
洗面室をお気に入りの場所に
洗面脱衣室。家の中でそれほど存在感がある場所ではないかもしれません。
けれど、気持ちの切り替えという大切な場面で、毎日必ず立つ場所でもあります。
先日、天然住宅でマンションリフォームをされたある建主様が、お気に入りの場所として洗面室を挙げてくださいました。
建主様曰く、(洗面台の)タイルがとても気に入っているそう。コンパクトな空間でも、大きな鏡で圧迫感がないところも好きなポイントなんだとか。
リビングや寝室のように長い時間過ごす場所ではありませんが、だからこそ「お気に入りの場所なんです!」と言える空間になるなんて、素敵だな~と思いました。(ちなみに下の写真①のお客様です)
今回の家づくりのアイデア帖では、「造作洗面台」の事例をお届けしたいと思います。
前半は実例写真を、後半はタオル掛けや床の素材、収納にスポットを当ててご紹介しますね。
カラータイル
①造作洗面台のいいところは収納も自在に計画できるところ。上部にも戸棚があり、ストック品なども収納できます ②農家民宿を営んでいるため、普段から来客が多く洗面ボウルは2つ設置。鏡やタオル掛け、シンク下の収納(のつまみ)など、至る所にこだわりが感じられます ③小さな空間だからこそ、タイルの柄は少し冒険しても良いですね! ④右側の棚には埋め込み型の収納が。空間をすっきりと見せつつ、収納もしっかり確保
⑤水回りに青色のタイル。爽やかさが増しますね! ⑥ガラス天板とモザイクタイルの組み合わせ。元気をもらえるカラーです
実例写真
① >> 子育て世代のマンションリノベ①
② >> オリーブ畑の農家民宿
④ >> 自然素材の断熱改修
⑤ >> セカンドライフを楽しむ家 in有馬
実験用シンク
①窓からしっかりと光が入る明るい洗面室。天板のガラスは、施主支給品です ②カラータイルが目をひく、シンプルな洗面台。toolboxのアイアンスタンドシンクの上に実験用流しを置いています ③木と実験用シンクの洗面台。収納はたっぷりと ④落ち着いた色味のモザイクタイル。空間が柔らかくなります
⑤大家族ゆえ、シンクは2つ。ナチュラルな雰囲気が伝わってきます ⑥写真からも、思わず木の香りが漂ってきそう!ペーパーホルダーやタオル掛けなど、黒系のアクセサリーで揃えることで空間が締まります!
実例写真
① >> 農的暮らしを満喫する平屋
② >> 夫婦で暮らすカントリーハウス
③ >> 子育て世代のマンションリノベ2
⑤ >> 野花のいえ
⑥ >> 狭小地の長屋リノベーション
木の天板
▲水はね対策に撥水剤を塗っています。無垢の木そのままよりもやや光沢がでます ▲こちらは耳付きの無垢の天板
焼き物と石
▲有田焼のボウルもいいですね ▲こちらは大理石の天板
床の素材
▲比較的水に強いとされる広葉樹を水回りの床(手前)に選びました。こちらはイタヤカエデ ▲より気になる方はタイルを貼るのもいいですね
壁の素材
▲腰壁はタイル貼り ▲こちらは木を貼ってます ▲下半分をホーロー壁に。お手入れ楽々です
塗装例
▲腰壁の木を古色で塗装。アンティークな雰囲気に ▲こちらはシンク下の木の部分を白く塗っています
収納例
▲鏡が収納になっています ▲開くとこんな感じ。ステンレス製のボックスは清潔感がありますね ▲木でしっかりと収納をつくっています ▲ニッチの収納棚 ▲壁に棚板を。箱を作らないので低コストでできますよ ▲上部に大きな棚板を一枚。こちらもコストを抑えて収納を増やしたい方へ
タオル掛け、いろいろ
▲建主様が伐った木を、タオル掛けにリメイク ▲こちらは真鍮製 ▲桜の木で作っています ▲シンプルなステンレス製 ▲シンクの端から端までステンレスのバーを ▲こちらは「すまうと」との「住まいの道具プロジェクト」で作ったタオル掛けです
既製品か造作か・・?
いかがでしたか?
色々な事例を見て、わくわくしていただけたら嬉しいです!
既製品と造作、一概にどちらがいいとは言えません。
それぞれに、それぞれの良さがありますよね。
もし見た目にこだわりたかったり、自分好みにカスタマイズしたいなという方は、予算との相談にはなりますが、造作という選択肢も視野に入れて計画してみてはいかがでしょうか。毎日立つのが楽しみに思える洗面室、いいじゃないですか^^
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その他の家づくりのアイデア帖
Vol.1 >>玄関土間
Vol.2 >>木製玄関扉
Vol.3 >>子ども部屋の使い方
Vol.4 >>和室事例集