こんにちは、スタッフの小野寺です。
天然住宅で新築戸建住宅のご相談をいただいたとき、ご要望・ご予算・スケジュールなどから、設計のオーダー形式を決めていきます。
「オーダー?形式?なにそれ?」
という声が聞こえてきそうです。
その気持ち、分かります。
天然住宅のオーダー形式には「セミオーダー」と「フルオーダー」の2つがあります。今回は、セミオーダーとはなんぞや?フルオーダーとはなんぞや?というお話をしたいと思います。
セミオーダーとはなんぞや?
セミオーダーとは、天然住宅オリジナルの「ベースプラン」を建主さまの暮らしに合わせてアレンジしていくオーダー形式のことを言います。
「ベースプラン」という、またまた初耳のワードが出てきてしまい、申し訳ありません。。ベースプランとは、一言で言えば「間取り集」のことです。
数ある間取りの中から、建設地や建主さまの暮らしに合うもの(より近いもの)を選んでいきます。ベースプランが決まったら、楽しいアレンジの始まりです!
敷地に合わせて反転してみたり、暮らしに合わせて間仕切り壁を移動してみたり。外装・内装のアレンジももちろん可能です。天然住宅の標準仕様の中から、いろいろとお選びいただきます。これも楽しい作業ですね。
つまりセミオーダーは、ガチガチに固めた「規格型」ではないのです!
▲いろいろなベースプランがあります ▲天然住宅の標準仕様図
そして、このセミオーダーになくてはならないのが、仕様・設計・施工の標準化です。標準化することにより、いいものがつくりやすくなります。つくりやすいということは、コスト的にも有利に働きます。そして、工程もスムーズに進んでいきます。
標準化に加え、流通の合理化も大切です。天然住宅は、信頼できる林産地との流通の合理化を進めてきました。林産地と直接つながり、適正な価格で木材を加工してもらい、家を建てます。(これはフルオーダーでも変わらない取り組みです!)
セミオーダーは、建主さまの暮らしにフィットした質の高い住宅を、お求めやすい価格で実現するオーダー形式です。
天然住宅は、このセミオーダー形式の家づくりでなるべく多くの家を建て、日本の森を守りたいと考えています。
フルオーダーとはなんぞや?
フルオーダーとは、建築士と二人三脚でゼロから進めていくオーダー形式のことを言います。
オーダーメイドのスーツをつくるのに似ているかもしれません。ひとつひとつ丁寧に採寸し、仕立てていく。出来上がるまでに何度も何度も確認しながら、世界にひとつの上質のスーツはできあがる。(らしいです。。)
フルオーダーにはベースとなる間取りはありません。間取りから仕上げまで、細やかなところにも気を配りながら設計を進めていきます。ひとつひとつこだわって家づくりを進めたい!という方におすすめです。
大きなことから小さなことまで、ひとつひとつこだわって進めていくことで得られる満足感は、フルオーダーならではのことです。
あるいは、崖地などの特殊な土地に計画する場合や、耐震性能・省エネ性能を高めたいという場合も、フルオーダーでお受けすることになります。
▲フルオーダー「オリーブ畑の農家民宿」 ▲フルオーダー「高台の小さなアトリエ」
そしてこのフルオーダーは、天然住宅自身が成長していく過程でも、重要なオーダー形式だと考えています。より質を高めていくために、新しいことに挑戦したり、じっくりと腰を据えて検討したり。(もちろん建主さまのご協力あってのことですので、独りよがりなことはしません!)
フルオーダーで得た経験や技術を標準化し、セミオーダーをより良くしていきたいと考えています。いまの「挑戦」が、未来の「当たり前」の仕様になることを目指して。
▲セミオーダーとフルオーダーの比較表
根底にある理念は同じ
進め方・コスト・スケジュールなど、異なる面も多いセミオーダーとフルオーダーですが、根底にある理念は同じです。
どちらで計画した場合も、それは「森を守って健康長持ち」の家づくりであり、天然住宅が持つ「家づくりを通して持続可能な社会を実現する」というミッションは生きています。
はじめからどちらのオーダー形式にするか決めるのは難しいと思います。まずはお気軽にご相談ください。お話をしながら決めていきましょう!
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