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【設計士の日々】内装工事中の現場確認編

 
はじめまして。

今年の1月から天然住宅に入社いたしました、設計部の神山と申します。

これから天然住宅の家づくりについて設計として日々考えていることなどをゆるりとブログにつづっていこうと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 
さて、先月上旬に、入社当初から携わらせていただいている国立のお宅の現場確認に行ってまいりました。

工事は上棟から約3か月が経ち、階段の造作や石膏ボード貼りといった内部の大工工事を進めているところでした。

今まで柱や断熱材で何となく区切られていただけの壁が、石膏ボードが貼られたことで間仕切りとしていよいよ存在感を増していきます。

設計中図面を見つめて想像し続けていたものが、1/1のスケールで立ち上がってくるので感慨深いものがありました。と同時に、図面で検証してきたものが正しかったのか、答え合わせのようでもあるので少し緊張します。

ポイント ① 照明


特にこちらの物件では、いくつかポイントとし気にかけていたことがありました。

まずは照明について。

南側に向けて開いたリビングや、2階の居室・廊下の天井は、全て板張りにする計画でした。

そこで、天井に障害物がなく綺麗な板張りを見せるために、照明は壁付のソケットランプを採用しました。

天井につけたほうが床がよく照らされるので照度は高くなりますが、あまり精密な作業を必要としないリビングや寝室は、壁を照らすくらいの柔らかな灯りの方がリラックスできる空間になります。

現場では石膏ボードが貼られ、コンセントや照明の配線がぴろっと飛び出している状態だったので、照明の高さや間隔を実際のスケールで体感できました。また、対面の壁に等間隔で同じようにランプが並ぶと、すっきりとします。

ポイント② 開口


ポイント二つ目は、遊びごころのある開口です。

キッチン奥のパントリースペースは、収納だけでなくちょっとした作業のできるデスクを置きました。安心して篭れるようなプライベートな空間になるよう、入り口を低めにしアール型にデザインしました。

前川國男さんの自邸の台所の扉を参考にコンパクトでバランスのよい大きさを試行錯誤しました。アール型の開口の正面の窓から光も入るので、入ってみたいなとそそられる空間にできたのではないかと思います。

ポイント③ 外観


そして最後は外観のデザインです。

南側に道路があり、建物の入り口も南側に計画していたので、南側の外観が一番のポイントでした。切妻屋根の妻面に窓や玄関ドアが対照的に見えるよう配置されています。また、建物が間延びして見えないように重心を低く、2階の高さをぎりぎりまで抑えました。外壁の仕上げはそとん壁の濃いグレー。サッシ・屋根・庇は黒で引き締め、落ち着いた雰囲気にまとめました。

ポイントとして木部の生地の明るい色が入ることで、重くなりすぎないようにしています。

私が現場をうろうろして眺めている間に、大工さんが階段を組み終えていました。

私が現場についたときは踏み板が組み上がったくらいだったのに、目を離した1時間で蹴込板もどんどん組み込まれていました。

この時期の現場は完成に向け日々どんどん進み、見違えるように変わって行きます。

完成を楽しみに、これからも現場の様子を見学にいこうと思います。
 
 
こちらのお住まいの完成見学会を11月17日(日)に開催します。
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