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SDGsを実践する

SDGsを掲げ、多くの企業が活動や取り組みを始めています。
それは、素晴らしいことです。

では、その取り組みは実際、社会にどのように作用しているのでしょうか?
どのような効果を生み出しているのでしょうか。
例えば、気候変動への取り組みとして、本当に価値ある取り組みとは何でしょうか。
私たちはその点についてもしっかりと考えて、取り組んでいきたいと考えています。

指標として大切にしているのは、「地球の限界を超えない」ということです。

家づくりにおいて、それをするのはとても難しいことです。
様々な建材、製品を組み合わせてつくりあげるものであるし、木造の家であれば、大量に使われる木材も吟味しなければ、持続可能ではない選択をしてしまう可能性も十分にあります。
また、住宅を短命なものにしてしまっても、CO2の排出量は大きくなってしまいます。

天然住宅では、リサイクルできない素材をなるべく使用しないように家づくりをします。
また、使う木材については、持続可能な林業を行っている産地のものを使っています。
その代表が、くりこまくんえんの木材です。

くりこまでは木材がとても大切に扱われます。

防腐、防虫処理を行わないことはもちろん、合板のような長持ちしない「大量生産・大量消費型の製品」は作りません。
木を端から端まで使う「カスケード利用」を実践し、無垢の木材をしっかりと経済に変え、自立する道を模索し続けています。

林業も持続可能な林業を目指しています。
大きな作業道は作らず、大型の機械も使わずにできる自伐型の林業を行っています。
森では馬や牛と一緒に施業をする「ハイブリッド林業」を実践しています。

今やその裾野を地域にも広げ、エコヴィレッジ構想の端緒として、4戸4棟の長屋と、CHPという発電所&熱供給システムをつくり、運営を始めています。

このようにして、木材を無駄なく使用する林業を行い、持続可能な林業を行う産地から供給される無垢材を使い、長持ちする建物をつくり、実際に長く大切に住まう。
そのサイクルをつくることができれば、家づくりを持続可能なものにしていくことができるようになります。
CO2の排出量を下げ、固定していくことができます。

持続可能な林業を行ってくれている産地はあります。
私たちができることは、街側でそれを選択し、「使うこと」です。
それも、『無責任な消費者』としてではなく『責任ある所有者』として、
それをしていくことができれば、持続可能な良循環をつくっていくことができます。

天然住宅はその循環の輪の一端を担っています。
それは、街側で持続可能な木材の「需要をつくる」仕事です。
それは、実は林業の一番の課題でもあります。

街側で、その選択肢が示されなければ、また、選び取る側にその理解がなければ、いくら良心をもってつくられた木材も、その価値を失ってしまいます。
継続することもできなくなります。
そうするとまた元の大量生産・大量消費の波にいとも簡単に飲み込まれてしまう。。。

だから私たちは、街側で持続可能な家づくりが選択できるように、より多くの方の家づくりを持続可能なものにシフトしてもらえるように、もっともっと、広く知ってもらえるように活動しなくてはいけないと思いますし、より満足度の高い家づくりをしていくよう日々努力しなければいけないと考えています。

私たちは、成り立ちからして、SDGsの社会を志向しています。

もちろん、私たちだけのチカラではそれは到底かなえられない大きな課題です。
私たちの目指す社会をつくっていくのには、仲間が不可欠です。
これまでも、たくさんの志を共にする会社や協力者、そして何より建て主様の存在があったからこそ続けてくることができました。
これからもまた、仲間とともに、さらに明るい未来をつくっていきたいと考えています。

ぜひ一緒に良き社会をつくっていきましょう。
 

私たちの家づくりの取り組みをもっと知りたい方は電子書籍「天然住宅から社会を変える30の方法」がおすすめです。
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