こんにちは。スタッフの井上です。
天然住宅の刻み小屋、通称「相模原ベース」では、埼玉県川越市ではじまったS様邸の家づくりに使用する木材の刻み作業が進行中です。約1ヶ月かけて、棟梁の中村大工が刻んでいきます。
先日、建主様が見学に来てくださいました!
S様ご家族には、宮城の山で柱と梁の伐採もしていただきました。
伐る前には、杉の木に抱きついてみたそうです。どっしりとした温かみのある存在感は、自宅に戻ってからもしばらく忘れられなかったといいます。
「自分たちの家の木を自分たちで伐って、その製造過程も見ることができ、それが川越に届いて柱になる。すごいですよね!」。伐採から帰ってきた直後、そんな感想を寄せてくださいました。
「そういう繋がりを感じられることで、家に対してより愛着が湧きそうです」とも。
この日も、大工の話にじっくりと耳を傾け、「本当に一棟一棟が職人さんの手作りなんですね」と驚かれていました。
お子さん達も、木にたくさん触れてくれました。柱を担いだり、梁の上にのぼったり。
建売住宅のように出来上がったものを購入するほうが、手軽で合理的。プロセスをも体験する家づくりは、少々面倒くさいと感じるかもしれません。
でも、もし楽しんでみたいという方がいたらきっと、天然住宅での家づくりが似合うんじゃないかなと思います。
見学後、S様からメッセージをいただきました。
小学1年生の息子さんが、「木のところ、楽しかった!」と何度も何度も言っていたそうです。それが本当に嬉しかったと言っていただきました。
建物がいくら長持ちしても、その建物を残したいという人の思いがなければ、「長持ちする家」にはなりません。
S様のおっしゃる「繋がりを感じられる家づくり」が、大切に住み継いでいきたいと思えるきっかけになれたのなら嬉しいです。
いよいよ上棟も間近です!
また進捗をご紹介しますね。