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家づくりは生き方だ!アウトドア一家が綴る家づくりストーリー#4|〜こどもたちへのメッセージ編〜

こんにちは、神奈川県西部の大磯町で夫婦+子ども2人と暮らす、ara fam父です。現在、大磯で天然住宅を建築中。施主の立場から天然住宅を建てるまでのストーリーをコラムで発信しています!
 

これまでのコラムはこちら
https://tennen.org/tag/家づくりは生き方だ!

 
私は海が見える穏やかな町で育ちました。今でも生まれ育った地が大好きなのですが、特に印象に残っているシーンは年越しの際に聞こえてくる「汽笛」でした。夜おそく海の向こうからやってきてはよく響くその音は、子供ながらにどこか優しく温かく感じ嬉しくなっていたのを覚えているわけです。私の場合は外的なものでしたが、天然住宅の家づくりを通しこども達にもそんな居場所を作ってあげることができたら…
 
4回目となるストーリーは、家づくりを通して「こどもたちに感じて欲しかったこと」を備忘録として寄稿させていただきます。

お家の木はどこからやってきたの?


実家での思い出は冒頭に触れたとおり、80年代の開発分譲地の建売住宅に住んでいた私ですが、気づいた時にはそこにいた状態、もちろん家づくりについては触れる機会もありませんでしたから逆にそういった経験もあって、これからを生きるこどもたちには「家づくりを知ってもらいたいな」と、天然住宅での家づくりを決めました。これまでの工程の中で何よりも印象深いのは、やっぱり大黒柱の伐採ツアーだったのではないでしょうか。

 
わたしのお家の木は、「どこからやって来たの?」。
 
このことを知るだけでも学びになるなと思い夫婦満場一致で伐採ツアー参加決定です。道中ではいろいろな話をしたのを覚えています。地図で栗駒の場所を確認したり、鳴子こけしについて写真を探してみたり。伐採は新月にタイミングを合わせたのですが、新月と木の変化について話してみるなどこれだけでも普段できない会話でした。
 
そして、約7時間かけて到着するも天候は雨(涙)。父は、君たちがイヤだ、イヤだ、と出てこないのではないか?と不安になっていたのですが、そんな状況にも早々に馴染んでお構いなしの君たちには正直驚いたというか、寒くて泣いていたけど帰りたいとは一切言わなかったね。本当に凄いなと感心しましたよ。森に響くチェンソー音はうるさかったようで耳を塞ぎながら母の伐採作業を見守る後ろ姿も可愛いと思いました(笑)。

 

伐採ツアーの様子は、天然住宅田中さんのコラムをご覧ください
https://tennen.org/read_contents/12476

 

手刻みから感じる本当の家づくり


ツアーから2週間ほどすると、くりこまくんえんの大場さんから私たちが伐採した大黒柱が燻煙乾燥庫から上がってきたよと写真付きのメッセージが届きます。その時から、途中経過を見に行かなくては…とタイミングを伺っていましたが、8か月後についにその日がやってきます。

 
天然住宅の建材は伝統工法に則った手刻みによる加工が施されているのですが、大工さんの技を、刻みの音を、体感すべく山形県上山市の下小屋へ足を運びます。
 
残念ながら刻みは前日に終了してしまったとのことで、「音」を体感することはできませんでしたが、その分ゆっくりと大工さんとお話することができました。聞くと2か月かけて我が家の為に手刻みされていたと聞き驚きを隠せません。

 
大工さんは「いろはにほへと」と記載されている伏せ図を確認しながら手刻み~棟上げを行いますが、我が家においては建材刻み(山形)、大黒柱刻み(鳴子)、現場棟上げ(関東)と、それぞれの工程に関わる大工さんが違うことにも衝撃を受けました。皆この伏せ図を共通言語として打ち合わせ無しに家づくりが進んでいくその様に、職人技の奥深さを、そして、本当に多くの「職人」が関わってできる家づくりの楽しさを身に染みて感じることができたのです。振り返ってみると今回の旅にワクワクしていたのはわたしたち大人だったかもしれません…。これまで、こどもたちもたくさんの職人さんと挨拶を交わしてきたことで直感的にこの楽しさを感じてくれているといいなと思っています。

 
その後、2度目の栗駒訪問では大黒柱に会いに。こども達は久しぶりのチョコちゃん(長女命名)との再会に大喜び。こども目線ではこの旅のハイライトだったと感じています。

できることは施主支給でコツコツと…


大黒柱の伐採だけでなく、できる限りの工程にこども達を関わらせてあげたい。

そんな考えから、ara fam母の意向もあって洗面室へは自作のタイルを使用することに。

一度きりのこの機会の指導をお願いしたのは陶芸家でパパ友でもある岡本友太郎さん(http://okamura-koubou.com/)。

土を煉り、生地を伸ばし、タイル状にカット、絵付けをし、こどもたちも笑いながらタイルづくりに没頭します。小さな画伯たちはとても大胆で独創的。タイルが並ぶその空間をきっと楽しみにしていることでしょう。

 
こどもたちにとっても自分たちができることから関わってつくる家が、あなたたちの心身の成長と共にかけがえのないものへと育っていくといいな~。そんな願いを込めて。

今回、不揃いのタイルを施主支給品として受け入れてくれた天然住宅へは本当に感謝しかありません。ぜひ次なる施主様もどんなことができるのか?相談をしてみてもいいかもしれませんよ♪

さて、完成まであと少し!!第4弾はここまでとなります。

夫婦の視点で家が出来上がるまでの寄稿も次回が最後?!

次回は夢にまで見た天然住宅での生活がスタート!!そんな入居後の直感をお伝えできたらいいなと思っています。どうぞお楽しみに。
 
第5話 >>「馴染み始めた生活編」

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