こんにちは。田中竜二です。
今日は、駐車場のリフォーム事例をご紹介します!
駐車場は、外構計画の中で大切な要素になってきますね。
外構は最後の打ち合わせになることも多く、予算を削りがちですが、外構がきれいだと毎日家に帰ってくるのが楽しみになるかもしれません。植物を育てたりすれば、都会にいてもささやかな癒しを得られるかもしれませんね。
私たちもお打ち合わせの中では、駐車場について、後のメンテナンスの簡単さから土間コンクリートや、コストを抑える観点から砂利敷きをご提案することもよくあります。
駐車場は、見た目は同じでも、人が歩くためのアプローチなどと違って、仕上げの強度が必要です。土間コンクリートや砂利敷きにするにしても、車の通るところは、土を転圧し、補強してから仕上げをします。
そのため、施工の際には「駐車場仕様」の材料を選ぶ必要があり、さらに安全なものとなると選択肢は狭くなります。
今回の現場は、駐車スペースがもともと土で、そこに車を停めていました。車を出すたびに、タイヤについた土の轍で、玄関先のアプローチが汚れてしまうというところから、リフォームを検討しました。
さらにお庭にはお気に入りの植物がいくつか植わっておりました。春の始まりに咲く河津桜。春の終わりに咲く八重桜。施主様ご家族はもちろん、ご近所の方々も楽しみにしている華やぎを失わせるわけにはいきません。
植物が窮屈にならずに駐車場をつくれないかと検討し、高千穂シラスの「シラストントン」を使用することにしました。
原料はシラス台地のシラス(マグマが急冷されてできた土)、自然素材100%の材料です。普段、室内の塗り壁の原料としても使うことがあり、安全な材料です。施工においても、土や木の根への負荷も少なく、施工後も雨や水も通してくれます。さらに駐車場としての強度を出すこともできます。
土を15cmくらい掘るので、少し木の根と干渉しましたが、根を切るのもできる限り最小限に施工をしました。
施工は範囲にもよりますが、今回は2日間で完了しました。施工後2週間くらいは乾燥期間が必要です。
外構で使用される木材などは虫食いの被害に合いやすく、紫外線劣化もしやすいので、薬品で処理されたものが多く、知らずに身体によくないものや、環境負荷のあるものを使ってしまうこともあります。
家の中はもちろんですが、外構においてもできる限り安全なものを使用して施工したいと考えています。