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森と自然災害の関係

こんにちは、スタッフの金田です。

なかなかすっきりしない天気が続き、梅雨明けはいつになるのかと、太陽が恋しい日が続きますね。

九州を襲った豪雨の被害が記憶に新しく、今でも苦しんでいる方々がいることに心が痛みます。
被害に遭われた皆様へ心よりお祈り申し上げます。

このような集中豪雨による被害が年々増えていることは、環境問題を考えなくしては語れないものだと感じています。

天然住宅の取り組み「森を守る」こと


私たち天然住宅が取り組んでいることの一つに「森を守る」ことがあります。

家づくりと森、実は密接な関係があるのです。

一般的な木造住宅で使われる木材は、海外の森を破壊して安く買い叩いた木材や、国産であっても合板や集成材という建材を使うことがほとんどで、日本の森に正当な利益が行き届いていないのが現状です。

森を守る人たち、いわゆる林業者の方々の生活が成り立たなくなるので、山は捨てられ、荒廃していきます。

そうすると何が起きるか…

荒廃した山には光が届かず、木々の根は痩せこけ、多様な微生物や植物の成長も妨げられてしまいます。

通常、土の上には落ち葉や果実、樹皮などが微生物に分解されて腐朽した状態で堆積した層が存在します。
その層があることで、雨滴の衝撃を緩和し、地中へ雨水の浸透を促進してくれます。

しかし、手入れのされていない山は微生物や植物が成長できず、土は痩せてしまっています。

そこへ雨が降ると、土の表面に直接雨滴の衝撃力が加わり、土壌粒子が飛ばされることで、土の表面の隙間を粒子が塞いでしまいます。
そうすると、雨水は地中に浸透できなくなり、土の表面を流れていく地表流となります。

土をどんどん削って流れていくので、大量の土砂が巻き込まれ、洪水や土砂崩れを起こします。

流れてしまう土は、貴重な有機物であるということについても知っておく必要があります。
それについては、田中優コラム「百年で一センチ作った土を洪水で流すな」をぜひご覧ください。

意識を変えることで被害を減らす


自然災害は、私たちが食い止めることはできないものだと思います。
しかし、私たちの意識を変えることで被害を減らすことはできると考えます。

洪水や土砂崩れを引きおこす原因をなくしていくためにも、森を手入れすることが大切になっていきます。
そして、森を手入れしてくれる人たちの生活を守るのが私たち天然住宅の役目です。

天然住宅では、合板、集成材は使用せず、国産の無垢材のみを使用して建築します。

私も入社してすぐ足を運んだ、宮城県栗原市にあるくりこまくんえんの木材をよく使わせてもらうのですが、その意義は持続可能な林業を、循環型の社会を共に実現させていきたいという思いがあるからです。

家を購入するときに考えるポイントは沢山あります。
もちろんお金の問題だって通らずにはたどり着けませんよね。

その中で、家を買うという行為が林業者を応援することにつながる、美しい自然を残すことにつながる、未来を守ることにつながる、ということを考えて天然住宅を選択肢に入れてもらえたらこんなにも嬉しいことはないです!

そして何より住む人の心が豊かになる、そんな家を私たちは造っている、ということを知ってもらいたいのです!

豪雨の被害のニュースを前にもどかしい気持ちになりました。

何か力になりたい。

募金やボランティア、一概に何かしたいと言っても色んな方法があるかと思います。

その中で、私が今一番力を入れてできることは、天然住宅の家づくりを広めること、一人でも多く「天然住宅で家を建てたい!」という声をいただくこと、だと思いました。

多くの方から選択してもらえる私たちであるように、これからもかっこよくて良い家づくりを通して、社会を良くするため、未来を守るために走り続けます。
 

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「くりこまくんえん」の林業について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

大場さんの、エコラの森と林業のお話(1)

大場さんの、エコラの森と林業のお話(2)

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