昔の夏は、こんなに暑かっただろうか…そう感じることが、年々増えてきました。
35℃を超える猛暑日も、今では珍しくありません。40℃以上を表す「酷暑日」という言葉も使われるようになり、気候変動は遠い未来の話ではなく、私たちの暮らしのすぐそばにあります。
だからこそ、家に求められる役割も少しずつ変わってきました。夏は涼しく、冬は暖かく。その心地よさは、高性能な設備だけで生まれるものではありません。
家を構成する「素材」もまた、暮らしの快適さを支える大切な存在です。

今回は、その中でも断熱材のお話。
天然住宅では、羊毛からつくられた断熱材「ウールブレス」を主に採用しています。
羊毛は、繊維の間にたっぷりと空気を含むことで、熱を伝えにくくする素材です。夏は外の暑さを室内へ伝えにくくし、冬は暖かな空気を外へ逃がしにくくする。衣類にウールが使われてきた理由も、この性質にあります。

さらに羊毛には、湿気を吸ったり放出したりする調湿性もあります。
室内の湿度に合わせて呼吸するように働き、断熱だけではなく、空気環境まで穏やかに整えてくれる。自然素材ならではの力ですね。

施工の際は、接着剤に頼ることなく、一つひとつ隙間なく丁寧に充填していきます。完成すると見えなくなってしまう部分ですが、だからこそ、手を抜かない。
住み始めてから何十年も家族を支えるものだからこそ、「見えないところ」にこそ、本当の価値があると私たちは考えています。
天然住宅が大切にしているのは、家族の健康を守り、自然とともに心地よく暮らせる家づくりです。断熱材一つにも、その考え方は変わりません。
目に見えない部分まで丁寧に選び、つくること。その積み重ねが、夏も冬も心地よい住まいにつながっていくと信じています。
次回は、湿気と上手に付き合いながら、夏をより快適に過ごすための素材、「漆喰」についてご紹介します!
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