天然住宅 読みもの

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循環型の暮らしを実践するラボが誕生します。

こんにちは。代表の田中竜二です。
2024年から始まった新社屋&モデルハウスプロジェクト。
いよいよ完成が目前に迫ってきました。

今回は改めて、僕たちのモデルハウスに対する想いをお話しさせてください。

建築を通し、森とともに生きる


天然住宅は、家づくりを通して持続可能な社会を実現すべく活動してきました。

建築というのはふつうにつくれば、「環境破壊的な営み」と言わざるを得ません。
100年200年かけて育つ樹を使ってつくるにもかかわらず、住宅の寿命は30年です。植林した樹が育つ間もなく解体されゴミになります。

また塩ビや複合資材など土に還らず、処理ができない素材がたくさん使われ、ボンドや薬品など環境負荷の高い化学物質を含むものが多用されています。

外国産の木材が主に使われ、海外の森を壊す一方、国産の木材は使われず、国内の森は荒廃し、森側の産業は衰退しています。

荒廃してしまった森

一方で、建築はそれらの問題を解決する可能性も持っています。

100年以上住み継げる家をつくることができれば、森への負荷も減り、持続可能な森づくりをすることができます。

土に還るもしくはリサイクルできる建材を使えば、環境への負荷は減ります。長く住めば住むほど、建築のゴミは減り、CO2排出量も少なくなります。

国産材100%で家をつくり、お金を山側に還元することができれば、山側で自立して林業を営むことができるようになります。製材業など森側の産業も復興することができます。

家づくりをすればするほど森が守られる、ということは可能なのです

天然住宅では、その仕組みをつくり、実践してきました。

従来の延長でもなく、言葉だけでもなく、家づくりの仕方を転換し、家づくりの仕組みを変えることで、持続可能な、循環する社会を実現しようと考えています

私たちのつくる家


森を守ること

日本は国土の70%が森林です。にもかかわらず、日本の森は使われず、放置されています。自給率はこの10年くらいで上昇しました。そのこと自体は素晴らしいことです。(約20%から40%になりました。それでもまだ少ないですが…)

ただ、山側の状況を見るとほとんど変わっていないとわかります。相変わらず、山側の産業は衰退し、森は放置されています。

日本には、森側でまじめに林業を営む人たちがいます。しかし、放置していたら産業がなくなっていってしまいます。私たちは、人の営みと森の環境や、森側の生活が共生できる未来を描いていきたいと考えています。直接森に関わらなくても、街側にいる私たちができることはあります。それどころか、街側でできることこそ、森を守るために一番必要なことですらあります。

日本の森を守るためには、森とともに生きていこうとするためには、「木を使う」ということが必要です。そのときに、4つのポイントがあると考えています。「国産」の「無垢の木材」を「持続可能な林業」を行う森から「直接」届けてもらい使う、ということです。(こちらの記事にて詳しくお話ししています。)

その視点をもって、家具や日用品を選ぶことができれば、日本の森を支援することにつながります。私たちは、家づくりにおいて、それを仕組み化し、実践しています。

健やかな空間をつくる

健やかな空間をつくるために私たちは壁の中、床の下地までこだわって建築をします。

化学物質を含む建材や薬品を使用せず、無垢材を活かした空間づくりをしています。

そのように細部までこだわって建築をすると変わってくるのは「空気」です。吸い込む空気は身体に与える影響がとても大きい、食べ物の飲み物の5.5倍の重さの空気を人は身体に取り入れながら生活をしています。その空気を安全にしてあげることが、身体の本来の力を取り戻すのに必要なことだと考えています。

天然住宅の家はいわゆる「新築の匂い」がしません。それは、薬品や有害な化学物質を含む建材を使用せず、自然素材で家づくりをするからです。天然住宅では、身体に有害な建材を「使わない」というところから、家づくりをしていきます。

言うのは簡単ですが、一般の建材はほとんどが有害な建材を使っているといえます。合板や集成材はボンドで張り合わされ、薬品で防虫、防腐処理されています。ビニールクロスもたくさんの添加物を含んでいますし、酢酸ビニルボンドを使って施工します。シロアリ処理の薬品もネオニコチノイド系やピレスロイド系は人体への影響が懸念されます。断熱材や畳なども安全とは言いにくいものがあります。それらの建材の成り立ちを確認して、代替品を検討していく必要があります。

