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【開催報告】「持続可能な林業を学ぶ」オンラインセミナー

 
こんにちは、代表の田中竜二です。

先日、私たちの建築の木材を提供してくれている、株式会社KURIMOKUおよびNPOしんりん理事長の大場隆博さんに、「持続可能な林業を学ぶ」をテーマにお話いただきました。

1年半ぶりのオンラインセミナーです。当日は、70組近くの申し込みがあり大盛況でした。

 
大場さんには、NPOしんりんで行っている持続可能な林業のご紹介と、KURIMOKUやウェスタなどグループとして取り組まれている木材を無駄なく使う「カスケード利用」のこと、またサスティナビレッジの賃貸長屋住宅でバイオマスエネルギーによる熱と電気の供給システム(CHP)のことなど、伐採、育林から、製材、建築、木材の有効利用の数々について、幅広くお話いただきました。

盛りだくさんの内容で、未来の林業と持続可能な社会への可能性を感じる1時間半でした。
 
アンケートにも様々な感想や質問などいただきましたので、ご紹介します。
またご質問についてもこちらで回答できればと思います。
 

ご感想一部抜粋

・ぜひ現場を訪ねてみたくなりました。

・宮城在住ですが、今回初めてKURIMOKUさんの理念やお仕事の様子、「鳴子温泉森たびの会」の活動などについて詳しく知ることができて嬉しかったです。
林業や、様々な産業が連携しての地域おこしについて、実際に見学したり体験する機会があればぜひ参加してみたいです。

・大場さんは様々な取り組みをされていて、後半の部分は次から次へとその取り組みについての紹介があってとても頭が追いつきませんでしたが 笑、多くの方と連携して様々なところに影響を与えているということがわかり、とても素晴らしいことだと感じました。

・大場さんのような取り組みが全国に広がってほしいと何度もおっしゃっていて、私もぜひ自分の地元でも導入してほしいと思うので、今日の内容についてもう少ししっかり勉強して、地元で賛同してくれそうな人に声をかけたりして何か動き出せればなと考えています。
今日は本当にとても刺激になり、勉強にもなりました。大場さんの取り組みについて詳しくお話しがお聞きできてとてもよかったです。ありがとうございました。

・山主さんが手入れできない人工林を自然植生に戻していけないかと考えており、こちらのセミナーを受講させていただきました。
林業従事者ではないですし、かなり難しいことだと思っています。また、当地は獣害がかなり酷く、対策も難しいと思っています。難しいことばかりですが、生き生きとお話される大場さんのような先達がいらっしゃり勇気づけられました。ありがとうございます。
本題とは関係ありませんが、学生時代鳴子の近くで過ごしましたので、鳴子ががんばっている様子を知ることができ嬉しかったです。

・子どもが国産材のものづくりに興味があり、本日は学校の授業の中で先生と一緒にこちらのイベントに参加する許可がおりた、と喜んで登校していきました。私も拝聴致しましたがとても素晴らしい活動で、今後の林業、森づくり、地域循環がより活性化される道を作って下さっていることに感動しました。
お世話になっている天然住宅さんの木材がこうした活動の中で生まれ育ったものだと知り、その木材の大切さ、価値を改めて感じさせられました。私ももっと森や家について勉強したいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。

ご質問とご回答

Q . 現在のカスケード循環で、CHPへの燃料供給は、間に合っているのでしょうか?

A . CHPは、木材チップを燃料にして、熱と電気を生み出すシステムです。ここで生まれたエネルギーをサスティナビレッジという賃貸住宅に供給しています。燃料(木材)は余るくらいあります。今後、林地残材なども利用することができるようになれば、枝葉まで燃やせることになり、木材を本当に端から端まで使うことが可能になります。

Q . 脱サラし林業で開業準備中です。大変参考となる内容で共感致しました。特に100%材を活かすコンテナシステムにつきまして見学させて頂く事は可能でしょうか。

A . CHPの実際の活用や、製材所、森の見学については、もりたびの会でイベントを開催したりしておりますので、そちらに参加していただくのが良いかと思います。直接お問い合わせただければと思います。
もりたびの会のウェブサイト

Q . 「KURIMOKU」で製材した(依頼主や建築会社名も入った)木材を拝見したが、「天然住宅」では現在は手刻みする棟梁が施工する以外は、山側で手刻み加工した木材を現場に配送するのは、輸送コスト削減のためなのでしょうか?

A . 今は手刻みをする場合は、現場側の大工が刻む場合と、山側で刻んで運んでくる場合があります。山側で手刻みをするのは、山側にできるだけ最終製品に近いものをつくってもらい、おカネを戻し、自立した林業をしてもらいたいと考えているためです。

Q . 埋没木材が腐らないという理由から、水分を含んだ脆弱な地盤の改良に、生木が有効と聞いたことがあります。御社で使われた事例はありますか?

A . そのような利用方法は知りませんでした。木材の有効な使い方の一つとして、活用できればいいと思います。

Q . 100年続く森づくりをしたい場合はどこに相談すればいいでしょうか?(当地は大阪です)

A . そのような志を持っている山主や林業者さんがいれば、思いを伝えて一緒に森づくりをすることもできると思います。自伐型林業などは各地で行われていると思いますので、相談してみることもできるかと思います。京都にはサウンドウッズという志をもって山づくりをしている会社があります。
サウンドウッズのウェブサイト

 
たくさんのご感想やご質問をいただき、ありがとうございました。
 
▼大場さん達の取り組みについて、こちらのブログで詳しく紹介しています。
あわせてお読みください。


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