古民家を建て替えた時、虫対策を徹底して行った。
家の土台の上は塞ぎ、そこに金属板を挟んで「忍者返し」ならぬ「虫返し」をつけた。
ムカデはあんなに足がたくさんあるのに、金属のようにつるつるした表面を登れない。
ほんの数センチの金属をオーバーハングさせて挟んだだけで、越えられなくなる。
おかげで古民家に住んでいた時は大量に出現していたムカデも、新居ではほぼ見なくなった。
それと防虫効化の高いヒバの木を土台と腰板に使ったことも良かった。
ヒノキは殺菌・殺虫効果が高く、おかげで蚊すら室内に入って来ない。
要は何が嫌かを考えて、その対策が自然にできるような素材を住宅会社に考えてもらえばいい。普通の建築会社じゃ心配だが、天然住宅のようなこだわりのある住宅会社ならそれもできる。
例えば布団や寝具につくダニだが、眼に見えないほどの小ささなので意外と厄介だ。ダニぐらいと侮ってはいけない。ダニが運ぶウイルスや細菌などによって命を落とすこともあるからだ。
ぼくは以前、ブラジルのホテルで刺された虫によって、半年近くも治らない「虫刺され」に遭ったことがある。何とか半年後には治ったが、結局身体の持つ「自然治癒力」によって治ったのだ。
おそらく抗生物質もワクチンも効かず、そのまま過ごすより他ないような菌もたくさんあるのだろう。現にこの近くに住んでいた人がダニに噛まれたことから感染し、命を落としてしまった。
このダニだが、そうした生物に一番良いと思うのは「スギ」の板の殺菌・抗菌効果だ。そうした効果のある薬品も売っているが、無害と言われても今一つ信じられない。
ところがスギの抗菌効果を使ったものなら自然で安心できるし、ダニはこの効果に一週間ほどで退散してくれる。
ただし効果があるのはスギの精油分の効果なので、ホームセンターで売っている高温乾燥材のスギではダメで、低温乾燥材など、精油分を残している材でなければ効果がない。
天然住宅で使っている木材はすべてそうだから安心だが、一般的にはそうでない木材が使われている。
我が家は天然住宅仕様だから、家の中は全く心配が要らない。その安心感は気にしている人なら大きい。たまに他に泊まると何かに刺されたような痒みを感じることがあるが、その心配が全くなくなるからだ。
家はブラックボックスになってしまっている。形だけを競っていて一番大事な機能を忘れている。安全に安心して過ごせる空間だ。それをおろそかにして良い家もないだろう。
ある時、エコハウスだと言われて訪ねた家がホルムアルデヒド臭くて居られないほどだった。小さな子もいたので心配になる。どうかデザインや形で選ぶのではなく、過ごしてみて快適であるかどうかで選択してほしい。ガンや病気を招く家も世の中にはたくさんあるのだ。
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