今年も家に使う木材を伐採しに宮城県のくりこまに行ってもらいました。
コロナのことや地震もありましたので、現地と連絡をとり、安全を確認しながら、伐採体験ツアーを調整し、3月に2組のご家族に体験いただきました。
ご自身の家に使う木材を伐採できるのは、建築タイミングがちょうどよい時である必要があります。
なぜなら、伐採ができるタイミングは、基本は冬(お盆明け~GW前まで)だからです。
伐採は昔から冬にするものと決まっています。それは、木が土中から水分を吸いあげていない期間です。その期間に伐ることができると、でんぷん量が少なくなり、木が腐ったり、虫に食われにくくなるからです。
ただ、最近ですと薬剤による強力な防腐、防虫処理を前提としているために、
夏に伐っているところもあります。
私たち天然住宅で使用する木材は薬剤を使用しないので、そのようなものはありません。
木材を切ってもらう場所は宮城県大崎市。鳴子温泉郷の近くの山です。この山を守っているのが天然住宅に木材を提供してくれている「くりこまくんえん」「NPOしんりん」です。
東京からは少し離れていて大変なのですが、家づくりの際にタイミングが合えば、ぜひ訪れていただきたいと考えています。
3月初旬、Y様ご家族(1歳のお子様とご夫婦)に、伐採に行ってもらいました。
伐採した木材は、梁や柱として使う予定です。
事前に図面を「くりこま」に送付。
くりこまで3本の樹を選んでいた中から、建主様の一番フィーリングの合う樹を
選んでもらいます。
チェーンソーを使って伐採していきます。
大黒柱が4面無節ですごくいい材でしたが、Y様邸は準防火地域の3階建て!
故に隠れてしまう予定です(残念。。。)
翌日、伐った木の製材まで体験していただきました。
その他にもくりこまで取り組んでいることも案内してもらいました。
伐採ツアー後、
「行ってよかった。また行きたいです!」と言っていただきました。
くりこまくんえんの大場さんはじめ、現地のきこりの皆さんにも会っていただくと、「家づくりが森を守ることに直結している」ことが実感できますし、関係する人の顔が見えて安心できます。
家への愛着もより深まると思います。
家づくりが終わってからも家の「故郷」ですから、ぜひ、また足を運んでいただきたいです。
■ツアーのスケジュール例(電車移動の場合)
【1日目】
お昼頃、くりこま高原駅もしくは古川駅にお迎えに上がります。
↓ 移動40分
製材所見学 (1~2時間)
↓ 移動40分
旅館まで送迎 (1日目終了)
※宿は、御殿湯、鳴子温泉、川渡温泉あたりであればどこでもかまいません。
【2日目】
午前中、旅館までお迎え
↓ 移動10分
エコラの保養所、森
・着替え
・移動
・伐採等
↓
エコラの保養所
↓ 移動5分
鳴子御殿湯駅(もしくは川渡温泉駅)まで送迎
※ご予定、ご希望によってアレンジしています。