
こんにちは。スタッフの井上です。
先週末、代々木公園で開催された国内最大級の環境イベント「アースデイ東京2025」に、なんと15年以上ぶりに出店してきました!

天然住宅は、端材を使った自由木工と「森とつながる家づくり」の展示ブースを出展。
設計や現場監督、総務や経理を担うスタッフも総出で、延べ100名以上の方をお迎えした、とっても濃い2日間でした。


アースデイ東京って?
「アースデイ(Earth Day)」とは、“地球のことを考え、行動する日”。
学生運動や市民運動が盛んだった1970年、アメリカ合衆国のひとりの議員の呼びかけによって始まったそうです。
それ以降、毎年4月22日を中心に、世界各地で自然環境や平和をテーマにしたイベントが開かれています。

その想いのもと、2001年にスタートしたのが「アースデイ東京」。
エネルギー、貧困、気候変動、環境問題など、多様なテーマを掲げる200以上のブースが、東京・代々木公園に集結。
社会課題を知る入り口として、そして「自分にできること」を見つけるきっかけとして、来場者とともに考え、行動する——そんなイベントで、今年も8万人を超える来場者で賑わいました。

エシカル消費をもっと身近に。
《くらしの天然市場》に出店
私たちは、オーガニックコットン製品の専門ブランド「メイド・イン・アース」さんにお誘いいただき、「くらしの天然市場」というエリアに参加しました。
このエリアのテーマは、「ものづくりから暮らしまで、笑顔でつながるエシカルマーケット」です。

買い物やワークショップを通じて、生産者も使い手も笑顔になれるような、サステナブルで心地よい暮らしを体感していただきながら、日々の購買行動のひとつひとつが世界や地球環境を変える力になる——そんな「エシカル消費」についても知ってもらえる場にしたい、という思いを込めました。
当日は、「メイド・イン・アース」をはじめ、フェアトレードやサステナブルをテーマにした素敵なお店がずらりと並び、それぞれの想いが詰まったマルシェが開かれました。
無垢の端材で木工体験

私たちのブースは、家づくりの過程で出た端材を使った「自由木工体験」と、「森を守る家づくり」の展示を行いました。
広葉樹や厚みのある木材、ヒバの香り袋の販売もするなど、木の香りや手ざわりを感じながら、森とのつながりを体感してもらえたのではないかと思います。

外国人の方も買ってくださいました

「いい香りですね!」と大人気でした
捨てられてしまう端材が生まれかわる
小さなお子さんから小学校高学年くらいの子まで、たくさんの方が木工体験に参加してくださいました。
ビーズや木の実を貼ったり、端材同士を釘を打ちつけて繋ぎ合わせたり。自由な発想で次々と素敵な作品が生まれていきます。

人気だったのは「釘打ち」。3歳くらいの子が大人に手を添えられながらコンコンと金槌を打つ姿は、なんとも微笑ましかったです。

気づけば親御さんも夢中に——そんなあたたかな光景がたくさん見られました。

ちりつもリスナーさんが会いにきてくれました
なんと、ラジオ『ちりも積もれば家となる(通称ちりつも)』のリスナーさんが、山形から会いに来てくださいました!
「エシカルを意識すると真面目になりがちだけど、天然住宅さんは心地よく伝えてくれるので好き」。そんな嬉しいメッセージも。
建主さまも遊びに来てくださり、「ちりつも」の話で盛り上がったり、近況を聞かせてくださったりと、楽しいひとときでした。

ちなみに小野寺が着用しているジャケットは、お向かいのブースで購入したもの
うれしい再会も
もうひとつ、思いもかけないうれしい再会がありました。
以前、「国産材の家づくりに興味があるんです」と連絡をくれた中学生の男の子が、出店者として参加していたんです!
▼その時の記事はこちら
1年半前、大工に会い、現場を見学した彼が、自作の木製飛行機を展示していて、しかも天然住宅の端材を使ってくれていました。
その完成度の高さには本当に驚きました。
「将来は国産材で家具を作りたい」と話してくれた姿に、私たちもたくさんの刺激をもらいました。


イベントを終えて

家づくりの現場を飛び出し、たくさんの方に、自分たちが手がける「森を守る家づくり」を紹介することができたのは、とても良い機会でした。
- 誰がどこで育て、伐り、加工したかわかる木を使うこと(顔の見える家づくりは住まい手の安心感につながります)
- 化学的な処理のない、赤ちゃんが舐めても安心な木材を使っていること
- 産地直送。シンプルな流通経路と、適正な対価で木材を仕入れ、生産者を搾取しない家づくりを行っていること(まわりまわって、森を守る活動につながること)
- 技術ある大工さんが手仕事で一棟ずつ仕上げていること
- 自然素材に包まれた、自宅で森林浴をしているかのような、心地よい住環境を届けていること
- 長く住み継げる家を建て、住宅を「社会の財産」にしていこうとしていること
こうした取り組みの一つひとつが、誰かの「地球との関わり方」を考えるきっかけになっていたら嬉しいです。


最後に…
準備や設営には大変なこともありましたが、スタッフ同士の連携は本当に心強く、頼もしい限りでした。
日々「家をつくる」という営みに真摯に向き合っている人たち。そこで培われたチーム力は、いつのまにか本当に大きな力になっているのですね!
アクシデントが起きても、瞬時に、そして柔軟に対応している姿をいつも見ているからこそ、「何があっても大丈夫」と思わせてくれる安心感もありました。
そんなチームの力、ひとりひとりの力に触れて、あらためて「やっぱりこのメンバーが好きだなぁ。最高のチーム!」と感じた特別な2日間でした。


イベント出店はまだまだ手探りです。でも、回を重ねながら少しずつ育てていけたらと思っています。
お声がけくださった「メイド・イン・アース」の前田さん、「くらしの天然市場」のみなさん、運営スタッフの方々、そしてご来場くださったみなさん、本当にありがとうございました!
またどこかで、お会いできるのを楽しみにしています。
