まったく規制されていません。

やっかいなことに、ネオニコチノイドは無色透明、においもしません。それゆえ、そういう現場に行っても「くさい」と感じません。だから一層危ないと思うのです。

気づかずに過ごしていて、原因もわからず体調を崩す可能性もあるのです。

>>「安全な防蟻処理工事」につづく

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