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くりこま2019春|建築家は山へ行け

みなさん、こんにちは。
スタッフの小野寺です。

先日、宮城県『エコラの森』での「くりこま植林&皮むき間伐イベント」に参加してきました。杉の植林と皮むきを体験するイベントです。

当日は季節外れの暑さで、ヘトヘトになりました。。しかし、だからこそ、その後の温泉とビールは令和一感動的でした。
 

設計を担当している私は、普段は体よりも脳みそを使うことの方が多いです。
屁っ放り腰のヤワな男ですが、体験を通して感じたことを記しておきたいと思います。

皮を向いたばかりの杉の木の表面は、つやつやしていてみずみずしい。木はここで生きているんだと、実感します。

皮をむくことで、木は乾燥し、葉を落とします。そうすると、多くの光が森の中に差し込み、草木が根を張るようになります。

また、乾燥を続けて立ち枯れした木は、軽くなります。軽くなった木は、伐採や搬出の際に大型の重機を必要とすることはありません。

森は傷つくことなく、健やかに守られます。

皮をむくということは、植物として生きた木の命をいただくということでもあります。その命のおかげで、私たちの暮らしは守られ、豊かなものになります。感謝せずにはいられません。

家族とワクワク楽しく暮らせる家。冬は暖かく、夏は涼しい家。それはとても素晴らしいことで、私もそれを目指した設計を心がけています。

それと同様に、家を建てることで社会や環境に与える影響のことも、深く考えるべきだと思います。

家を建てるということは、とても個人的な出来事ですが、住まい手だけで完結するものではありません。環境の大きなサイクルの中に組み込まれている、とても大切な出来事なのではないでしょうか。
 

暮らし方や生き方が多様化した今だからこそ、いろんなことが実現できるようになった今だからこそ、もっと周りに目を向けたい。そこに家を建てることで、何が起こるのか、もっともっと想像力を持って考えたい。そう思っています。

そして、その想像力を一番持つべきなのは、我々設計者であり、建築家なのではないだろうかと。

住まい手の夢を実現し、社会や森にも想いを馳せる。

政治でも仕組みでも根性でも、どうにも解決できなかったことを、建築の力で解決することができる。

そう信じています。
 

「建築家は山へ行け」

挑戦的で偉そうなフレーズですみません。

とりあえず、一緒においしい空気を吸いに行きましょう。健やかで、おおらかな営みを、見に行きましょう。

「なんか、わかんないけど、こっちが正解だよな」って、私は思いました。

見せましょう、建築の底力を。

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