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読書日記|小野寺

「自分らしさ」はいらない|松浦弥太郎

こんにちは、スタッフの小野寺です。

僕は、松浦弥太郎さんが好きで、本もたくさん読みました。
目の前のことに追われ、暮らしが雑になってきたとき、ふと思うのです。

「近頃、弥太郎不足だな。。」

つまり、心を使えてないなと。

弥太郎さんは、自分らしさなんて結果論だと言います。
自意識を捨て、精一杯やったとき、他人が「あなたらしい」と言ってくれるものだと。

自分らしくありたい、個性を出したい。
僕の場合は特に、自分が設計する建築において。(学生時代の課題も含めて。)
そうしないと、先生や建主様に認めてもらえない気がしていたのでしょう。

でも、自分らしさを意識するあまり、ちぐはぐになってしまう。
恣意的なものは、どこかにいやらしさが残るものです。
(なんかやってやろう!というスピリットそのものは、大好きです)

設計者の存在感なんて消えてしまって、でもみんなに愛されているような建物とか、風土に溶け込んでしまって通り過ぎてしまうような控えめで謙虚な家とか、そういうものって、いいんです。とても。

弥太郎さんは言います。
「何かに特化して意識を働かせると、たいてい歪んでくるものです」と。

そしてこの本の中で、とても好きになった言葉。

「勇気ある臆病者を目指す」

これ、僕にぴったりです。
いまは「勇気のない臆病者」なので、勇気さえ手に入れればいいのです。

いや、これって、「自分らしさ」を求めているじゃないか!

いや、結果的にみんなが「あなたらしいね」って言ってくれたらいいのだよ。

禅問答とは、このことです。

今日一日と、それに関わってくれる人を大切に。
それでいいのかもしれません。
 

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