りんご祭り
先日地域のお祭りである「りんご祭り」に出かけた。関東方面からの人が多いが移住してきた仲間でテントに集まった。リンゴを植えた斜面があるのだが、最初はとても小さなリンゴしか成らなかったそうだ。でも今やリンゴも大きくなり、人様に出せるものになったのだと話を聞いた。たぶん温度の関係で、高原(裏手の山を登ると高原になっている)に植えたのだろう。
ローカルなイベント
そこでイベントがあって、しかも外に出たくてうずうずしている休日の子どもたちを連れて出かけていく。その場で集まった家族を含めて十世帯が出たり入ったりして過ごした。テントは我が家の大きめのテントで、メインステージの見える斜面に立てた。
ぼくはこんなローカルなイベントに来たことはあまりない。しかしすごくいいと思った。ステージに向けて下がってく芝生の斜面には余白がたっぷりある。子どもたちはそこを走り回って遊んでいる。でも邪魔にはならない。
夜店にありそうな屋台が並ぶのだが、なぜか価格も良心的だ。うれしいのはリンゴのB級品がたった200円で買えるのだ。けっこう一袋にたくさん入っているので仲間でさらに分けていく。
おもてなし
バンドが参加していたが、女子高生に追っ掛けのような中年が参加している。きっと楽器が弾ける人を集めたからなのだろうが、なんだかプリミティブな音を奏でている。本格的なのは和太鼓の人たちだったが、町おこしのために、町役場の職員で結成したのだそうだ。なんだかみんなで盛り立てているようで、文化祭のような楽しさがある。
みんな子どもたちに優しいので神経を使わなくていい。「騒音だ」なんて言われないのだから。帰りの車の中で、遊び疲れた子どもたちはあらかた寝た。帰りの車の中で今日使ったお金を計算したら、ほんの二千円ほどだった。ビールも飲んだのに。
ローカルなイベントはいいと思う。混んでいるイベントでもなく緊張する必要もない。なんとなく人を喜ばせたいという気持ちが漂っているのだ。「おもてなし」なんて都会言葉は、実は善意を「台無し」にしてるんじゃないのか。そんな気がした。