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お母さんと赤ちゃんが継続して通える産後ケア施設を #1

初めまして、はるかぜの赤枝俊と申します。

私は徳島県出身で、学生時代は愛媛県や宮城県で過ごし、大学卒業後は、東京の病院で産婦人科医として働いてきました。

2023年1月に、産後ケアを中心とした子育て支援を行う団体「一般社団法人 はるかぜ」を設立し、産後ケア施設の開設に向けて準備を進めています。

施設の内装工事を天然住宅さんに依頼したご縁で、コラムを書くことになりました。

今回は、なぜ私が「はるかぜ」を立ち上げ、産後ケアに取り組もうとしているのかについて書きたいと思います。

 

お母さんを取り巻く環境、複雑化する悩み


 
近年、世の中では「核家族」「ワンオペ育児」といった言葉が広まり、各家庭において子育ての人手不足が問題となっています。そのため、子育てに対するさまざまなサポートが必要な状況です。

特に産後すぐのお母さんは、お産の出血による貧血やホルモンバランスの変化により、身体的・精神的にとても疲弊しています。そのような不安定な時期に子育てがはじまります。

生まれたばかりの赤ちゃんのお世話は大変です。まだ1日の生活リズムが出来ておらず、夜間も1~2時間置きに起きて、授乳や世話をしなければいけない時があるからです。

また、0歳から1歳までの1年間に赤ちゃんは大きく変化します。産後すぐの時期にはなかった悩み(発達、夜泣き、離乳食など)がどんどん出てきます。

もちろん、赤ちゃんは言葉も通じませんし、自分では何もできないので、安全面での細心の注意を払いながら世話しなくてはなりません。体力的にはもちろん、精神的な負担を抱えるお母さんも少なくないのが実情です。

子どもが生まれると、家庭内の人間関係(夫婦・実家・義実家など)や職場との関係も変わります。

女性の社会進出により、働く女性が増えましたが、取り巻く環境が多様化したため、家庭だけでなく職場やキャリアへの不安や悩みも複雑化しています。

そのような多くの悩みが産後と子育て中にあり、そのストレスにより「産後うつ」を引き起こす方が約10%いるとされています。
 

 
上の図は、国立成育医療研究センターによる2018年のデータで、妊娠中・産後1年間の妊産婦死亡の原因として「自殺」が一番多いことが発表されました。妊産婦さんの死亡する原因として多く挙げられていた出血・感染・脳卒中などは医療の発達もあり、それらが原因で死亡することは少なくなりましたが、自殺者が多いことはとてもショックなことでした。
 

お母さん達を孤立させない。気軽に立ち寄れる場所をめざして


 
この状況をなんとかしたい、産後のお母さんやご家族をサポートし、子育てしやすい社会となるよう活動していきたいという思いから、「はるかぜ」を設立しました。

「はるかぜ」の第一歩として、お母さん達を孤立させず、産後ケアを中心とした子育て支援を継続して提供する施設の開設を目指しています。

私はその場所を、お母さん方が気軽に立ち寄り、助産師などに育児や身体の不調に関する相談をしたり、ケアや休息を取れるラウンジのような居場所にしたいと思っています。

産後ケアがメインですが、もともと産婦人科医だった経験を生かし、クリニックも併設することで、医療的な立場からもサポートしていく予定です。

産後ケア施設は、東京都武蔵野市(JR吉祥寺駅徒歩3分)に、今年中に開設する予定です。

インスタグラムやYouTubeで、開設までの道のりを発信していますので、ぜひご覧ください。
 
インスタグラムは >>こちら
YouTubeは >>こちら
 
次回は、なぜ天然住宅さんに内装工事をお願いするに至ったか、出会いや決め手について書く予定です。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

クラウドファンディングにご支援を!


はるかぜ産後ケアは、施設開設に向けてクラウドファンディングに挑戦中です。

6月2日現在、支援者数は57人、支援総額は140万円を超えました。

天然住宅でも微力ながら応援させていただいております。

ぜひ下記リンクから、案内ページをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/118995

▼田中優と田中竜二による応援メッセージはこちら

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