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【イベント報告】未来の森を育む探索会

こんにちは、スタッフの井上です。
 
先日、高尾の森で探索会を開催しました。

小さい頃から木や植物が好きだという方、自然の中でリフレッシュしたい方、森の生態や仕組みが知りたいという方…

たくさんの方がそれぞれの動機を持って集まってくださいました。
建主様の参加が多かったのも嬉しかったです。

⁡ 
参加者の最年少は天然住宅の家に暮らす3歳のKちゃん。
彼女の存在がイベントを和やかなものにしてくれましたよ。

 
森の中を案内してくれたのは「森と踊る」代表の三木一弥さんです。

三木さんは脱サラ後、縁あって放置人工林だったこの森に入り、木こりになった方。
スコップ一本持って、道という道なんてなかった鬱蒼とした森の中で、手作業で道をつくるところからはじめたそうです。

 
自然の持つ繊細でダイナミックな力に寄り添い、あらゆる生き物が持つポテンシャルをそっと引き出し手助けするような、そんな姿勢で仲間と共に地道に森づくりに励まれています。

 
三木さんと山を歩いていると、なかなか前に進みません(笑)
すぐに立ち止まり、いろんな話をしてくれます。
 
たとえば欅を指し、「僕は欅の木が大好きなんですよ」と言います。
欅は健気でかわいい。力強さも持ってる。
なんでかというと、森を崩壊させないためにとても大事な役割を担っていて…と続きます。
 
欅だけでなく、見過ごしてしまいそうなあらゆる生き物にも、それぞれの役割があることを教えてくれました。

土砂崩れのような事象や、イノシシの仕業によるものも、捉え方は人間の見立て方次第だよと、そんなお話も印象的でした。

手作りの階段は、法面を90°にするのがポイントだそう。こうすることで土の中に空気が入るように。
苔や植物が生えていることからも、大地がちゃんと呼吸していることが分かります。

⁡5年前の調査では30種だった植生が、今では100種に。
確実に森の景色が変わってきたそうです。

ただ森を歩くだけなのに、誰と一緒に歩くかでこんなにも景色が違って見えるなんて。
 
頂上をめざすのではなく、その途中を楽しむような森歩きは、五感で味わう心地よさはもちろん、たくさんの問いを投げかけてくれた気がします。
 
人も自然の一部であること。
そんな当たり前のことすら、普段の暮らしでは忘れてしまいがちです。
そういった感覚も思い起こさせてもらえた、すばらしい探索会でした。
 
感想を一部ご紹介します。

・森を体験するという、普段なかなか体験できないイベントで、素晴らしい経験になりました。同様のイベントをまたやってほしいです。

・山や森というのは、表に出ている部分だけでなく、地下から頂上までつながっていて、内側に有機的な構造(というのでしょうか)を持ち、持続している。そういう仕組みが、三木さんのお話からよく分かりました。

・去年出版された「よくわかる土中環境」を読み、環境に対して微力でも関われることを知り、感激しました。でもそれは頭の中だけで具体的なイメージにはなっていませんでした。今回のイベントのおかげでリアルになり、動き出す勇気をもらいました。
 
・自分たちだけでは絶対に行けない環境で、今まで接点がなかった環境や植物のお話、とても楽しかったです。手短な安心安全のためにと、環境も子育てもついコントロールしようとしてしまうものですが、そういう人間の意図を超えたところに大いなる自然の叡智が働いているんだなぁと感じました。

途中、お昼を挟みながらの約3時間の森歩きはあっという間でした。
正直、もう少し森にいたかったなぁ。

また第二弾、開催できたらと思います。
ご参加くださった皆さん、そして三木さん、ありがとうございました!
 
「森と踊る」のウェブサイトはこちら
https://www.moritoodoru.co.jp/

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