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心身に良い暮らし|田中優コラム #139

巨大台風



「持続の可能な暮らし」について考えていたら、台風15号、19号が襲ってきた。大きな台風だ。

これまでの対策では間に合わないほどの規模の被害だ。しかもそんな時に、送電線網に対する投資が追いついていなくて、被害は拡大し復旧も遅くなった。やっと台風15号の停電から逃れたと思ったら、さらに大型の19号が襲ってきた。

想像以上の被害



様々なニュースを見ていると、続けざまに台風が襲ってくることはとてもダメージが大きい。

これまでの台風の規模で考えても、停電のリスクはある。さらに続けて台風が襲ってくれば、
最初の停電で冷蔵庫内の食べ物が腐ってダメになり、
やっと回復したから買い込んだ食材が次の台風の停電でまたダメになる。

これでもかなり厄介ではあるのだが、今回の台風に関しては、さらには人の命すら脅かされるような規模だった。
水害や突風の被害は非常に深刻なもので、今までの暮らしが見直しを迫られているようだった。

家を出られない一日を過ごしたのは私だけではないだろう。
その中で考えたことは、家の一番の機能は「シェルターであること」ではないかと思う。「耐火・耐震」に始まり、「頑丈・長持ち」が必要で、「健康を害さない、できれば増進するような空気」を備え、家の中に安心して『籠っていられること』が、当たり前のようで、暮らしにはとても重要なことなのではないかと改めて思った。

今回の台風の中のじめじめした気候の中でも、天然住宅の空間では気持ちよく過ごせたし、安全な建材でできているので、体調の心配もなかった。

また、何より電気を自給していることは心強かった。


健全な暮らし




外に出て闘い続けるような日々があるかもしれない。
旅から旅の暮らしでひと時も安住しない日々があるかもしれない。
そんな中にも安心して眠れる休息が必要だと思う。

私はずいぶん長いこと休息を取らない暮らしに憧れ、無理に働きすぎる暮らしを選んできた。その結果、体に無理がたまって結局病気をした。
それに気づいてから、自分は何に弱いのか気づくようになり、無茶な要求を自分に課すことはなくなった。
そしてさらに賃貸の空間に身を縮めるようにして暮らすのが嫌になり、自分の空間で自分のペースで暮らすようになった。
特に私にとって堪えるのは、自分の意志に沿わないことをすることだった。

私は電力会社が嫌いだ。
ところがその世話になって、望まない原子力発電で作った電気を使うことはしたくなかった。
私は自分の意志に沿わないことをすると、てきめんに病気する。
だから電力会社の電線を切り、自宅で作った電気をバッテリーに貯めて暮らすようになった。
それが自分の精神・身体にとって良いのだ。

その頃は、経済的に得にならないことだった。
それでも健全に暮らすにはとても大事なことだった。今ではそれも、かなり経済的になった。
しかし経済性なんて私には関係がなかった。

「嫌なことをしない」ということが大事だったのだ。
想定はしていなかったが、その結果、思ってもいなかった安心を手にすることができた。

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