鍾南山氏は「子どもの白血病の9割が自宅の内装工事に関係している」と言うが、白血病とホルムアルデヒドとの関係は明らかではない。
今では発がん性について、たとえば(社)日本産業衛生学会は「2A:人間に対して発癌性があると考えられる物質(証拠がより十分な物質)」とし、IARC:International Agency for Research on Cancer(国際がん研究機関)では、2004年に「人に対して発がん性があるとしている(従来の評価はランク「2A」人に対して恐らく発がん性有りから、ランクが格上げされた)。
しかしそうあるが、その発がんメカニズムは不明だ。
ホルムアルデヒドは実に簡単な物質で、自然にも体内でも作られる。それが発がん性を持つというのは不思議だ。きっと何か役立っていると思うのだが、それでも発がん性は間違いない。どうしてそんな物質を生産するのだろうか。
よく自然のものと人工的なホルムアルデヒドは違うとか言われるが、こんな簡単な構造式の物質なのだから違いようがない。そうすると別なアイデアが浮かぶ。
白血病の原因として明らかだが、白血病を起こすのに白血球が増加するのだが、増やすことの原因を探ってきたが、逆に減らすことに失敗しているせいかもしれない。
大阪大微生物病研究所の高倉伸幸教授らの研究チームが新たな仕組みを発見した。チームは、「レグネース1という遺伝子に着目。この遺伝子をなくしたマウスでは、脾臓(ひぞう)やリンパ節が肥大化し、異常な造血幹細胞が増え、急性骨髄性白血病の症状を示すことがわかった」という。
この減らす仕組みの失敗なら起こり得るかも知れない。
もう一つ、当たり前のことだが農薬の被害も深刻だ。
週刊新潮が連載している特集「食」と「病」の連載だ。
ほとんどのネオニコ農薬で規制が緩和され、EUと比較すると数千倍も甘くなっている。これらの複合汚染のカクテルの中にいるのだ。仮に365倍甘いとすれば、一日で一年分を摂取してしまう。さらにこれらは水溶性なので、飲用水にも入り込む。
これらに晒される日本に居住する人々は、何が起きても不思議ではないのだ。
まず有害な物質を体内に入れないようにしよう。白血球の増大を抑制する機能がかく乱されているのかもしれない。だから安心な住まいを提供したいのだ。