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ひとと記憶をつなぐ家づくり#1|きっかけ編

はじめまして。天然住宅さんと都内で家づくりをしているmioです。

普段はアフリカで活動する国際協力NGOで仕事をしながら、中学生と小学生の息子もいるあわただしくも賑やかな日々です。

これから数回にわたり、家づくりのきっかけや、天然住宅さんとご一緒して感じたこと、そして、家づくりでかなえたいことをお届けします。
 

家づくりのきっかけ


はじまりは、私が幼少期を過ごした祖母宅の建て替えでした。

曾祖母が建てた築86年の家は、物心ついた頃からにぎやかでした。

ピアノを教えていた祖母の生徒さんたち、親戚、植木屋さん、近所の人たち・・・たくさんの人たちが集う家は、まるで縁側のようでした。

祖母が亡くなってからは空き家でしたが、母が丁寧に庭を整え、家に風を入れつづけてくれたおかげで、温かな気配が残っているような佇まいでした。

私もたまに立ち寄っては、祖母が大切にしていたグランドピアノを触ったり、二階の廊下で日向ぼっこをしたりと、大好きな場所でした。

これからのライフステージを考えて、いつか家を持ちたいと考えていたときに、「この家に住めないだろうか」と思い立ちました。

2年ほどかけて数社の工務店と打ち合わせを重ね、耐震診断やリノベーション設計を進めました。

けれども、戦前から建つ家は梁や柱こそしっかりしているものの、耐震性・断熱性が低く、お金をかけて耐震補強やリノベーションをしても、子どもたちの代まで住み継ぐのは難しいうえに、費用も新築とあまり変わらないと分かりました。

「孫たちが安心して暮らせる家を」という両親の思いもあり、泣く泣く祖母の家を残すことはあきらめたのでした・・。

家づくりのパートナーはどこに


そうなると、祖母の家は取り壊して、新しく建てるほかありません。

以前から建築デザインに興味があり、国内外の建築の写真集を眺めたり、好きな建築家の本を読んだりするのが好きでしたが、実際の家づくりはどうしたらいいか分からず、はじめは大手ハウスメーカーや設計事務所を検討していました。

住宅展示場に行ったり、気になっていた建築家さんが設計したオープンハウスにお邪魔したり。

そこで提案いただくプランは素敵なのですが、何かがしっくりこなかったのです。

特にハウスメーカーでは、こちらの思いがほとんどヒアリングされないままにプランができあがり、「古い家の記憶を何かのかたちで継承したい」という希望は、「柱も梁も古いので難しいですね」と一蹴されてしまいました。

そんなときに出会ったのが天然住宅さんでした。

次回は、3年近くかけても決められなかった家づくりのパートナーに、なぜ天然住宅さんを選んだのか綴ってみたいと思います。

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