日本の男の棲息生態
少し前に調べたら、日本人の男の住宅ローンを組む平均年齢が34歳で、住宅を解体するまでの居住年数が26年になっていた。この数値にぞっとした。自分も若い頃から何とか貯金して、それを頭金に住宅ローンを組んだ。そこから26年後、つまり60歳きっかりで住宅の建替え時期を迎えてしまう。ちゃんと退職金があったとしても家の建替えをし、それが壊れる頃には死んでしまう。それをウィキペディア風に書くとこんな感じかな。
「日本人の男(ホモサピエンス♂)」
会社に棲息。睡眠時のみ別な場所に泊まるが、翌朝早くから会社に戻る。会社に勤めるための学校に通った後、会社に棲息する。そこでおカネを獲得すると、わずかな余剰を蓄積してあまり帰らない睡眠場所(「家」と呼ばれる)を34歳前後で建てる。その後は銀行から借りたおカネを返すために働く。その「家」は26年程度で交換時期となるが、居場所だった会社は同時期に解雇される(「定年退職」と呼ばれる)。解雇時に「退職金」と呼ばれる一時金が出る場合もあり、その最後の資金が「家」の建替えに使われる。その家も再び26年ほどで建替え時期になるが、その時期には「日本人の男」は寿命を終える。この「家」と呼ばれるものを「建てて壊して建てる」ためにだけ日本人の男は存在する。なぜ長持ちする住宅を建てないのかは未だに解明できていない。
男なら先を見ろ
というわけで長持ちする家を建てることが解決策になる。天然住宅は基本的に300年持つことを目標にしているので、もし建てたなら子も孫もひ孫もその先も…新たなローン負担に追われる心配はない。他のハウスビルダーの家を買えば天然住宅よりは安いだろうが、その後の負担が大きくなる。
さらに天然住宅バンクで作った『住宅担保融資』では、最大300万円のローンが15年間金利だけの負担ですむ。審査に通れば15年後、普通の家が価値ゼロになる頃に、天然住宅バンクがこの家を300万円で引き取るか、ローンをそこから払うか、ヤフオクで売るかの選択ができる。こんな仕組みが作れたのも、これまで建ててきた家が実際にほとんど痛んでいなかったからだ。実際に年数の経った家の見学会もあるので、実物を見てほしい。
もうひとつ、中古になっても売れるという自信があるのだ。なぜならアトピーや化学物質過敏症で悩む人たちは増加の一途で、その人たちが住むことのできる有害化学物質がほとんどない住宅がないからだ。「F☆☆☆☆」だから安全とコマーシャルするところも多いが、「F☆☆☆☆」は有害化学物質を使っている証なのだ。どっちが本当に良いかは見学してみればわかると思う。
大切な人を守る
男は外に向けて生きる存在なのだから、内に残る大切な家族たちを守れる存在でありたい。大黒柱はおカネの面ばかりではない。先読みして家族の反対を押し切ってでも、「あのとき決断してくれて良かった」と言われる存在でありたい。優柔不断と紙一重の優しさではなく、頑固で一徹な優しさがほしい。人生最大の買い物である住宅を建てるときには、大黒柱の判断をしてほしい。