私たちはその代わりに、自然素材を主として、安全な建材で建築をするようにしています。そうすると、木の香りがする自然な空気感をつくることができます。

「体験してわかる家、なのに体験する場所がないという現状」


このように、森を守る家づくりは、日本の気候風土に合い、人間の暮らしにとっても快適なものになります。

そのために、細部までこだわっているのですが、説明するよりもより分かってもらえるのは体感してもらうことです。

天然住宅で建てた家は、体感が違います。と言い続けてきましたが、気軽に体験してもらえる場所がありませんでした。
データや言葉を尽くして、説明をしてきましたが、やはり一見は百聞に如かず、なのです。

やっと、体感してもらえる場所ができます。

モデルハウスのこれから


森から直接届いた、国産の木の良さを活かし、無垢や自然素材でつくる空間は、一般の建築と匂いや体感が違います。それを実感していただきたいと思っています。

「無垢の家は高い」と言われていました。それを手の届くものにすべく2008年に一般社団法人天然住宅を立ち上げました。

森を守れて、シックハウスにならない、長持ちする家を手の届くものにすべく、プランを規格化し、流通を合理化し、仕組みをつくったのが、私たちの出発点でした。

建主様も増え、見ていただける機会は以前よりは増えたかと思いますが、自然素材建築をもっと身近にしたいという思いがあります。いつでも来て、触って感じられる場所をつくり、持続可能な家づくりのハードルを下げていきたいと思っています。

森のことを思い、森とつながる場所を東京に置いて、産地の努力や思いを、より多くの人に伝えていきたいと考えています。より来ていただきやすい、見ていただきやすい、天然住宅のモデルハウスをつくり、体感してもらえればと思っています。

循環型の暮らしを実践するラボ


自然素材でつくる家に住んだ建主様はだんだんと持続可能な「暮らし」をするようになっていくようです。建主様からは様々なことを教えていただきます。おすすめの暮らしの道具や、メンテナンス、再エネ設備や畑のつくり方、植栽、コンポストetc..

建主様のお庭で採れた柿を頂くことも

今までは賃貸だったこともあり、再エネも事務所では実践できないし、畑やコンポストなどにはなかなか手を出せずにいました。

実際にそれをここで実践し、伝えていける場所にしていきます。様々な設備を見てもらい、製品を触ってもらい、実践してみての感想やデータをシェアできるような場所にできれば、次の時代の持続可能な暮らしをもっと気軽に、選んでいただくことができるようになると思います。

持続可能な暮らしのプラットフォームになっていけたらと思います。

ここでは気軽に来ていただけるようなイベントなども開催していきたいと思っています。

持続可能な暮らしのヒントをここで交換し合う場所として気持ちよい木の空間を使ってもらいたい。家を建てる方々はもちろん、持続可能な社会の実現を目指す方々とつながっていける場所をつくることを考えています。

人生最大の買い物なのに、家づくりを考える期間は短い

家を購入するタイミングは突然来て、期限も決まっていることが多い。
だから、みんな衝動買いをせざるを得ません。

だからこそ、家づくりをもっと手前から考えて、学んでいける場所が必要だと思います。家づくりを検討する方にはもちろん見ていただきたいですが、まだ検討する段階にない人にも体感していただき、興味を持ち、学ぶきっかけになるようなイベントなどもしていきたい。

持続可能な家づくりはもちろん、持続可能な暮らしや、持続可能な仕組み、つながりなどもここから始まっていくといい、と思っています。

最後に


「天然住宅」は、挑戦的なプロジェクトでした。

環境を守りながら、建築ができるのか?

このプロジェクト自体が成り立つのか?

確信したことは、環境を守りながら建築はできるということ。それどころか、家づくりこそ、環境を守る可能性を大いに有しているし、解決策になりえます。森と人の共生を目指して、もっとこの取り組みを前に進めなければいけません。

このプロジェクトは成り立つことができるか?

まだ、わかりません。今までもたくさんの変化をしてきました。改善を重ねてきました。それはこれからも必要になることだと思います。

社員とともに、仲間とともに、より良い家づくりにしていくつもりです。でもモデルハウスを建てるところまで来ました。これは長年の目標でもありました。ここまでこれたのは、仲間の存在と、そして何より、建主様やたくさんの方の応援と支援でここまで来れました。モデルハウスをつくり、そんな皆さんとともに喜びを分かち合い、次のステージに進みたいと思っています。

循環型の暮らしを実践するラボが、体験してもらいやすく来てもらいやすい場所になり、
同時に、ハブとなり、プラットフォームとなり、新しい価値を発信する拠点として愛される場所になり、運営されていくことが楽しみで仕方がありません。

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