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防災とは何か|田中優コラム #207

先日の天然住宅のミーティングで、アイスブレイクに「あなたは防災として何をしていますか」というお題があった。結局みんなたいした対策をしていないことがわかって、「みんなそうなのか」とホッとしたりしていた。(←いやダメだろ!)

で、ぼくが何と答えたかというと、防災の意味では、まず住む場所を選ぶことが重要だと。ぼくの住む岡山の土地は山側に少し入っているから津波の心配もなく、東南海地震のエリアからも離れている。活断層も見つかっておらず、地盤は強固だから心配は少ない。
 
ただし山側からの土砂崩れの要注意エリアではある。しかし周囲には百年を超える建物も健在だし、元々火山があった土地で8000万年前から噴火してなくて、噴火の際の岩盤の上にあるので地震の心配はないのだ。

 
次に防災というけれど、我が家では電気は自給、水は井戸で自給、ガスはプロパンだし暖房はペレットストーブだから心配ない。いわば防災拠点のような住まいなのでその心配はないと話した。食べ物も周囲に自家栽培しているお宅も多く、食べ物に困る可能性もないと話した。
 
それ以外に何が心配だろうかと考えてみた。
つい先日、ウクライナで紛争が起こった。ヨーロッパはロシアのガスに依存しているから、下手に「ロシアに制裁」をされるとガスが届かなくなるかもしれない。冬場にガスが届かなかったり電気がなかったりしたら、寒いドイツでは命にも関わりかねない。都市ガスのように埋設配管システムが前提のエネルギーはパイプで即時に送られるから便利だが、有事の場合、かえって対処できなくなる。プロパンガスのほうが、逆に残りがある分だけは安心だ。
 
それよりも「エコワンソーラー」のほうが、太陽光発電の電気でお湯を沸かすから、自給できている。自給していればその部分は、復旧までの時間は安心だ。うまく運用すれば太陽光だけで自給できる。それを考えると、自給の範囲を広げていくことが生活の安心につながる。
そう考えると、自給の可能性を広げることが一番の防災対策になのかもしれない。
 
 

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