非常事態
9月の始め、雨がずっと降っていて光が全く届かなくなった三日目、それまでは夏の日差しが強くて油断してた。かといって電気を浪費してたわけでもない。その雨が続く三日目の夕方、ふと気づくとバッテリー電気の残量がかなり減っていた。夕方になるのにバッテリー残量が25%しかないのだ。このままでは朝まで持たないかもしれない。
そこで我が家だけの「非常事態宣言」だ。子どもを保育園に迎えに行く午後4時過ぎ、あわてて対処策を考える。我が家の裏山の裏側には、なかなか居心地の良い「鵜飼谷温泉」のホテルがある。そこに行って温泉のタダ券があるので温泉に入って、その後リーズナブルなレストランに入って食事して来ようと決定。
鵜飼谷温泉
子どもは広い温泉が好きだ。しかもここは珍しい炭酸泉の温泉で、地域経済の活性化にもつながるから利用するのも悪くない。そこで鵜飼谷温泉を利用しようと決めて、前回手拭いを忘れて取りに行ったことがあるので、準備万端にして出かける。
カウンターのところに「ペッパーくん」がいるので、あまり良いとは言えない目つきの視線に追われながら温泉受付の一階に降りていく。
ここで温泉に入ってゆっくりする。露天風呂やサウナもあるのでゆっくり過ごせる。それからレストランに入って今度は食事だ。料理や支度・洗い物もしなくていいからなんだかまったりする。ビールを飲んで家に帰る。
家に帰ってからはLEDの充電式ライトを点ける。家全体のブレーカーは落としたままだ。我が家は冷蔵庫だけ別配線になっているから、ブレーカーを落としても消えたりしないのだ。
自給の家
こんなとき、もう少しバッテリーがあればと思うのだが、次に買いたいのはバッテリー代わりに使える電気自動車だ。困ったら電気自動車につないでしのぐ暮らしにしたいと思う。うまくいけば電気自動車の燃料も、自宅の太陽光発電で賄える。そうしたらさらにおカネに頼らない暮らしができるようになる。
英仏が電気自動車化を打ち出した。そして日産のリーフが初代の航続距離は200キロだったものを400キロに伸ばした。今まさに発展途上なのだ。もうすぐそれも低価格で実現可能になるだろう。
それを前提に考えたら、都会より地方の方が住みやすい場所になる。家を建てるのは土地価格の問題ではなく、住まいそのものの違いで選ぶことになるだろう。こんな住まい方が当たり前になることを想定した住まいがいい。天然住宅は電気を含め「自給の家」を実現したいのだ。