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アトピーと天然住宅|田中優コラム #119

アトピーのお顔がきれいに




わが娘のことだが、生まれてからずっと子どものアトピーがひどくて赤ら顔だった。

外に出ると知らない人から「あら、この子アトピーがひどいのね、かわいそうに」なんて言われると、悲しいやら悔しいやらで妻は怒っていた。人によってはさらに「こういうときはね。〇〇の葉を使って」なんて続けられると、何もしていないことを責められているように思えて家に帰ってから憤っていた。

その同じ子なのだが今や肌もつるつるになって触りたくなるような肌になった。アトピーが出るものもわかってきて、それだけは食べないようにしているが特別に取り立てて何もしていない。家が古民家だったり(古民家といっても部分的には最近建て増しした部分もあった)、家が建つまでの一年間はアパートに暮らしていた。

治癒したのは何と言っても今の住宅に移り住んでからだ。子どもは気持ち良いのか、スギの板の間にそのまま寝転がって遊んでいた。いつ治ったのかはよくわからない。今の家に転居してからだが、いつの間にか治っていた。

子どもの感受性



今でも娘は自分が食べたくないときには「〇〇ちゃん、アトピーだから食べない」とアトピーを言い訳に使っている。食べたい食べ物のときはそのことはおくびにも出さないくせに。

親としてはとてもうれしいのだ。子どもがかつてと違ってアトピーのある事すら知られないようになったことが。でも夏場に汗をかきすぎると、そのへんにかぶれができる。目立つ場所ではないこともあって、今ではあまり気にしていない。

子どもは体重比では大人の10倍の呼吸をする。しかも反応の強さは大人の10倍あるといわれている。だから子どもが治ったのか、成長したせいで反応しなくなったのか、どちらかはわからない。100倍だったから反応したのが、今5歳になってそれだけ出にくくなったのかはわからない。

でも夫婦で信じているのは、家の空気が変わったことだ。おかげで反応しなくなって健やかに暮らせている。

子どもたちに住んでほしい




そんな体験もあって、アトピーの子を見ると天然住宅に住まわせてあげたいと思う。今の普通の住まいでは有害化学物質の基準が甘すぎる。そんな化学物質を極限まで使わない家だから、健やかに暮らすことができるのだ。

先日娘の友だちの子に弟ができた。その子を抱いていると、呼吸のたびに苦しそうな音がした。「喘鳴発作」というやつだ。これもまた今や社会人になって弁護士をしている息子が苦しんでいたことを思い出す。

子どもを大切にしたい。だから住まいの当たり前として、有害化学物質をできるだけ排除した住まいにしたい。我が子だけでなくて、どの子どもにも。

安全な建材で建てる住宅には、価格的な壁もある。しかし、一昔前と比べて建てやすくなったと思う。
フラット35という融資は、「良好な住環境」を実現するために作った国と民間企業とがコラボレーションし、作られた融資だ。それをうまく利用すれば実現は不可能ではない。

私たちはそんな住まいが当たり前の社会にしたい。どこに住もうが安心できる状態にしてあげたい。天然住宅のスタッフは小さい子どもをもつ親が多い。それにみんな子ども好きだ。だからかもしれないが、そう思うのだ。

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